夫からのストレスなどが原因で妻が病気になると話題の夫源病(ふげんびょう)。
夫源病になると、妻の心と身体に強い影響が出ます。
この夫源病の症状は単なる体調不良と似ているため、ストレスによるものと判断することが非常に難しいだけでなく、医学的な病名もまだ無いため、周囲から理解されづらいとされています。
特に、在宅ワークをする夫の割合が増えて、夫婦で一緒に過ごす時間が増えるようになってきました。
その結果、主人在宅ストレス症候群と呼ばれる妻のメンタルヘルスに異常を引き起こすこともあります。
- 体や心の疲れが夫源病によるものか知りたい
- 自分が夫源病の可能性があるか知りたい
- 改善するための対策を知りたい
このような人はぜひ最後までご覧ください。
夫源病(ふげんびょう)簡易セルフチェックシート[9項]
まずは、自分の症状が単なる疲れによるものか、夫源病によるものかを理解する必要があります。
夫源病の症状が疑われるパートナーには次のような共通点があるため、どの程度該当するか簡易セルフチェックをしましょう。
(夫の場合は、妻に次の特徴が該当するかチェックしてください。)
注意:
本サービスは医療診断行為を目的として利用することはできません。
あくまで簡易版のセルフチェックとなります。
夫源病(ふげんびょう)セルフチェックリスト(9項目)
チェック数が多いほど、「夫源病の可能性が高い」結果となります。
チェック数が3つ以下の場合
今のところはあまり心配しなくても大丈夫です。
チェック数が4~6つ以下の場合
夫源病の予備軍と言えるでしょう。
今の状態がつらい、精神的に追い込まれるようであれば注意する必要があります。
チェック数が7つ以上の場合
夫源病の可能性が高いです。
これから紹介するような症状があるようであれば、早急に対処するまたはカウンセラーなどに相談することをお勧めいたします。
夫に対するストレス度合いをより細かくチェックすることができるチェックシートを作成しております。
ぜひこちらで、ストレス度合いも確認してみてください。
夫源病になると、どのようなことが起きるの?
では夫源病にはどのような症状があるのでしょうか?
自分の今の体調不良に該当するか一緒に確認しましょう。
夫源病の症状は、夫婦関係が問題となって起きる症状です。そのため次のような特徴があります。
- 出張などで夫が不在の時は、症状が軽くなる・なくなる
- 夫の言葉によって症状が重くなる
症状としては、うつ病に近いような症状とも言われます。
夫源病の特徴①:イライラが抑えられない
- いつもイライラしてしまう
- つい感情的になってしまう
- 結婚してからカッとなりやすくなった
そんなあなたは夫源病の可能性があります。
夫源病になると自分の心をコントロールするのが難しくなるため、他人に思われそうな些細なことでも、感情的になる機会が多くなります。
イライラしないようなことでも怒りたくなる
- 夫が昼寝している
- 料理を作っている
- 椅子に座っている
- 子供と遊んでいる
そんな姿を見ただけで、人が変わったように感情的になってしまいます。
あまりに些細なことで感情が乱れてしまうので、自分を責めてしまいさらにイライラ。
夫源病になると頻繁にイライラするようになるので、身体にも心にも良くありません。
「なんで私ってすぐにイライラしてしまうの…。」と自分を責める前に、夫源病を疑ってみてください。
夫源病の特徴②:極度の落ち込み
極度の落ち込みも、夫源病のあるある症状の一つです。
- 急に涙が止まらなくなる
- 物事に対する意欲が減退する
- 何もかもやる気がなくなる
- いっそ消えて無くなりたい
このように夫源病になると、さまざまなことに対してネガティブな感情を持つようになってしまいます。
- 「あの葉っぱが落ちたら私の命は終わる」
- 「私の人生に楽しいことは無い」
なんて、毎日のように悲観的な気持ちになることも。
ある日、急に夫源病になることがあるので、いざというときに慌てないよう、夫源病の知識について知っていくことも大切です。
夫源病の特徴③:生活習慣が乱れる
夫源病になると、規則正しい生活を過ごす気力がなくなってしまいます。
- 毎日の習慣を続けられない
- 家事を頑張れない
- 眠れなくなる
- 起きられなくなる
- 常に疲労感がある
- 常に倦怠感がある
特に問題を抱えやすいのが睡眠です。うまく眠れず、起きるのも困難になります。いつも当たり前にやってきた料理や掃除も、面倒になってきます。いつもぐったりしている生活を送るのは本当に大変です。
しかし、夫源病の原因である夫からは「ダラダラしているだけ」「家事もせずに寝ているだけで良いな。」など更なる心無いひと言をかけられ、より症状が悪化する悪循環となるのです。
夫源病の特徴④:夫の言葉が怖く、動悸が起きる
夫源病の症状として、原因となる夫の言葉が怖くなり、「声を聞く・顔を見る」だけで体調が悪くなります。
- 夫の顔を見るだけで何故か罪悪感が生まれて鼓動が早くなる。
- 怒鳴られたことがきっかけで動悸が激しくなり唾を飲み込めなくなる。
夫源病になりやすい人の性格について
夫源病は性格によってもなりやすい人となりにくい人に分かれます。
責任感が強く、真面目で優しい人ほど夫の言葉によって強いストレスを感じて夫源病が起きやすいとされています。
真面目で優しい人は物事を受け流すことが苦手なため、夫がそばにいるとつい過剰に反応してしまいます。
- 夫が家にいる→夫が家にいることを常に考えてしまう
- 夫がそばにいる→夫が何かを言ってこないか心配
そんな毎日を送っていると、心も身体も消耗してしまいます。
夫のことで頭がいっぱいになったり、夫の目を気にして家事を頑張ったりしてしまう人は要注意です。
夫源病になりやすい人が未然に防ぐには?
料理・掃除・夫の世話など、しなくても良いこと・誰かに任せられることならどんどん誰か・何かに任せても良いのです。
料理は冷凍食品をうまく活用すれば、リーズナブルな金額で楽ができます。
掃除は、ロボット掃除機を活用する方法があります。
今ではかなり金額が抑えられ、購入しやすくなりました。
自分の心の健康を保つことは非常に大切です。
夫婦というのはお互いに支えあって生活していくものですので、妻が一方的な無条件の愛を注がなくても良いんです。
夫のために頑張りすぎないようにしましょう。
夫源病の引き金になる、絶対に言ってはいけないNGワード
夫源病の引き金になるような、旦那が絶対に言ってはいけないようなNGワードがあります。
一生懸命頑張っている妻にこれから紹介することを言ってしまうと、忘れることが出来ない心の傷をつけてしまう恐れがあります。
言ってはいけないNGワード
- 他の家庭は普通にやってるのに、なんでお前は出来ないの?
- お前はいつも家にいて楽でいいよね
- この家に住めるのは誰のおかげだと思っているの?
- 1日家にいたけど何してたわけ?
- いいよな。専業主婦は気楽で
- お前のせいだからな
- お前の考えは間違っている
- 俺の言うことを聞いておけば良いんだよ。
- 話がつまらない
- 結局何が言いたいわけ?
- どれだけ稼ぎが違うと思っているの?
- そんなにダラダラしているから太るんだよ
他にも夫源病の原因となる言葉は様々ありますが、相手の尊厳・容姿・性格を傷つけるような言葉は、どんなに親しい間柄であっても言ってはいけません。
夫源病は改善するためには?
周囲の協力なしでは夫源病を改善することはできません。
しかし、家族に夫源病の知識が無い場合、なかなか理解してもらえません。
ご家族によっては、「アナタの甘え」とまで言われてしまうこともあります。
今の気持ちや症状をご実家などに話して「本当に辛くて、おかしくなりそう。」な精神状態を理解してもらうことから始めましょう。その上で、今の旦那とは距離をあけて精神的に落ち着かせていく必要があります。
夫源病への対処法①:数日間のプチ別居をする
夫源病の原因は夫です。
そのため、どんなに自分が頑張っても夫との距離を空けない限りは改善されることがありません。
夫源病の可能性があり、夫のストレスが限界なときは「数日間のプチ別居」を実施してみてください。プチ別居とは、別居とは異なり、数日間だけリフレッシュの意味合いも含めて別々に暮らすことです。
夫のことを考えずに生活することが出来るため、妻の気分転換にもなりますし、夫は妻のいる有り難みを感じることができます。
プチ別居を試した体験談
これまで、二人の実家が遠く、核家族として夫婦と2歳の子供一人と生活していました。
周りに頼れる人も当然おらず、子供が小さいときは、子育てに家事にと泣きそうな日々を過ごしていました。
夫から労いの言葉も少なく、家事はやって当たり前という態度に限界を迎えてしばらく(2週間ほど)実家に帰ることを決断しました。帰る時は、別居をする気持ちは夫に伝えず、しばらく実家でゆっくりする事だけを伝えました。
実家に帰えると、私の両親が暖かく迎えてくれて何故か涙が出ました。
「こんなに頑張らなくても大丈夫だよ。」と母が言ってくれて少しずつ私の不安定な精神状態も落ち着いてきました。
その後、ゆっくり休めたため気分も明るく夫の元に帰宅した所、玄関をあけてすぐに「ごめんね。」のひと言。
「いつも当たり前のように妻にやってもらっていたことが、いざ自分でやってみると出来ないことが身に染みて感じた」そうです。
特に、両家の実家のサポートがない核家族が増えている今、子育てや家事などで限界を迎える前にプチ別居を取り入れることは必要かもしれません。
夫源病への対処法②:神経内科や心療内科に相談する
今の体調不良が夫源病の疑いがあっても何科に診断して貰えば良いか分からない人も多いでしょう。
症状としては、体調不良のため、つい内科を検討してしまいますが、夫源病は精神的なストレスが原因で症状が現れるもの。
そのため、精神内科・心療内科などのメンタルヘルスクリニックに相談しましょう。
夫源病は放置しても改善されるものではありません。
また周囲の理解も得られないとどんどん孤独になっていく気分に陥ります。
その前に、専門機関の先生に今の家庭環境や心身に表れている症状を相談して治療をしていくことをお勧めします。
夫源病を理由に夫の別れることはできる?できない?
結論からお伝えすると夫源病を理由に離婚をすることは、可能です。
日本における離婚は、多くの場合は協議離婚となり、夫婦で話し合って合意であればどんな理由でも離婚自体は可能となります。
夫との話し合いで拗れてしまい、旦那から「離婚をしない」と言われてしまった場合は、次のような対応となります。
この協議離婚が成立しない場合に調停離婚、裁判離婚と進んでいきます。
調停離婚までであれば離婚理由は問われませんが、裁判まで進行してしまった場合、法定離婚事由に該当する項目がないと、離婚することができないとされています。
離婚弁護士ナビ
そのため、夫源病が「法定離婚事由に該当するか否か」が非常に重要となります。
(裁判上の離婚)
第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
民法第770条
夫源病の場合、「夫の一緒にいることが苦痛」や「旦那の言葉一つ一つがプレッシャーになっている」など証拠になりにくいものばかりです。
夫のモラハラやDVなどが立証できない場合は、法定離婚事由として主張することは難しい場合があります。そのため、「もし夫との離婚を考えている」「夫が話に応じてくれなさそう」であれば、弁護士など専門家に相談することをお勧めします。
補足:日本における離婚理由、第一位は「性格の不一致」
実は、日本における離婚する理由第一位は、「性格の不一致」です。
そのため、夫が不倫や浮気をしていなくても性格が合わないだけで離婚している夫婦は多いのです。
「こんな理由で離婚したいと思ってしまって良いのかしら…。」など考え内容にしましょう。価値観は人によって全く異なります。また、夫婦のことで不安なときは「夫婦のお悩み掲示板」を用意していますのでぜひ活用ください。
まとめ
夫源病を防ぐためには、夫と距離を取ることが大切とされています。
ストレスの原因が目の前にいれば、治るものも治りません。
夫源病の疑いがある・夫が定年を迎えたら夫源病になりそう。そんな悩みを感じたら、夫と一緒にいる時間を減らしていきませんか。夫が外に出ないのなら、あなたが外に出てしまうのも手です。
仕事があれば堂々と夫を置いて外に出られます。誰かと約束して、積極的に出かけてみるのも良いかもしれませんね。
夫に悩まされている妻は少なくありません。
1人で悩みを抱え込まず、ぜひ周囲に相談してみてくださいね。
【参考記事】大人のディープな恋愛メディア「コイタツ」
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