産後はセックスレスになりやすいって本当？産後の夫婦の営み問題の解消法

赤ちゃんが生まれると慣れない育児で毎日バタバタと過ごし、1日があっという間に終わってしまうという方は多いのではないでしょうか？ふと気付いたら、しばらくセックスしていないなんて夫婦は少なくありません。

「もしかしたら、セックスレスかも…」と気になりつつも、ついそのままにしていませんか？

セックスレスはデリケートな話題なため、たとえ夫婦であっても話しにくい…という方も多いでしょう。

そこで今回は、産後セックスレスになりやすい理由について詳しく解説します。

また「旦那・妻別」産後セックスレスの原因と産後セックスレスの解消法もご紹介します。ぜひ、産後セックスレスについて考えるきっかけにしてください！

夫婦のお悩み掲示板においても、最も人気があるトピックはセックスレス問題についてです。
ぜひ、参考にしてください！

産後は要注意？セックスレスになりやすいのはなぜ⁈

産後にセックスレスになりやすいと言われるのはなぜなのでしょうか？

ここでは、産後にセックスレスになりやすいと言われる理由について解説します。

セックスレスの定義とは

セックスレスとは、夫婦やカップル間で性交も性的接触もなくなっている状態のことです。

日本性科学会では、「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交、あるいはセクシュアル・コンタクトが1か月以上なく、その後も長期に渡ることが予想される場合」と定めています。「セクシュアル・コンタクト」とは、キスやペッティングなどのスキンシップも含まれます。

つまり、1か月以上パートナーとなんらかの性愛的なスキンシップがなければセックスレスと言えるでしょう。

産後がセックスレスになりやすいのはなぜ？

妊娠中の女性は、おなかの中で毎日赤ちゃんの成長を感じています。

セックスすることで、おなかの赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうのではないかと心配する女性は少なくありません。また、男性にとっても妊娠中のセックスは不安という方もいるようです。

おなかの赤ちゃんのことを思い、妊娠中はセックスを控えるという方は多いでしょう。

また、無事出産が終われば、昼夜を問わず赤ちゃんのお世話に明け暮れることになります。

家事や育児に追われることで、セックスに向き合う時間も気力もないという夫婦は多いようです。

産前産後の時期は、必然的にセックスレスになりやすい時期といえます。

産後セックスレスを解消するチャンスはいつ？

産後セックスレスに陥った場合、「一体いつまで続くのだろう…」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか？

中には、産後の今だけだろうと思って、ついそのまま放置してしまう方もいます。しかし、そのまま放置してしまうのは危険なケースもあります。産後すぐにセックスを再開する人がいる一方で、そのままずっとセックスしなくなったという夫婦もいるのが現実です。

ここでは、産後セックスレスがいつまで続くのかについてお話しします。

産後のセックスはいつからOK？

そもそも、産後のセックスはいつからはじめてもいいのでしょうか？

産院では、1か月健診を過ぎてからが望ましいと伝えられることがほとんどです。しかし、産褥期（出産後6〜8週間）といわれる時期は、体が妊娠前に戻ろうとしている時期で、まだまだ体に負担がかかりやすい状態です。

出産の際に会陰切開などをした場合は、傷口がまだ完治していないことも考えられます。

傷口が完治していない状態で、無理にセックスしてしまうと痛みを感じることもあるでしょう。

無理なセックスは、傷口を悪化させてしまうおそれもあります。

また、産後の女性の中には、産後1か月くらいはまだセックスする気になれない…という方も多いようです。

生後3～4か月ころはチャンス⁈

生まれたばかりの赤ちゃんは、夜も昼も関係ありません。
新生児の赤ちゃんのお世話は本当に大変です。

個人差はありますが、ある程度夜にまとまって寝てくれるようになるのは生後3〜4か月ころでしょう。

ママの気持ちにも余裕が生まれ、環境的にもセックスに気持ちが向きやすい時期と言えるでしょう。

産後3〜4か月を過ぎたころから、少しずつセックスを再開するという夫婦は多いようです。

断乳や卒乳する1歳ころを逃すと危険⁈

1歳くらいになり離乳食をしっかり食べられるようになると、断乳や卒乳する子もでてくるでしょう。

断乳や卒乳をきっかけに、セックスを再開するという夫婦も多いようです。しかし、きっかけを逃してしまうと、ずるずるとセックスレスの状態を続けてしまうことになりかねません。

1回きっかけを逃すと、つい先延ばしにしがちです。子どもと一緒に親子3人で「川の字」で寝ている家庭など、添い寝をやめるまでは…などと言っているうちに、いつの間にかセックスレスになってしまう夫婦は多いので要注意です。

子どもの成長ステップをきっかけにして、セックスを再開させる夫婦が多い一方で、一度再開のきっかけを逃してしまうと、セックスレスから抜け出せなくなってしまう夫婦もいます。

【妻の気持ち】産後セックスレスになる原因

産後セックスレスといっても、夫婦によって原因はさまざまです。

セックスしたくない理由が明確な場合もあれば、なんとなくセックスレスになっている…という夫婦もいるでしょう。夫婦それぞれが置かれた状況によっても変わっていきます。

しかし、産後セックスレスを解消するには、パートナーの気持ちを理解することが大切です。

ここでは、産後セックスレスを引き起こす妻の気持ちについてご紹介します。あくまでも一例ですが、パートナーがどのような気持ちでいるのか考えてみましょう。

性欲がなくなる

女性の体は出産すると、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。また、赤ちゃんとの慣れない生活で身体的な疲れに加え、ママ自身の気持ちに余裕がなくなりストレスがたまりやすい状態です。

特に出産直後は、性欲が湧かない、性欲が減退してしまうという女性は少なくありません。

また、女性ホルモンが減少する影響で膣内の潤いが減ることがあります。

セックスで痛みを伴ったり出血したりすることも考えられます。特に、出産時に会陰や帝王切開した場合は、セックスにより痛みを感じるのではないか？など不安になる女性もいるようです。

痛みや出血の恐怖により、セックスに積極的になれず、セックスレスをひき起こす原因となってしまうこともあります。

ホルモンバランスの変化や育児疲れはもちろん、なにより妻から母親へと気持ちがシフトすることで、性欲が湧かないという方は多いようです。

産後の体型の変化が気になる

妊娠すると女性の体は大きく変化します。出産したからといっても、すぐに元通りの体型に戻るわけではありません。

おなかやおしりについた脂肪はそう簡単には落とせないでしょう。なかなか体重や体型が元に戻らないことで、旦那に裸を見られたくないという妻は少なくありません。

ネット上にも、産後の体型の崩れを旦那に見られたくない！という妻からの悩みが投稿されていたのでご紹介します。

産後のセックスレスについて 産後の体型崩れを見られるのが嫌でセックスレスになった方いますか？

育児疲れとか子供に愛情がうつって～とかはよく聞きますが、容姿の劣化が嫌で夫婦生活を断っているという方の話をあまり聞かないので。 妊娠前はそれなりに綺麗な身体をしていたのですが、1人産むごとに(2回出産してます)劣化し 見るも無惨な身体です。

体重は落とせても、お腹やおしりがたるんでいたり 胸も経産婦特有の形(上部や脇が削げた形)です。 もうセックスは卒業したいのですが、断り続けているとそのうち浮気や風俗などに発展してしまうでしょうか？

体型崩れがひどくても応じるべきでしょうか？
また、体型崩れを放置しているわけではなく、食生活の改善とジム通いで戻す努力をしています。

Yahoo!知恵袋

産後の体型の崩れも、産後セックスレスの原因の1つと言えるでしょう。

旦那への気持ちの変化

赤ちゃんが生まれたことで、恋人の延長のような夫婦関係から父親と母親の関係へと変化します。

旦那を男性として見られなくなったという妻も少なくありません。旦那に性的な感情を抱くことがなくなり、セックスしたい気持ちが自然になくなってしまうという方もいるようです。

また、セックスしたくないというわけではないけれど、「旦那に触られたくない」「セックスが面倒…」という妻も少なくありません。

旦那に触られたくないという気持ちは、特に母乳育児の場合に多いようです。

母乳育児では、「胸は赤ちゃんのために授乳するもの」という認識が強くなる傾向があります。旦那に胸を触られることで不快感を感じたり母親モードから切り替えられなかったりといった事情もあるようです。

母性本能が強くなる産後は、赤ちゃんを守りたい気持ちが優先され、旦那のことは二の次に考えがちです。

夫の日頃の気遣いがとても大切

妻がセックスを面倒に感じてしまうのは、旦那の日ごろの行いが原因であることも考えられます。

夜中の授乳で寝不足が続き、日中もひと時も目が離せない育児に疲労困憊の妻をやさしく労わっていますか？育児や家事を協力したり、やさしい言葉や感謝の言葉をかけていますか？中には、赤ちゃんのお世話に明け暮れる妻に、構ってくれないからといってヤキモチを焼く旦那もいるようです。

産後セックスレスになった旦那の気持ちについて

産後セックスレスでは、妻だけが拒否するとは限りません。実は、旦那の拒否による産後セックスレスも多いようです。

ここでは、産後セックスレスを引き起こす旦那の気持ちについてご紹介します。

産後の妻を誘いにくい

本当はセックスしたいと思っていても、タイミングが合わずになかなか妻を誘えないでいる旦那も多いようです。

赤ちゃんに夢中だったり、育児に疲れ果てていたりする妻をどのように誘っていいのか分からない…と思っている旦那は少なくありません。

セックスを断られた経験がトラウマ

以前セックスに誘って断られたことがある場合、トラウマになっているなんてケースもあるようです。

ネット上にも、セックスを断ったことが原因でセックスレスとなってしまい、後悔しているという女性の声もあります。

妻としては、「疲れているから」など軽い気持ちで断っていたとしても、旦那側は意外に大きなショックを受けている場合もあります。「誘っても拒否されるなら、もう誘いたくない…」という気持ちが働いてしまうのでしょう。

妻への気持ちの変化

妻と同じく、恋人同士のような男女関係から家族としての大切な存在へと変化してしまったことにより、性欲が湧かなくなってしまったという旦那の意見もあります。

妻として子どもの母親として、守ってあげたいという気持ちは持っていても、女性として性の対象とは見られないというケースもあるようです。

男性の多くは、「頼られたい」「守りたい」という願望を持っていることがほとんどです。

愛する家族を守りたいとは思っていても、常にイライラして旦那に対して冷たい態度を取っていれば、妻への愛情が薄れてしまうこともあるでしょう。

産後の体型の崩れが許せない

出産後に妻の体型が大きく変化してしまったことで、どうしても性欲が湧かなくなってしまったという旦那もいます。

しかし、必ずしも体型の変化だけがセックスレスの原因とは言い切れません。

母親になったことで言動にたくましさが増したり、イライラしてきつい態度だったりなどさまざまな要因が重なり合って、セックスレスへと発展してしまうのでしょう。

身体的疲労により性欲が湧かない

共働きが当たり前の現代では、「イクメン」と言われるような育児に積極的に参加する旦那は増えています。

育児はもちろん、料理や掃除、洗濯などの家事も妻と分担して行います。

また、子どもができたことで、「より一層、仕事をがんばらなければ！」と必要以上にプレッシャーを感じてしまう男性も少なくありません。

日々、育児や家事、仕事に追われることで、身体的にも精神的にも疲れてしまい、性欲が湧かなくなってしまったケースも多いようです。

立ち合い出産を経験した

最近は立ち会い出産を希望し、神秘的な生命の誕生を共有する夫婦はたくさんいます。

命懸けで赤ちゃんを産んでくれたことに感謝し、感動する男性がいる一方で、出産のリアルを目にすることでトラウマとなってしまう男性もいるのが現実です。

出産は壮絶な体験なため、妻の苦しみ叫ぶ姿や出血などに大きなショックを受けてしまう男性もいます。

旦那の性格が繊細なタイプであれば、立ち合い出産が産後セックスレスを引き起こす原因となり得るということを知っておくのも大切です。立ち合い出産を検討する際は、旦那の性格をよく考慮して判断することをおすすめします。

2人目セックスレス

「2人目の壁」と言われるように、さまざまな理由から2人目をつくることに不安やためらいを感じる方は少なくありません。

経済的な理由はもちろん、育児の大変さを体験して2人目をつくることを考えてしまうのでしょう。

2人目を作るかは、夫婦間でも意見が異なることが多いようです。

夫婦間の意見が異なることで、セックスレス状態になってしまうことも少なくありません。

夫婦で解決！産後セックスレスの解消法

セックスレスに悩む夫婦は多く、セックスレスの原因も夫婦によってさまざまです。

「産後セックスレスから抜け出したい！」と思っていても、実際はなにもできていないという方は多いのではないでしょうか？

ネット上にも、産後セックスレスで悩む方から、どのようにアプローチすればいいのかわからない人は、ぜひ参考にしてください。

意識してコミュニケーションをとる

出産後の妻は、家事と育児で身体的にも精神的にもクタクタです。

赤ちゃんのお世話は昼夜を問わないため、生活リズムも崩れがちです。

夫婦での会話が少なくなってしまったというケースも多いでしょう。

夫婦で話す内容が赤ちゃんのことや事務的な連絡事項だけでは、夫婦の愛情を確認できず、すれ違いが生じる原因です。

夫婦2人の時間をつくり、嬉しかったことや楽しかったこと、困ったことなど、お互いの気持ちを言葉にして伝えます。

特にママは、赤ちゃんのことで頭がいっぱいになりがちです。意識して今日1日の出来事を夫婦で共有するようにしましょう。

心と体の休息をとる

精神的にも身体的にも疲れていれば、セックスを楽しむことはできません。

家事や育児を夫婦で分担し、妻の体を休ませてあげましょう。すると自然に気持ちにも余裕が生まれるはずです。

さらに、夫婦がお互いに「やってもらうこと」を当たり前と思わず、感謝の気持ちを持つことが大切です。

両親や友人のサポートを受けられる場合は、時には甘えることも必要です。自治体の預かりサポートや家事代行、ベビーシッターなども上手に活用して夫婦2人だけの時間をつくりましょう。

また、夫婦が互いに協力し合い、1人でゆっくりする時間をつくるのもおすすめです。

スキンシップを大切にする

セックスにこだわらず、スキンシップを大切にしましょう。無理にセックスしようとするのは、女性の体や心はもちろん、男性の心にもよくありません。キスや抱き合ったりなどといったスキンシップだけでも十分に愛情を感じられるケースは多いです。

セックスで快楽が得られるのは、興奮作用のあるホルモン「ドーパミン」が分泌されるからです。同時に、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンというホルモンも分泌されることで、「愛されている」と実感でき幸福感を味わうことができます。キスや愛撫、抱きしめるといったスキンシップは、オキシトシンの分泌を促進します。

母性ホルモンの1つであるオキシトシンは、女性だけでなく男性にも分泌されます。愛情ホルモン「オキシトシン」の分泌は、夫婦の愛情関係を継続させるため不可欠なホルモンであると言えるでしょう。

男性は女性よりもオキシトシンの効果を得にくいと言われています。男性がオキシトシンによる幸福感を感じるには、より多くのスキンシップを必要とします。

家事や育児で忙しい日々の中でも、たくさんスキンシップをとることで、夫婦がお互いに愛情を感じ、セックスレスを解消する第一歩になるでしょう。

夫婦で話し合う

産後セックスレスの原因は夫婦によってさまざまです。たとえ毎日顔を合わせている夫婦であったとしても、お互いに思っていることは言葉にしなければ伝わりません。

夫婦がお互いに産後セックスレスが辛いと感じているのに、ただ誘っていなかっただけ…なんてことも十分考えられます。セックスしたいと思っているなら、自分の気持ちを素直にパートナーへ伝えてみましょう。

セックスしたくないと思っている場合は、パートナーを否定しないよう気をつけながら話し合います。なぜセックスしたくないのかを明確にし、パートナーを責めたり傷つけたりしないよう言葉を選び伝えましょう。

潤滑ゼリーを試してみる

産後セックスレスの原因のつ1つに、産後のホルモンバランスの変化による膣内の潤い不足があげられます。膣内の潤いが不足していると、セックスの際に痛みを感じやすいです。痛みを感じてしまう場合は、潤滑ゼリーを使用してみるのもおすすめです。潤滑ゼリーを使用することで、痛みを気にせずにセックスを楽しめるかもしれません。

「コメント：あまり馴染みのないアイテムかもしれませんが、痛みが原因でセックスに積極的になれないのであれば試してみる価値はあるかもしれませんよ！」

まとめ

世の中にはセックスレスに悩む夫婦はたくさんいます。中でも、妊娠や出産をきっかけにセックスレスになる夫婦は少なくありません。セックスレスの原因は、夫婦によってもさまざまですが、産後はセックスレスになりやすい時期であると言えるでしょう。

赤ちゃんが生まれると慣れない育児で忙しく、精神的にも身体的にも疲れ果ててしまいますよね。またホルモンバランスの崩れなど産後の女性の体はとてもデリケートです。

しかし、セックスレスの状態を放っておけば、夫婦の気持ちにズレが生じてしまうことになりかねません。産後セックスレスから抜け出したいと思っているなら、パートナーの気持ちを理解することが大切です。

今回ご紹介した産後セックスレスになる原因はあくまでも一例です。お互いの気持ちを確認するために、夫婦でぜひ話し合ってみましょう。産後セックスレスの解消法もぜひ参考にしてくださいね。

この記事が、産後セックスレスについて考えるきっかけになれば幸いです。

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