「夫には父親の自覚があるのだろうか…」と、あなたも感じたことがありませんか?
毎日の生活の中でどう考えても子供のことより自分の趣味などを優先し、いつも自分の好き勝手に行動している夫を見ていると、「あなたは、パパになったんだよ。」と言いたくなりますよね。
男性は女性と違って「父親の実感」が湧くまで、時間がかかると言われています。
しかし時間がかかると言っても限度があります。
ワンオペ育児状態でもう限界!
気付けば、夫より子供の方がずっと大人になっていることもあり、夫に父親の自覚を求めることを諦めてしまう妻も居るでしょう。
そこで今回は、子供ができても〝父親の自覚がない夫〟パパ意識がない旦那を立派な親にする方法について詳しく解説していきます。
育児に協力的な夫の割合はどのぐらい?
子供ができると、普段の家事だけでなく1日中、目の離せない可愛い我が子が生まれ、毎日大変な育児が始まります。
子供ができてから「意欲的に育児に参加している夫」はどの程度いるのでしょうか。
子供がいる家庭においても、家事の割合は女性の方が圧倒的に多いのが現状です。
最近では「イクメン」などの言葉も浸透してきて、男目線ではやっているつもりでも、妻からしたらもう少し育児や家事に協力的になってほしい声が多く上がっています。
どの家庭でも、もう少し夫に頑張ってほしいと感じているのが妻の本音となります。
親の自覚がなく父親に向いていない夫の特徴とは?
それでは、いつまでも父親の自覚が持てない「父親に向いていないような」男性にはどのような特徴があるのでしょうか?
自覚を持てない夫の大半は、いつまでも独身気分が抜けず、子どもが産まれて父親になったことは疎か、結婚したことさえ忘れているのでは?という行動をします。
その1:楽しい時だけ子供と遊び、泣いたら妻任せ
子供を育てる親になるということは、楽しい時だけでなく、子供が泣いた時や機嫌が悪い時でも最後まで付き合うことです。
しかし、男性の多くは子供が機嫌が良い時だけ子供に寄り添い、子供の機嫌が悪くなると「俺だと泣き止まないからあとはよろしく。」と妻任せ。
子供が泣いてもいいから、もう少しだけ頑張って欲しい…。
もちろん。
楽しい時に遊んでくれるのはすごい助かりますが、泣いてしまった時や中々寝つかない時こそ、父親として不器用ながらも子供のために頑張って欲しいなという気持ちがありますよね。
その2:自分の時間・自分のお金は自分のためだけに使う
休日になれば、妻や子供が居ることを忘れて、朝から自分の好きなゲームをやり続けたり、ギャンブルをしに出かけたり、友人と遊びに行ってしまったり…。
夫の辞書には「家族サービス」なんて言葉は存在しません。
自分の好きなように時間とお金を使ってしまうのです。
普通に考えると、結婚して子供が産まれたら、普段は仕事でゆっくり子どもと触れ合う時間がないので、休日には何としてでも子供のために時間とお金を使いたいと思うのではないでしょうか?
しかし、残念ながら父親の自覚を持てない夫には、そんな一般常識は通用しないのです。
その3:子どもが高熱を出していても平気で飲み会
子供が小さい頃は、よく病気になりがちですよね。
風邪をひくのは日常茶飯事で、そこから肺炎になったり、中耳炎を引き起こすことも珍しくありません。
夜に高熱を出してしまうことも多く私たち妻は、焦りと不安の中、夫に連絡することもあります。
しかし、夫は耳を疑うようなことを言い出すことも。
「今日は前から決まっていた飲み会があるから無理。タクシーで連れて行けば?」
子どもが高熱で不安な中、こんな発言をされた日には、本気で離婚を考えてしまうでしょう。
何より許せないのが、飲み会云々よりも「子供の心配をしない夫」です。
父親とは到底思えない優先順位の付け方をする夫に、多くの妻たちが絶望しています。
その4:子どもが泣いていたら怒って妻を呼ぶ
1日中1人で子供の世話をして、家事もこなし、やっと子供を寝かしつけてお風呂に入ることができたと思ったのも束の間…。
「なんか泣いてるぞ!」
……苛立っている旦那の声がお風呂場まで聞こえてきます。
お風呂に入っている時間なんて、ほんの数十分ですよね。
そんな少しの時間でも、夫は子どもをあやしてくれたり、抱っこしてあげたりせず、ソファーから1歩も動かずに、妻を呼び続けるのです。もちろん、泣いている子どもの様子を見に行くことはありません。
夫にブチ切れて「少しは自分も面倒見てあげてよ!」と言うのは簡単ですが、もうこの頃には「この人に何を言ったって無駄」という諦めと失望の気持ちが、あなたの中に深く根付いています。
これ以上、話し合っても、自分が辛い気持ちになるのは目に見えていますし、父親の自覚というより、人としての自覚がない夫と過ごすことが耐えられなくなってしまうでしょう。
夫が父親の自覚を持てない3つの原因
それでは、夫が父親の自覚を持てないことに原因はあるのでしょうか?
「原因がわかったところで、許せるはずない!」と思ってしまう気持ちは痛いほどわかりますが、夫の考え方を知っておくことで、今後の夫に対する対応が変わって来るので是非参考にしてください。
その1:子育てはそもそも妻の仕事と思っている
夫が父親の自覚を持てない原因としてもっとも多いのが「子育ては妻の仕事(役目)だと思っている」ことが挙げられるでしょう。妻からしたら、まったく信じられませんよね。
それならなぜ、子どもを作ったのか…。
「こんな夫だということを、産む前に知りたかった」と嘆く妻は少なくありません。
自分は、職場で大変な思いをして働いているのだから、妻が1人で子供の世話をするのが当たり前だという感覚なのです。
初めから子育てを放棄している夫は、いつまで経っても父親の自覚を持てません。
その2:子どもの扱い方がわからない
初めてのお子様の場合、夫は子供との触れ合い方が分からず、父親として行動ができないことがあります。
- どのように接したら良いのかわからない
- うまく子供を扱うことができず距離を置いてしまう
- 変に扱って、怪我でもさせてたらどうしよう
私たち妻も、最初は不安ばかりで、全てが初めての経験だったにもかかわらず、男性と女性で、これほど大きな差が生まれるのは何故なのでしょう?
それは、根本的に子供に向き合う姿勢が違うんですよね。
夫は「どうしたら良いのか、わからない」と言えば、妻が代わりに世話してくれることを知っているのです。
しかし妻は、自分が居なければ、この子は生きていくことができないという気持ちで、子どもと接している意識の差があります。
その3:妻を子どもに取られてしまったという嫉妬心
そして、意外に多いのが「夫の嫉妬心」です。
こんな幼稚な男性と、何故私は結婚してしまったのだろう?と自分を呪いたくなってしまいますよね…。
夫は父親の自覚もなく、何ひとつ手伝うわけでも協力するわけでもないのに「子どもに妻を取られてしまった」と嫉妬します。
これはもう「自分の子供に興味がない」と思ってしまいませんか?
それとも、そもそも自分の子供だと思っていないのでしょうか?
このように、夫という生き物は、子どもが産まれてから、自分が構ってもらえないことに腹を立て、焼きもちを焼いたり、拗ねることで、子どもから妻の愛情を取り戻そうと必死になっています。
あまりにも馬鹿らしくて、ちょっとコメントできません…。
これでは父親の自覚が芽生えないことにも頷けるでしょう。
夫が「パパ」の自覚を持つために夫婦でできること
では、実際に夫がもっと子育てに意欲的になる・パパとして自覚を持ってもらうためにどんなことができるのでしょうか。今回は、
- 「妻が夫に対してできること」
- 「夫がパパになるために自覚すべきこと」
この2つの視点より解説します。
妻目線:父親になれない旦那への対策
その1:簡単な育児から参加させ「できた体験」を増やす
旦那に父親の自覚を持ってもらうには、積極的に育児に参加してもらうことが何より大切です。
実際に育児をすることで、「子供にご飯をあげるだけでこんなに疲れるんだ。」など妻の大変さを理解することもでき、父親として自覚し始めます。
夫に育児に参加させるには?
男性は、女性のように「察して行動する」が中々出来ません。
そのため、具体的にどんな育児をして欲しいのか具体的に伝えていきましょう。
簡単な育児から参加してもらい、父親としての成功体験を味わってもらうことも大切です。
- 子供のおむつの袋のゴミ捨て
- 短時間の間、子供と外で遊んでもらう
- 読んでほしい本を夫に渡して子供に読み聞かせをしてもらう。
- 出かけた際は、積極的に子供を抱っこしてもらう
- 粉ミルクを作ってもらうところまでお願いする
夫に、育児をお願いする際は、「何をどれだけして欲しいのか」より具体性を持って伝えてあげると、新米パパである旦那様も間違えずに行うことが出来ますよ。
育児に協力してくれたら「すごい助かったから次もお願いね。」など夫を褒めて伸ばし、夫ができる育児を少しずつ広げていくことも大切です。
その2:自分の子どもを可愛いと思わせる
まずは「自分の子どもを可愛いと思わせる」ことから始めます。
「えっ…そんなところから始めなきゃダメなの?」と思われそうですが、そこが1番肝心です。
子どもが明らかに機嫌の良い時に、オムツを替えてもらったり、ミルクを飲ませてもらったりしましょう。
(機嫌の悪いときや、泣いている時に夫に頼むのはNGです)
子どもが自分に笑顔を向けてくれるのは、無条件に幸せを感じるはずです。
決して口出しせず、ひたすら夫を褒めちぎります。
男性は意外に単純なので、
- 「子どもの天使のような笑顔」
- 「妻からの褒め言葉」
- 「自分にもできたという達成感」
これが揃えば、父親の自覚はすぐ目の前です。
焦らず、少しずつ、子どもと触れ合う機会を、あなたが作ってあげましょう。
夫目線:旦那が父親として自覚するためには
その1:「母乳がないこと」を理由にして妻に頼らない
機嫌が悪くなるとつい諦めて妻に頼りがちになりますよね。
男性の場合、「母乳がないから泣き止まない」など理由をつけてしまいます…。
しかし、子供が泣き止まないながらも試行錯誤をしてみてください。
男性でもできる子供をあやすためにできること
- 音楽を聞かせてみる
- 抱っこしながら外をゆっくり歩いてみる
- 抱き方を変えてみる
- カラカラ音がするおもちゃで気を紛らわす
子供の大変な時こそ付き合うことは、パパの自覚を持つために必要不可欠です。
私も夜中に子供を寝かせるために、1時間など抱っこしながら外を歩き続けることを毎日のようにしていました。
続けていくことで、「うちの子は、こうすれば泣き止むかな?」「あ、眠くなってきたかな?」など分かるようになってきます。
その2:夫は妻を「ママ」として見ない
子供が生まれてからは、愛して結婚した奥様ではなく、夫もママとして見てしまう人は少なくありません。
妻は、あなたのママではありません。
この考えで生活をしていると、妻に対して「母親なんだから、やって当たり前」と考えてしまう傾向にあります。
子供が生まれたからこそ、父親として意識するべきことは、「妻に優しくすること」です。
一人では生きることができない我が子を、自分のことを蔑ろにしてお世話をしています。そんな妻は、鏡を見るたびに次のようなことを感じているでしょう。
- 髪の毛もボサボサ・・・。
- 肌も荒れている気がする
- 疲れた顔しているな。私・・・。
そんな、毎日頑張っている妻を支えることができるのは「夫だけ」です。
いつも本当にありがとう。お疲れ様。
気持ちのこもったこの一言だけで、妻は救われるのです。
一見パパになる自覚を持つ事とかけ離れているかも知れませんが、親になる自覚を持つためには大切な要素だと考えています。
子供は夫婦で育てていくものです。夫婦が仲良く笑顔で過ごしている家庭の方が良い子が育ちます。
実際に我が家では、子供が生まれてから1日1回は妻を誉めることを意識しています。
その結果、夫婦として、円満に過ごせています。
その3:家事は「手伝う」ではなく、自分の仕事でもあることを意識する
共働きが当たり前になってきている日本で、「家事は妻の仕事ではなく、夫婦の仕事である」と意識することが大切です。そのため、
- 「家事を手伝ってあげている」
- 「育児に協力してあげている」
この考えは、パパとして自覚するためにもやめた方が良いです。
ママ目線では、この「あげている」、「協力」、「手伝う」に疑問を持つ人も少なくありません。
自分が女性の立場だったら「共働きで条件は一緒なのに、なんで私がやること前提となっているの?」と感じますよね。家事や育児は父親として当然やるものですので、夫婦二人で分担して行うようにしましょう。
育児に協力しない夫に限界…。どうしたら良い?
これまで、夫に父親として自覚を持たせるための方法についてご紹介しましたが、すでに我慢の限界を迎えている奥様もいるのではないでしょうか?
育児を自分一人で頑張っていると発狂しそうになりますよね。
自分が辛い時にどうすれば乗り越えることが出来るのかも合わせてご紹介します。
対策その1:実家に帰る・頼る
妻だけで子育てをすることは、かなり大変です。一人で頑張りすぎず、身近なご実家の援助をしてもらいましょう。
ご実家が遠い場合は、しばらく実家に帰ることも一つの手です。
ご自身の実家であれば、遠慮なく育児をお願いできますし、洗濯も料理などの家事もしなくて良いんです。
たまにはゆっくり息抜きをすることも大切です。
また、子供にとってもたくさんの人と触れ合うことは良い刺激となります。
実家に帰ることに対して理解のない夫の場合
稀に、妻が実家に帰ることに嫌悪感をもつ男性がいます。
- 他の家族は帰らず、夫婦だけで子供を育てている
- 子供を俺から取り上げるんだ。
- そんなに甘えてばっかりでこれからどうするの?
これらの言葉は、モラハラをする夫に該当します。
精神的に限界を迎える前に、一度距離を空けることをお勧めします。
対策その2:家事代行サービスを活用する
育児を全くしない・父親の自覚がない夫だと、妻の負担は限界寸前です。
さらに実家も遠くて誰にも頼れる人がいない。そんな境遇の方は、家事代行サービスなどを活用することをお勧めします。
家事代行サービスとは、1時間単位で家の家事やベビーシッターなどを行なってもらえるサービスであり、主婦の強い味方です。金額も1時間2,000円前後と非常に良心的なものばかりです。
家事代行サービスの体験談
私も利用したことがありますが、3時間の利用で次のことをしていただけました。
- 1週間分の料理を作って、タッパーに入れて保存
- トイレやお風呂のお掃除
- 食料品の買い出し
- 子供の読み聞かせ
使用する前は、赤の他人を家に入れることは抵抗がありましたが、意を決して利用してみたらびっくり。
6,000円程度で上記のことを手際よくやって頂け、満足しています。
作って頂いた料理も美味しく、ウーバーイーツや外食するよりお得感が強かったです。
夫を大きな子どもと思って、時間をかけて成長させましょう
今回は、子供ができても〝父親の自覚がない夫〟パパ意識がない旦那を立派な親にするトリセツについて解説してきました。
なかなか、夫が父親としての自覚が低く、子育てに消極的で悩んでいる家庭もたくさんいるでしょう。
しかし、そこで夫に匙を投げてしまえば、あなたが1人ですべてを抱え込み、身動きが取れなくなってしまいます。
夫も、時間をかければ少しずつ子どもに興味を持ち始め、自分から積極的に育児に参加するときがやってきます。
そのためには、ちょっと面倒ですが、夫に子供と向き合うキッカケを作ってあげて、褒めて伸ばすことを心掛けて下さいね。
また、夫側も意識的に我が子を守る、この子のために頑張るという「父親の自覚」を意識的に持つことも大切です。
そのために子供と二人きりの時間を意識的に作ったり、子供と夫の二人きりの時間を作っていきましょうね。