- 子育てするには今の家が狭いと感じている
- 子供がいると物も増える一方で物が溢れて収納に困っている
- どうしたら狭い家でも家族みんなが快適に過ごせるか知りたい
夫婦ふたりで過ごしていたときは快適に暮らせていた家も、子供ができて家族が増えると物が片付かず狭いと感じたり、自由に楽しめないなどの問題が出てきませんか?
「すべては家が狭いせいだ!」と、狭い家を責めてばかりではあなたのストレスは溜まっていく一方で、あなたも家族も笑顔で過ごせません。
当記事ではそんなお悩みを解決します。
結論から言うと狭い家でも工夫次第で物は片付けることができ快適に過ごせます。
狭い家のメリットに目を向け、大人も子ども安全に心地よく過ごせる部屋作りをしましょう
当記事を読めば、あなたも家族も笑顔で過ごせる、たったひとつの素敵な家になること間違いなしです。
ではさっそく解説します。
狭い家はどんな家?
4人家族で2LDK〜3LDK以下の場合は、狭い家と言えます。
目安のひとつとして、国土交通省が発表している住生活基本計画があります。
住生活基本計画によれば、豊かな住生活を実現するために必要と考えられる住宅の広さについて下記のように明記されています。
- 一戸建ての居住面積水準:25㎡×世帯人数+25㎡
- マンションの居住面積水準:20㎡×世帯人数+15㎡
(子どもは3歳未満が0.25人、3歳以上6歳未満が0.5人、6歳以上10歳未満が0.75人として算定)
計算して、居住面積水準以下の場合は狭い家といえます。
上記の式を用いて4人家族(子どもは5歳と3歳)マンション住まいの場合を考えると、
・20㎡×3人+15㎡=75㎡
(5歳と3歳の子どもは0.5人で計算するので、大人2人と子ども0.5人が2人で合わせて3人で計算)
1畳は1.622㎡以上で換算することになっているので、1畳:1.62㎡で換算すると75㎡は
75㎡÷1.62㎡=約46畳
となります。この広さは2LDK〜3LDKくらいの間取りとなるケースが多いです。
これらの計算から、4人家族で2LDK〜3LDK以下の場合は狭い家と言えます。
狭い家で子育てをしやすくする工夫3選
狭い家でも工夫次第で子育てはしやすくなります。
ここでは、下記の3つの工夫を紹介します。
- 子どもが遊ぶ位置を決めておく
- 収納内容が子どもが目で見てわかるようにする
- 子どもが怪我しないように安全面に気をつける
狭い家でも気持ちよく安心して子育てできる工夫を取り入れてみてください。
子どもが遊ぶ場所を決めておく
子どもが遊ぶ場所をある程度決めておきましょう。
子どもは自由ですから完全に「ココ!」と決めるのは難しいですが、ある程度決めておくことで遊びと生活のメリハリもつきやすいです。
また、子どもが遊ぶ場所におもちゃの収納があるとお片付けもはかどりますし、安全に遊ぶ環境も整えやすくなります。
遊ぶ場所を決めておけば部屋全体を散らかされないのも大きなメリットです。子どもが散らかしたおもちゃを毎度片付けるのはかなりの負担ですよね。
当記事の作成者であるかぽぽも、3歳の息子がいますがおもちゃを家中に散らかされて大変です。
仕事からくたくたで帰ってきて、子どもに散らかされたものを片付けるのは本当に苦痛です。そうならないためにも遊ぶ場所、片付ける場所を最初から決めて対応してあげると子どもにとっても親にとっても良いと思います。
収納内容が子どもが目で見てわかるようにする
ものの指定席を決めて、それぞれしまう場所を子どもが目で見ただけでわかるようにしておきましょう。
しまう場所がわかりやすいと子どもも整理整頓がしやすく、お片付けが楽しくなるはずです。子どもの整理整頓力がぐんぐん伸びること間違いなしです。
子どもの頃に片付ける力がついている子は大人になっても強いです。子どもが大人になっても快適に暮らしていけるように小さい頃から整理整頓力を伸ばしてあげましょう。
子どもが怪我しないように安全面に気をつける
家全体での留意事項として、子どもが怪我をしないように安全面に気をつけることは大事です。
子どもは思わぬ行動をします。火の元、水場、ガラス、鋭利なものなど、大きな事故や怪我につながる恐れのあるところは入らせない・近寄らせない工夫が必要です。
危ないことをしっかり伝え、安全ロックやゲートなども場合によっては利用しましょう。
家が狭いとどうしてもごちゃごちゃしてしまいがちです、ごちゃごちゃすると怪我のもとになるので必要なもの以外は買わない工夫が必要になってくるでしょう。
狭い家でも収納を工夫すれば快適になる【オシャレな部屋にするポイント】
狭い家で子育てするお母さんの中には、狭い家でもおしゃれに快適に過ごしたいと思っている方もいるでしょう。
ここでは、狭い家でもスッキリかつおしゃれで快適な部屋にする方法を7つ紹介します。
- 子どもに1人1つ専用の収納を作る
- 収納以上に物を増やさない
- 収納自体を間仕切りに使う
- クローゼットを徹底的にカスタマイズ
- 隙間を有効活用する
- 背面のないオープンシェルフをうまく活用
- コストをかけるべきところにはかける
狭い家でもオシャレであれば居心地がよくなりますよね。家族みんなが『早く家に帰りたい』と思える良い空間を作っていきましょう。
それぞれの項目を詳しく解説します。
子どもに1人1つ専用の収納を作る
子どもに1人1つ専用の収納を作ってみましょう。
我が家は子どもがおり、4段の収納チェストを買いました。
そこには洋服、おもちゃ、大事なもの(お友達からもらった手紙や保育園や学校で作ったり書いたりしてきたもの)などを整理整頓し入れています。かばんや帽子もS字フックを使って横にかけています。
こうすることで子ども自身でものの管理やお片付けを積極的にするようになりました。
収納以上にものを増やさないように気をつければ、収納が足りなくなることもほぼありません。
子ども自身も「自分のもの!」と認識しやすく、ものを大切にする気持ちも育っています。
収納以上に物を増やさない
大前提として、収納以上にものを増やすのはやめましょう。
ものが増え続けていては片付かないのは当たり前。
1つ買ったら1つ捨てるを基本にする、定期的に持っているものを見直すなど、ものを増やし続けないように気をつけましょう。
物を増やさない工夫として、衝動的に買わないことも大切になってきます。本当に必要なのか考えてから購入しましょう。
収納自体を間仕切りに使う
狭い家だとプライベート空間を確保しにくいです。そんな時は、収納自体を間仕切りに使ってしまうのも手です。
例えば、先ほど説明した子ども専用の収納チェストを部屋の間仕切りにして、子どもたちに別々のスペースを作ってあげたり、ベッド横に高さのある収納を設置し、それを間仕切りとして睡眠空間と活動空間を分けてみたり。
間仕切りに使う収納をキャスター付きのものにすれば模様替えも簡単にできるので、狭い家でも苦なくいろんな空間アレンジを楽しむことができますよ。
クローゼットを徹底的にカスタマイズ
クローゼットは徹底的にカスタマイズすると収納が増えます。
ポイントはデッドスペースをとことんなくすこと!
突っ張り棒、衣装ケース、カゴなどいろんなものを使ってすべてのスペースを有効活用してみましょう。
空間を有効に使えるようになると、考えること自体ワクワクしてきます。
徹底的にデットスペースをなくし効率的なカスタマイズができたときは達成感を得られるようになるのでおすすめです。
隙間を有効活用する
クローゼットのカスタマイズだけでは収納が足りない!そんな時は隙間を見直し徹底的に有効活用しましょう。
- ベッドの下に収納を入れる
- 冷蔵庫横の隙間の活用
- 高い位置にある隙間の活用
探せば隙間っていろいろあるもんです。「ここにならこれが収納できそう!」そんな宝の隙間をどんどん見つけていきましょう。
背面のないオープンシェルフをうまく活用する
収納はほしいけどおしゃれも妥協したくない!そんな時は背面のないオープンシェルフがかなりオススメです。
背面がない分、圧迫感が減り、部屋に抜け感が生まれます。
オープンシェルフはおしゃれなものがたくさん販売されており、上手に選ぶとお部屋の立派な顔になってくれます。
- カゴをそろえてみる
- 一部はインテリアも置く
- 見せる収納と隠す収納のメリハリ
使い方もアイデア次第なので、あなただけのお気に入りを作り上げてみてください。満足感もテンションも爆上がりですよ
コストをかけるべきところにはかける
お部屋の主役となる家具、目につきやすい部分の収納にコストをかけて上品な物を選ぶと、部屋の雰囲気がグッと高級になります。
各ご家庭での予算はもちろんあると思いますので、「ここは愛すべき部屋作りのためお金をかけたい!」そう思えるものに投資していきましょう。
あなたが心から気に入ったものは投資するだけの価値があります。
家は居心地のよいリラックスできる場所でありたいですよね。無駄なものを省いて、あなたのお気に入りの物を集めて良い家づくりをしてください。
狭い家で子育てするメリット
狭い家で子育てするのはデメリットばかりに感じるかもしれませんが、メリットもたくさんあります。
- 掃除が楽にできる
- 家賃・光熱費が安く済む
- 子どもが整理整頓を自然と覚える
- 子ども自身が持っているものを把握できる
- 必要なものを選び、余計な物を買わない力がつく
- いつでも家族の顔が見れてコミュニケーションがとれる
メリットに目を向けると「案外狭い家のほうが子育てするのにいいのかも!」そう思えるかもしれません。
狭い家のメリットを知り最大限に活かせるようにそれぞれの項目について詳しく紹介していきます。
掃除が楽にできる
狭い家はだんぜん掃除が楽です。
広い家だと掃除だけでかなりの時間がとられます。
その点、狭い家は掃除に時間がとられないので、浮いた時間を子供と遊んだり自分の趣味に使ったり有意義に過ごすことができます。
また、狭い家だと掃除をしながらでも子どもに目が行き届きます。
広い家だと2階を掃除している時には1階の子どもの様子がまったくわかりません。掃除に夢中になっている間に思わぬ事故が起きるかもしれません。
狭い家は、子どもの様子を伺いながら安心して掃除ができるのもメリットです。
家賃・光熱費が安く済む
家賃・光熱費も安く済ませられます。
家賃と光熱費は毎月かかる固定費なので、これが安いのはとても大きなメリットです
広い家だと、各部屋で冷暖房を使用したり電気をつけたりするのでその分、光熱費がかかります。特に寒い冬場の暖房器具の光熱費はとても高く、かかる家だと月の光熱費が80000円超えの家も存在します。
その点、狭い家はかなり節約的です。
家賃も狭い家だと安くすみ、広い家だと家賃は上がっていきます。狭い家に住めば、節約した家賃代を他のことに使うことができるので家族の幸福度は上がっていくことでしょう。
毎月の固定費である家賃の差も、ちりも積もればかなりの額になっていきます。
狭い家のメリットを活かしてどんどんお金を貯めていきましょう!
子どもが整理整頓を自然と覚える
狭い家で過ごすと、子ども自身が整理整頓を覚えます。
狭い家は物を散らかすとあっという間に足の踏み場がなくなります。片付けないとくつろげないので、子供たちも積極的に整理整頓を意識していくのです。
収納スペースも限られるので整理整頓しないと効率的な収納ができません。そんな環境が子どもの整理整頓の力を鍛えます。
子どもは環境を整えてあげれば自然と整理整頓を覚えます。片付けをして部屋がきれいになる気持ちよさも整理整頓を通して感じてくれることでしょう。
整理整頓をする力は大人になっても役に立ちます。自分自身で空間を工夫する力をつければ、大人になった時に職場のディスクの整理が得意になったり、自分の周りの環境を整えられるようになるので仕事の効率も上げて仕事のできる大人になっていけるでしょう。
子ども自身が持っている物を把握できる
狭い家だと、子ども自身が持っているおもちゃを把握しやすいです。
収納スペースが限られるので必然的に物の数は少なくなります。それに加え、物が整理整頓されていると子ども自身が持っている物を把握しやすくなるのです。
持っているものを把握できると自分で選ぶ力や物を大切にする気持ちも育っていきます。
自分の持っているおもちゃなどを把握していない子どもの場合は、気に入ったおもちゃなどを衝動的に親にねだり、買ってもらえないと癇癪を起こしたりして対応が大変になります。そうならないためにも日頃から整理整頓を意識させて自分が持っているものを把握させるのが子どもやあなたのためにもなりおすすめです。
必要なものを選び、余計な物を買わない力がつく
狭い家ではどんどん物を増やすわけにはいかないので、必要なものを選び、余計なものを買わない力も身につきます。
「あ、これいいな」と思っても、いったん冷静に考えるクセがつきます。その繰り返しで知らず知らずのうちに余計なものを買わない力が育ちます。
余計なものを買わないと無駄な出費も減ります。家の中も余計なものがなくスッキリ、無駄な出費も押さえてお金も貯まる、まさに一石二鳥です。
衝動的に買って、結局使わなかったってことよくありませんか?
そうなるとお金を捨てていることと一緒になるので非常に勿体無いです。お金をより意味のあるところに使うためには必要なものを選び、余計なものを買わない力が非常に大切です。
いつでも家族の顔が見れてコミュニケーションがとれる
狭い家の大きなメリットと言えるのが家族との距離が近くなること。
広い家だとそれぞれの部屋で過ごしてしまい、家族が一堂に会する機会が減ってしまうことがあります。
しかし、狭い家だとみんながひとつの部屋に集まることが多く、いつでも家族の顔が見れてコミュニケーションが取りやすくなります。
子どもが大きくなるに連れ、会話やコミュニケーションが少なくなるのは自然なことではありますが、狭い家だと一緒に過ごしコミュニケーションを取ることが当たり前になっているので、そのままコミュニケーションが多い関係性を築きやすくなります。
家族との温かいコミュニケーション、守っていきたいですね。
【まとめ】狭い家で工夫をすれば快適に育児できる
狭い家の基準は、住生活基本計画から計算して4人家族で2LDK〜3LDK以下となります。
狭い家はデメリットばかりではなくメリットも多いです。
狭い家でもメリットは下記の6つです。
- 掃除が楽にできる
- 家賃・光熱費が安く済む
- 子どもが整理整頓を自然と覚える
- 子ども自身が持っているものを把握できる
- 必要なものを選び、余計な物を買わない力がつく
- いつでも家族の顔が見れてコミュニケーションがとれる
そして工夫次第で楽しく快適に子育てすることもできます。
家が狭いからを言い訳にして工夫しないのは勿体ないです!
取り入れてほしい工夫は下記の3つです。
- 子どもが遊ぶ位置を決めておく
- 収納内容が子どもが目で見てわかるようにする
- 子どもが怪我しないように安全面に気をつける
様々な工夫を取り入れつつ居心地のいい愛すべき場所になるよう、ぜひいろいろ試してみてください。
あなたの工夫で家族がさらに家が好きになるでしょう!