年齢を重ねると、次第にパートナーの加齢臭が気になってきませんか?
臭いに慣れている本人はなかなか気づきにくい加齢臭ですが、一緒に暮らす家族にとっては悩みの種です。
さまざまな加齢臭対策をしても、「なかなか部屋の加齢臭が消えない!」と困っている人に向けて、加齢臭が発生する原因から対策まで徹底解説します。
ページの後半では、おすすめの消臭グッズも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
旦那のニオイは加齢臭?体質チェックシート【1~2分】
チェック数が多いほど、「加齢臭を発生しやすい体質」となります。
この診断は、症状や結果を保証するものではありません。
参考程度に留め、治療などを検討する場合は、適切な医療機関に受診してください。
加齢臭って体のどこから発生してる?
加齢臭は、年齢を重ねることにより皮脂の分泌量が増加したり、質が変化することによって発生します。
加齢臭対策において、加齢臭の発生元となる人の適切な体臭ケアはとても大切です。
まずは、加齢臭の原因を究明して臭い対策をしていきましょう。
加齢臭が活性しやすい場所:皮脂分泌が多い場所
加齢臭は皮脂腺が多く、皮脂の分泌が活発な場所である頭皮や首回り、脇の下などから発生しやすいとされています。
加齢臭の原因物質は、皮脂中に存在する「2-ノネラール」が原因とされています。
そのため、必然的に皮脂の分泌量が多い組織ほど加齢臭の発生源となるのです。
ツンとした刺激が強い香りは加齢臭ではない
加齢臭に勘違いされやすいのが、体の疲労による発生する「疲労臭」です。
この疲労臭の原因は体から「アンモニア」が発生することによって生じるもの。
そのため、加齢臭とは全く異なり、アンモニア独特の刺激臭やツンと強いニオイを発生させます。
部屋のどこから加齢臭のニオイが発生している?
皮脂は「あぶら」なので、布製品など繊維にしみ込みやすい特性があります。
そのため、体に触れている時間が長い衣類や寝具は加齢臭が移りやすいとされています。
- 衣服(特に衣服の首、脇の部分)
- 寝具(枕、布団)
- ソファー
- クッション
- 帽子
- よく旦那が横になるカーペットなど
衣類や寝具に皮脂が付着したままにしてしまうと、皮脂が酸化し、雑菌が繁殖してしまいます。
また、皮脂汚れは普通の汚れよりも頑固な汚れのため、洗濯をしても落ちにくいという特徴もあります。
特に、クッションやソファなどは毎回洗濯をするものではありません。
段々と皮脂汚れが蓄積して部屋全体が加齢臭のニオイになってしまう原因となるのです。
寝具からの加齢臭は家にいる時間の中で最も肌が触れる時間が長い寝具です。
特に、枕などは頻繁に消臭や洗濯などケアを行う必要があります。
加齢臭を減らすためにすぐできる対策とは?
加齢臭の発生元となる人が、自分の臭いに気がついており、自ら対策している場合もあるでしょう。
しかし、香水などで加齢臭をごまかすなど、誤った加齢臭対策をしていると、余計にひどい臭いになってしまう可能性があります。
加齢臭はデリケートな問題で注意しにくいものですが、悩んでいる人も多いので、意外に素直に受け入れてもらえるかもしれません。
加齢臭の発生元となる人にさり気なくアドバイスし、正しい加齢臭対策を理解してもらいましょう。
ここからは、正しい加齢臭対策を紹介します。加齢臭が気になる人へアドバイスする際は、ぜひ参考にしてください。
加齢臭対策その1:正しい洗髪とボディーケア
最も手軽で即効性がある加齢臭対策は、頭皮と体を清潔に保つことです。
毎日の入浴時にシャンプーやボディソープで余分な皮脂を洗い落とすことは、加齢臭対策においてとても重要です。
なぜなら、余分な皮脂を洗い落とさなければ、皮脂が酸化し加齢臭の原因となってしまうからです。
しっかり泡を立てて、洗い残しがないように優しく洗い、シャンプーやボディソープが肌に残らないよう丁寧に洗い流しましょう。
加齢臭対策に効果的な正しいシャンプー・ボディソープの使い方
ポイント:
強く洗いすぎず、表面を優しく擦る程度の力で洗い上げる
刺激の少ないシャンプー・ボディーソープで洗う
- 38~40℃程度のぬるま湯で、しっかり予洗いを行う。
- シャンプー剤を手に取り、手のひらで泡立ててから髪の毛につける
- 2分程度、円を書くようにして頭皮と髪の毛を洗う
- 38~40℃程度のぬるま湯で、しっかりと洗い流す。
※)予洗い・すすぎが重要
- 泡立て器にボディーソープをつけて、しっかりと泡を作る
- 作った泡で、体全体をやさしく洗い上げる
※)無理に擦る必要はありません。
皮脂は加齢臭の原因ですが、肌を乾燥から守る役割もあります。
肌が傷ついたり、乾燥したりすると皮脂分泌が促されてしまい、加齢臭の悪化に繋がるので注意しましょう。
また、ニオイが気になるからといって、強くこすり洗いをすることは危険です。
皮脂を過剰に摂りすぎてしまい、体の防衛反応により、今まで以上に皮脂の分泌を増えてしまう恐れがあります。
最近は、加齢臭専用のシャンプーやボディソープが販売されていますが、洗浄力が強すぎて、肌の乾燥を招いてしまう商品もあります。
肌の乾燥は、加齢臭の原因である皮脂の分泌を促す可能性があるので、シャンプーやボディソープ選びには注意が必要です。
加齢臭対策その2:ボディクリームで乾燥から肌を守る
加齢臭対策として、乾燥から肌を守るボディクリームを使用することは高い有効性があります。
特に、入浴後は肌が乾燥しやすいため、必ず保湿するようにしましょう。
入浴後以外でも、乾燥が気になる場合はこまめに保湿することをおすすめします。
注意点
すでに発生している加齢臭を抑制する効果は低く、即効性は期待できません。
また、ボディクリームが肌に合わない場合は肌荒れの原因になり、加齢臭を悪化させる恐れがあります。
使用後に違和感を感じた場合は、すみやかに使用を中止し皮膚科を受診してください。
加齢臭対策その3:紫外線対策で乾燥から肌を守る
皮脂は肌を乾燥から守る役割があるため、強い紫外線を浴びることで肌が傷つくと皮脂の分泌が促されてしまいます。
紫外線から肌を守ることは、加齢臭対策として高い有効性があります。
外出の際には日焼け止めを使用したり、日傘や帽子を活用したりすることをおすすめします。
ただし、紫外線対策はボディクリームと同様に、既に発生している加齢臭を抑制する効果はありません。
加齢臭対策その4:食生活の見直し
加齢臭の元となる、皮脂の過剰分泌の原因の一つに、食生活の乱れがあります。
脂質が多い食事ばかり食べてしまうと、代謝では消費しきれず、皮脂として分泌されやすくなります。
そのため、加齢臭を防ぐためには、食事のバランスを意識することも大切です。
タンパク質・ビタミン・ミネラル・炭水化物・脂質のバランスを意識して食事をとるようにしましょう。
部屋中に染み付いた加齢臭を消すための方法
部屋の換気をしても、どうしても消えない加齢臭に困っている人も多いのではないでしょうか?
人から発生する加齢臭は衣類だけでなく、ソファや寝具、カーテン、壁紙などにも染みついていることがあります。
ここからは、部屋中に充満した加齢臭を消すための方法を紹介します。
加齢臭対策その1:寝具のカバー・シーツを活用しこまめに洗う
家の中で、特に寝室の加齢臭が気になっている人は多いでしょう。
寝室は、加齢臭の原因となる皮脂が付着する機会がもっとも多いため、加齢臭が強く発生する傾向があります。
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
そのため布団の中は、汗臭に伴い加齢臭なども発生しやすく、臭いの原因となります。
特に暑い季節などは、薄手のパジャマを着る人が多く、皮脂が寝具に蓄積してしまうので注意が必要です。
皮脂は放置してしまうと、繊維の奥へ皮脂が入り込んでしまい、通常の洗濯では取り除きにくくなります。
寝具にはカバーやシーツをかけ、できるだけ洗濯回数を増やし、加齢臭の原因となる皮脂を寝具に蓄積させないように心がけましょう。
加齢臭対策その2:ハウスクリーニングなど専門業者へ依頼する
カーテンやソファそして壁紙などは、自分達で綺麗に清掃することは非常に困難です。
そのような場合は、ハウスクリーニング業者などを活用して部屋のニオイを除去することも手段の一つです。
ハウスクリーニングは、素人には出来ない特化した清掃を行うことが可能です。
自分達では対処のしようが無いニオイには専門業者を活用することで、効率的に消すことが可能です。
家事代行サービスとハウスクリーニングのどっちに依頼すれば良いか悩む方は以下の記事を参考にしてください。
どうしても消えない場合:寝具やソファなどを新調する
地肌に触れる機会が多い寝具やソファは、皮脂が蓄積しやすいため、特に加齢臭が気になる人も多いでしょう。
さまざまな対策を講じても加齢臭が消えない場合には、寝具やソファの買い替えを検討するのもひとつの方法です。
長年使用して皮脂が蓄積した寝具やソファなどを買い替えることで、加齢臭を除去できます。
しかし、寝具やソファを買い替えるとなると多額の費用がかかってしまいます。
まずは、消臭スプレーの使用や寝具のカバーやシーツのこまめな洗濯などで対策することをおすすめします。
部屋の加齢臭を消したい!消臭効果があるグッズとは?
部屋中に充満した加齢臭を消したい時は、消臭効果のあるグッズを活用してみましょう。
部屋中に充満した加齢臭を消すために、ドラッグストアやネットショップでは、さまざまなタイプの消臭グッズが販売されています。
あまりの種類の多さに、自分に合うものがわからず悩んでしまう人も多いことでしょう。
今回は、タイプ別に消臭グッズの特徴を紹介します。
消臭グッズの購入の際は、ぜひ参考にしてください。
消臭グッズその1:即効で消したい加齢臭!消臭スプレーを利用する
消臭スプレーは、手軽に利用できる消臭グッズのひとつです。
効果は一時的かもしれませんが、即効性があるため、加齢臭が気になったときに手軽に利用でき大変便利です。
カーテンやクッションはもちろん、丸洗いができないソファや寝具には、消臭スプレーをかけて、定期的に消臭することをおすすめします。
消臭スプレーはドラッグストアやネットショップでも、一般的なものから、業務用の強力消臭のもの、加齢臭に特化したものなど、さまざまなタイプが販売されています。
おすすめの消臭スプレー
「オールビッカ 消臭除菌スプレー」は高い抗菌力と除菌力で、ホテルや医療施設などの業務用としても使用されています。
臭い成分の元から分解消臭し、即効性、持続性、防臭性に優れた消臭スプレーです。
加齢臭の強力消臭スプレー「強力バイオ消臭パパピリカ」は、染みついた加齢臭に効果的で、無添加で化学物質不使用のため安心して使用できます。
特許を取得したバイオ消臭剤で、善玉菌が悪玉菌を退治し、たんぱく質や脂質を分解します。
消臭効果が出はじめるまでに時間がかかるため、即効性は少ないですが、定期的に使用することで効果が期待できます。
消臭グッズその2:簡単に消臭したい!置き型消臭剤を利用する
置き型消臭剤は、加齢臭を吸収してくれる効果が期待できます。
値段も手頃で、置くだけなので手軽に利用できるというメリットがあります。
ただし、脱臭機の方が高い消臭効果が期待できるでしょう。
まずは、置き型消臭剤を使用してみて、効果が感じられない場合は、脱臭機の購入を検討してみましょう。
消臭グッズその3:気になる加齢臭を強力脱臭!脱臭機を使用する
部屋中に充満した加齢臭は、部屋の換気をすることで、ある程度は取り除けます。
しかし、寒い季節など長時間、窓を開けて換気することは現実的ではありません。
脱臭機を利用すれば、換気をせずに部屋の加齢臭を消すことが可能です。
脱臭機は、コンパクトなものから高機能なものまで、さまざまなタイプが販売されています。
予算や部屋の広さなどに合わせて選ぶようにしましょう。
おすすめの脱臭機を紹介しますので、脱臭機を選ぶ際の参考にしてください。
おすすめの脱臭機
引用:楽天市場
「シャープ 除菌脱臭機 SHARP DYS01W」は、頑固な付着したニオイまでスピード消臭してくれ、スリムなデザインで操作も簡単です。
加齢臭はもちろん、たばこ臭、部屋干し臭などの「付着 8大生活臭」を脱臭してくれます。
脱臭適用床面積の目安は、15畳程度までとなります。
「富士通ゼネラル 脱臭機 PLAZION HDS-3000G」は、臭いの原因となる微小な菌を分子レベルで分解して無臭へと近づけます。
放出する脱臭成分が臭いを分解し、カーテンなどの布製品に付着した加齢臭もスピード脱臭してくれます。
脱臭適用床面積の目安は、20畳程度までとなります。
消臭グッズその4:消臭効果のあるカーテンや壁紙などを活用する
最近では消臭効果のあるカーテンや壁紙が販売されています。
さまざまな対策方法を試しても効果が感じられない場合には、消臭効果のあるカーテンや壁紙に変更することを検討してみるのもひとつの方法です。
業者へ依頼する場合、壁紙の張り替えには施工が必要になるため、全体的に費用が高額になる傾向があります。
ここでは、ご自身で簡単に行うことが出来る壁紙やカーテンをご紹介します。
消臭効果がある壁紙とカーテン
まとめ
部屋の加齢臭は、発生元となる人はなかなか気づきにくいものです。
正しい加齢臭の対処法を教えてあげられる間柄であれば、さり気なくアドバイスしてあげましょう。
本人が気づいて対策してもらえれば、部屋の加齢臭は改善に向かうでしょう。
しかし、加齢臭はデリケートな問題なため、上手に伝えるのはなかなか難しいものです。
だからこそ、部屋の加齢臭が消えずに困っている人が多いのでしょう。
「部屋の加齢臭が消えない!」と悩んでいる人は、部屋の換気だけでなく、今回紹介したさまざまな対策を併用することで消臭効果を高めることができます。
また、さまざまな対策をしても加齢臭が消えず困っている場合は、ハウスクリーニングなどの専門業者へ依頼することも検討してみましょう。