「私だって夫と喧嘩なんかしたくない。」
「俺だって妻と仲良くいたい。」
こういうふうに心の中で思っている夫婦は多いのではないでしょうか。
実はこの記事を書いている私もそうでした。
喧嘩をしては後悔して、「何で仲良く出来ないんだろう…。」と反省ばかり。
話初めは普通に話しているのに、旦那の小さなイラっとすることが気になり、つい口を出してしまう…。
夫は夫で、私に対していちいち細かいことを指摘されてイライラしている。
お互いに夫婦喧嘩をするメリットなんかないことを重々理解しているにも関わらず、夫婦喧嘩に発展しまうことに悩んでしまいますよね。
子どもがいる家庭では、いつまでも夫婦喧嘩を長引かせるわけにはいきません。
なるべく早く「仲直り」しないと、子供は敏感なので、両親の不穏な空気をいち早く察知してしまうものです。
そこで今回は、本音は夫と仲良く過ごしたいけど、なぜか夫婦喧嘩に発展しまう原因や夫婦円満のヒントをご紹介します。
1年のうちに夫婦喧嘩をどのぐらいしている?頻度について
私たちの夫婦は、喧嘩ばかりしてしまうけど、それぞれの家庭では喧嘩はどのぐらいの頻度で行っているのでしょうか。
ブラルタ生命保険株式会社が2021年に何回喧嘩をしたかを男女2000名に調査した結果によると、【平均が13.4回/年】となりました。
そのため、全国平均で見ると、1ヶ月に1回程度のペースで夫婦喧嘩をしている家庭が多いとなります。
大きな喧嘩まで発展するのは少ないかもしれませんが、小さな言い合いを含めると意外と多いのです。
夫婦喧嘩まで発展してしまう原因7選
旦那とつい喧嘩になってしまう原因って家庭によって様々ありますよね。
もちろん相手が悪いことや話し合いの結果、喧嘩に発展してしまうことはもちろんありますが、それ以外に、旦那の性格などが原因で喧嘩になってしまうこともあります。
今回は、喧嘩になってしまう原因として「考え方の違いによるもの」と「パートナーの性格によるもの」と2種類があると思いますのでそれぞれ解説していきます。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因①:家事の分担割合
旦那との喧嘩の原因として最も多いのが家事が原因によるものです。
共働きの家庭がほとんどの中、家事の負担の割合が妻の方が多すぎることに対して不満を感じますよね。
共働きの家庭を対象にした家事の分担についてのアンケートをしたところ、お互い働いているにも関わらず、半数以上の家庭では「家事をほぼ全て妻が行っている」結果となっています。
夫が行う家事は全てが中途半端でイライラする
- お皿を洗ってくれるのは良いけど、台所がビチョビチョのまま。
- 洗濯をしても、洗濯ネットを使わない
- お風呂掃除をしても、排水溝の掃除がされていない
- 掃除機をかけても、かけた側から髪の毛が落ちている
「本当にやってくれたの?」と疑問を持ちたくなることもあります。
やってくれた気持ちは嬉しいけど、2度手間になってしまっています。
さらに、夫が家事をやってくれたのは良いですが不十分のため、その後に私がコッソリやると「俺がやったのは無駄だったのか!!」と、夫を怒らせてしまうこともあります。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因②:家計のやりくりについて
家計のやりくりは永遠の課題ですよね。
協力的な夫もいれば、お金のことは考えずに自分の好きなものをどんどん買ってしまう浪費家の夫もいます。
私が普段どれだけ節約して頑張っていると思っているの?と怒りたくもなります。
逆に倹約家すぎる夫だと、私が何をするにしても常に監視されている気分になります。
洋服1枚も夫の許可が降りないと買えないとなると、フラストレーションもたまりますよね。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因③:生活スタイル
- 平日は、夜遅くに帰ってきて子供が寝ている中物音をドンドン立てて睡眠を邪魔する。
- 休日は、その反動がずっとソファーで携帯とテレビばかりを見ている。
このような旦那にガッカリしてしまう主婦も多いはずです。
妻としては、平日は仕事で一緒に過ごせない分、休日ぐらいは一緒にどこかに出かけたりなどしたいものです。
しかし、夫は、「休日ぐらいゆっくりさせて」と家から一歩も出ないだらしない生活となっています。
家にいるのであれば、休日ぐらい家事を手伝って欲しいと思いますが、非協力的な旦那の姿にガッカリしてしまいます。
旦那にイラっとするルーズなポイント
- 脱いだものは脱ぎっぱなし
- 食べたものは食べっぱなし
- ゴミをゴミ箱に捨てない
- 休日は、パジャマのまま1日過ごす
二人いれば、その分家事が楽になると思いきやむしろ、夫がいると家事が減るどころか増えていくことに苛立ちを覚える女性も多いのではないでしょうか?
これだと仕事に行っててもらう方が楽と感じてしまいます。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因④:子供の教育など
子供の教育方針や子供の育児が原因で喧嘩に発展してしまうことは非常に多いですよね。
食事を1つとってもそうです。夫は嫌いなものでも無理やり食べさせたい性格ですが、私は無理にでも食べずに少しずつで良い派です。
つい夫が頑張って食べさせようとする姿を見ると、「子供も嫌がっているし、もういいんじゃないかな・・・?」と言いたくなってしまいます。
このような子供に対する接し方の些細な違いがきっかけで言い合いまで発展してしまうこともあります。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因⑤:相手への話し方や伝え方
おそらく、あなたも旦那の「物の言い方」に怒りが爆発した経験が、数え切れないほどあるでしょう。
旦那の物の言い方はまるで「凶器」や「刃物」のように私たちの心を傷付けることもあります。
完全に妻を見下す発言をすることが当たり前となってしまっていることもあります。
どんな夫婦だとしてもお互いが気持ち良く生活するためには物の伝え方を優しくしていく必要があります。
- 小さなことでもありがとうと言う
- 自分のことを棚に上げて伝えない
- 自分がされて嫌なことしない
小学生で習うようなことですが、長年2人でいると出来ていないことがあるため今一度意識して生活しましょう。
旦那の言い方にカチンときた妻の体験談
旦那は自分のことさえ何ひとつやらないくせに、動き回っている妻に対して
「いつになったらご飯支度早くできるようになるんだよ」
「何年経っても要領悪いよな」と、
まるで「ケンカしたいの?」って聞きたくなってしまうような物の言い方をしてきます。
しかも、その時旦那はというと、ソファーに寝転がって、スマホから目線を逸らすことなく妻に対して暴言を投げつけるのです。
そこからはずっと無視しています。
(30代女性)
夫婦喧嘩に発展してしまう原因⑥:嘘や隠し事
嘘や隠し事が明らかになった時は、言い合いになることは当然ですよね。
嘘が明らかになると、それだけで夫のことが信用しずらくなってしまいます。
浮気や不倫の嘘に対して怒ることはもちろんですが、それ以外に小さな嘘や隠し事を平気でする旦那もいます。
「なんでこんなことに嘘をつくの?」と思うような事にまで嘘をつかれると、夫をどこまで信用していいのか分からなくなります。
夫婦喧嘩に発展してしまう原因⑦:父親としての自覚のなさ
喧嘩の原因で多いのが、旦那の父親としての自覚のなさですよね。
妻や子供が居るのに、よくもまぁ飽きずに毎日飲み歩き、朝帰りできるものだなとビックリしてしまうことも。
「父親」「夫」である自覚はゼロで、自分の本能のままに遊び歩いてしまう人もいます。
もちろん、職場での定期的な飲み会や、取引先との付き合いであれば「仕事」の一環ですからこちらも文句は言いません。
しかし、旦那は自らの意志で気の合う友人と飲みに行ったり、いわゆる男性が好む「夜のお店」に夜な夜な通い詰めていることも…。
妻は、自由な時間などほとんどなく、毎日仕事や育児、家事に追われて疲労困憊しているというのに、なぜ旦那だけが好き勝手できるのでしょうか?そもそも我が家は、そんなお金の余裕はどこを探してもありません。
こんな生活を続けている旦那とケンカにならない妻はいないですよね。
溜まりに溜まったストレスを一気にぶつけて、旦那との夫婦喧嘩が始まります。
旦那と喧嘩を事前に防ぐ・減らす小ワザ
これまで旦那と喧嘩になってしまう理由について解説しましたが、喧嘩を事前に防ぐことで少しずつ喧嘩の数を減らすことが出来ます。
明日からでもすぐに実践できる夫婦喧嘩防止の小ワザを紹介しますのでぜひご活用ください。
何かを伝える前に6秒待つ「6秒ルール」
旦那の言動や行動にイラッとした瞬間。ここでグッと堪えて心の中で「1…2…3…」と、6秒カウントダウンをしてください。そうすることで、余計に怒り過ぎてしまうことを防ぐことが出来ます。
この6秒ルールはアンガーコントロールともいい、怒りの感情と上手に付き合うために心理トレーニングとして生まれたものです。もちろん6秒数えるだけでイライラが収まることはありませんが、理性的になることが出来ます。
全く効果がない人向け
6秒数えても全く効果が感じられない人は、「怒らなくても大丈夫。」と、数字を数えながら心の中で繰り返し言い聞かせると、イライラを抑える効果が期待できます。
一旦距離を空ける
我が家でも実践していますが、相手にイライラしたときは一度距離を空けることも大切です。
イライラを隠して、生活をしているとどうしても旦那と接するときに態度に出てしまいますよね。
いつもとは違う態度の妻に対して夫は夫で段々とイライラしてしまいます。
それであれば、お互いの顔を見ないように一度、距離を取ることも大切です。
買い物に出かけるでも良いですし、気分転換に散歩に出かけるでも良いです。
そうすることで気分も少し晴れますし、夫に対する怒りを時間が解決してくれることもありますよ。
相手の気持ちを理解する
夫と喧嘩はしたくないけど、喧嘩ばかりしてしまう夫婦は知らず知らずのうちに、相手の気持ちに立って行動することが欠けてしまうことがあります。
- どうせ夫は私のことなんか考えて行動してくれないのよ・・・。
この状態だと、夫婦が思いやりを持って生活をすることは難しく喧嘩が絶えない夫婦になりやすいです。
改めて、相手の気持ちを理解して、思いやりを持つようにマインドをリセットしましょう。
例えば、洗面所の電気がつけっぱなしでリビングに来たら、すぐに「また付けっぱなし。早く電気を消して」と言うのではなく、もしかしたら何か夫も意図があって電気を付けている可能性も考えられます。
そのため、「電気が付いてるけど何かあるの?」など相手がどんなことを考えているのかな?と探るようにしましょう。その上で、電気を消すことを忘れているのであれば、「ちゃんと消してね。」と伝えることでお互いに嫌な気持ちになることも無くなりますよ。
強い言葉は、一度飲む込んで冷静に伝える
旦那に対してイライラした時は、つい強い言葉で言いたくもなりますが、一度飲み込んで冷静に考えましょう。
特に、夫婦で生活をしていると相手に対して遠慮がなくなってきます。
- こんなを言ったら自分だったら傷つくかな?
- どうやったら嫌な気持ちにならずに相手に動いてもらえるかな?
このように、一度考える時間を作る癖を作ることで夫婦喧嘩を事前に防止することが出来ますよ。
夫婦喧嘩した時にヒートアップせず仲直りするには
喧嘩を未然に防ぐ方法などをお伝えしましたが、喧嘩はしてしまうこともありますよね。
そんな時に、ヒートアップせずに仲直りするにはどうすれば良いでしょうか。
自分を客観視する(怒りの温度付けをする)
つい夫に対して怒ってしまう人、つい妻に対して怒ってしまう人は、ご自身の心の中で「怒りの温度計」を設置してみることをお勧めします。
怒りの感情は、「怒る」「怒らない」と極端なものではなく10段階のレベルに分けて数値化することができます。
- 1〜3:軽い怒り「まあいいか」と流せる程度
- 4〜6:少し強い怒り「モヤモヤした気持ちが残る」
- 7〜9:強い怒り「憤りを感じる」
- 10:人生の中で1〜2を争う怒り
生活をする中で、ムッとすることがあったら、一度自分の怒りレベルはどこに該当するか確認しましょう。
確認作業をすることで自分の苛立ちを客観視することもできます。
また、レベル5程度であれば我慢しようかな。など自分の中で怒りの感情をコントロールすることができます。
売り言葉に買い言葉のような反射的な行動をしない
夫に腹が立った時、絶対にやってはいけないような行動が、反射的な行動や言葉を発することです。
腹が立った勢いで次のような行動をしてしまっていませんか?
- 言わなくても良いようなキツい言い方で相手を責める
- 余計な捨て台詞を言う
- 扉を閉めるときや物を置くときにいつも以上に音を立てる
- 勢い余って、相手の性格を傷つけるようなことを言ってしまう
このような行動をとった場合、取られた相手はより一層怒りが溜まり喧嘩がヒートアップしてしまいます。
夫がやるのであれば、妻もやり返すと、売り言葉に買い言葉の応酬となり言ってはいけないようなことまでつい口走ってしまうこともあります。
後々、言いすぎたなと後悔しても言われた相手はずっと覚えています。
夫婦生活を仲良く過ごす上でシコリにならないように注意しましょうね。
旦那と喧嘩しても仲直りする5つの方法
夫婦喧嘩をしてしまって、ギクシャクした状態が続くと、本当は仲良く過ごしたいにも関わらず、険悪な状態が続いてしまいます。そのため、喧嘩をした時のために、仲直りをする方法知っておくことも大切です。
仲直りする方法1:事前に仲直りのルールを決めておく
喧嘩をして長引きそうな時や、つい言い合いになってしまう時は、「喧嘩をもうやめよう」という合図を決めておくと便利です。合言葉でも良いですし、何か物の位置を移動するなど、2人にしかわからない合図で仲直りしましょう。
自分の怒りがおさまらなくても、相手から仲直りの合図を出されたら一度、グッと堪えて冷静になることが大切です。
仲直りする方法2:時には相手を尊重する
自分が悪くないと思っていても、時には相手を尊重して折れてあげることも大切です。
これ以上言い合ってもしょうがないな。と割り切り、追求しないこともたまには必要です。
朝の「おはよう」という挨拶を自分からしてみたり「今度の週末だけど…」というように、喧嘩の話とは全く別の話題を振ってあげて「私はもう喧嘩のことは忘れましたよ」というアピールをしましょう。
そうすれば、単純な旦那は「良かった!もう怒ってないみたいだ」と感じ取り、自然と元通りになっていきますよ。
ただし、大きな喧嘩の時は、あやふやしないで、お互いに謝って終わる方が良い場合もあります。
仲直りする方法3:謝罪を言葉で伝える
お互いに意地を張らず、「謝る」ことが大切です。
自分が悪くないと思っていたとしても、相手には気に食わないことがあるから言い合いになっています。
そのため、「気に食わないことがあったらごめんね。」と言葉で伝えることを意識づけしましょう。
小さなことでも謝る癖が身につくと、言い争いの数も減りますし「相手のために何かしたい」と気持ちが変わってきます。
特に男性は、パートナーに謝ることが苦手な人が多いです。
大変かもしれませんが夫婦のルールとして「小さいことでも謝る癖をつける」を加えることで、より円満な家庭を作ることに役立ちますよ。
仲直りする方法4:会話のきっかけを作る
喧嘩が長引いてしまう要因の一つに会話をするきっかけがなく無言のままズルズル過ごしてしまうことが挙げられます。そのため、喧嘩をしたとしても会話のきっかけを作ることをお勧めします。
簡単なことで良いです。
会話のきっかけを作る例
- 朝の挨拶をする
- 夜寝る前に喧嘩をしてもお休みの挨拶
- パートナーが食べたいものを聞く
何でも良いので会話をするきっかけを作りましょう。
最初は、会話が続かないかもしれませんが、何度か話しかけていくと段々と夫婦喧嘩が冷めていくことも多いのでぜひ実践してみてくださいね。
仲直りする方法5:スキンシップを取る
スキンシップを取ることで仲直りすることは誰しもが思い浮かぶことですが、実はアメリカで科学的証明されています。
アメリカの研究者たちが404名を対象に口論した後にハグをすることで気分がどう変わるか調査した結果では、口論した後にハグした人のほうが、しなかった人より気分がよくなる傾向にあることが明らかとなっています。
そ喧嘩をしたら「ハグで仲直り」をするなど夫婦のルールを決めることで喧嘩をしても仲直りしやすくなります。
まとめ
本記事では、喧嘩をしたくないけど旦那と喧嘩してしまう理由の他に、喧嘩を未然に防ぐ方法そして仲直りする方法についてご紹介しました。
些細なことがきっかけで旦那様と口論になってしまうこともあると思います。
ただこの口論が白熱して夫婦喧嘩にならないように未然に防ぐことができれば良いのです。
夫婦生活をしているとパートナーに小言も言いたくなることもありますが、ぜひ本記事を参考に夫婦円満のヒントにご活用ください。