- 夫婦で話し合いをしてもいつもケンカ口調!精神的に疲れてきた
- 子育てや家事分担について話し合いをしても折り合いがつかない
- 夫に話し合いを持ちかけても最近無視されることが多い
- 夫と円滑に話し合いをするための方法やコツを知りたい
このような悩みや疑問をお持ちの女性に向けた記事です。
夫婦関係を良好に保つためには、日頃から何でも話し合える関係性が欠かせません。
夫婦といえども元は他人、生活習慣や価値観が違うもの同士だからです。
話し合いがうまくいって仲直りできると、夫婦の関係も深まります。
とはいえ「夫と話し合いをするといつも口論になってしまう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
結婚当初はラブラブだったのに、最近は家事や育児の分担をめぐって夫と言い争いが増えた!そんな話もよく耳にします。
そこで本記事では「ケンカにならずに夫と円滑に話し合いをする方法」について体験談を交えてお伝えします。
夫婦喧嘩でヒートアップせず話し合うためには準備が大切!
夫に対する怒りや不満はふくらむばかり。
「あれも言いたい!」「これも言いたい!」そんな気持ちもわかります。
でも、ちょっと待ってください。
感情の向くまま夫に不満をぶつけても、何も解決しないどころか更に関係が悪くなるのは目に見えています。
円滑な話し合いをするために、自分との向き合い方・対処方法をご紹介いたします。
ここでは、夫との話し合いの前にしておきたい準備を5つ紹介します。
- 不満を持っている部分を整理する
- 同じ悩みを持つ人の体験談を読む
- 話し合いテーマを1つに絞る+目的を確認
- 理想の自分をイメージして話す内容と伝え方を考える
夫婦喧嘩をしないための準備①: 不満を持っている部分を整理する
夫と何を話し合いたいんだろう?
結果的に夫婦としてどうなりたいのかなぁ?
このように、話し合いをする前に自分の考えをまとめておきましょう。
でも考えをまとめると言っても、何から手をつければいいのか悩みますよね。
そんなときは、自分の気持ちを入れた文章をまず作成してみると有効です。
そもそもあなたがイライラしている本当の原因は、今の状態の自分が好きではないから。
ですから私はどのような自分が好きなのか?を丁寧に考えてあげると心が落ち着いてきます。
夫がいつも理解してくれなくて腹が立つ!という文章だと、相手だけが悪いという方向で考えてしまいます。
そこを自分の想いを加えた文章で書き換えると
いつも自分ばかり〇〇を頑張っているから、余裕が持てなくてつらい。
私は〇〇をやりすぎているんだな・・・。
このように具体的な我慢している部分を洗い出していきましょう。
夫に協力してほしいこと(具体的で現実的な要望や提案)
これらが、夫の負担が少なく、歩み寄る方法はないか?考えてみましょう。
ここでポイントは、夫の行動自体を問題にしないことです。
夫の行動により自分が困っている客観的な事実を問題にすることです。
夫の行動で妻が困っていること 具体例
- 夫の行動⇒「料理中に子供が泣きだしても夫は知らんぶり」
- 私が困っていること⇒「子供が泣きだすと料理に集中できなくなる」
夫婦喧嘩をしないための準備②: 同じ悩みを持つ人の体験談を読む
同じ悩みを持つ人の体験談を読むのもおすすめです。
なぜなら様々なご家庭の悩みに触れることで、どんな人たちも様々なことを悩み、解決しながら過ごしていることを感じる事ができます。
また、“自分の悩みも当たり前のことなんだ”と捉えるきっかけにつながります。
夫婦関係の悩みを抱える人の声
夫に私の気持ちをわかって
欲しいわけじゃなくて
気持ちに少し寄り添って
欲しかっただけ。私の気持ちを細かく伝えても
何だか歩み寄れないみたいです。かなり気分屋な人やし
絶対謝らないところもある。夫にも色々あるとは思うけど
もう私なりに努力すること
やめてしまおうかな……。夫婦として終わるけど
ひどく疲れました。|pamarry掲示板
今は疲れてしまったから
もういいかも。
妻のモラハラに苦しんでいます。
結婚して1年程度ですが、酷い扱いです。
お互い共働きですが、家計は2/3はこちらが負担しているにも関わらず、支払いが少ないと文句を言ってきます。
そのくせ、自身の自由になるお金は、こちらの倍額以上あるのに関わらずです。また、家事についても殆ど行わないくせに、こちらのすることに文句をつけてきます。
休日はほぼお世話のような事で、休める感じがありません。
加えて自分のマイルールを押し付けてきます。一緒に歩いていて、こちらが立ち止まってもスタスタ一人で行ってしまい、こちらを待つような事はありません。
あくまで自分にあわせろが前提の人です。また、自分の家族の行事には付き合わせるくせに、こちらの家族には、正月でも会おうとしません。
罵詈雑言も激しくこちらの悪口を並べてきます。そのくせ、妻のおかしいところを指摘すると、都合が悪くなることは争点をズラして議論にならないため、毎回、面倒になり、終わらせます。
妻自身も人にあわせられない人と自認しており、言う事を全て聞いてくれる人でないと駄目だと言っております。正直、頭がおかしいと思っておりますがどう思われますか。
妻のモラハラ|PaMarry掲示板
夫婦関係の悩みを抱える方から多い相談
私の元に相談される方もご夫婦の問題で悩んでおられる方は多いのです。
特に、1番の原因は、“日頃から言いたいことを言えていない”状態が長く続いていることにあります。
- 話すと面倒だからこれくらいやっておこう
- 雰囲気が悪くなるのが嫌だから我慢しておこう
というように、もともと「私が我慢すればいい」というかかわり方をして我慢が溜まってきて持ちきれなくなって、言動に出てしまいます。
結果として、いつの間にか不満を抱えたまま夫婦がギクシャクしている期間を過ごしている方が多いのです。
解決策
- 私はまた〇〇を我慢したんだな
- こういった気持ちをいつも流しているんだな
と確認してあげてみてください。
我慢が溜まると、相手に“察してほしい”と考えてしまいます。
男性は言葉にして理論的に伝えないとわからない人がほとんどです。
まずは自分が言葉にして伝えられるようになる準備が大切です。
夫婦喧嘩をしないための準備③:話し合いテーマを1つに絞る+目的を確認
自分の考えがまとまってきたら、話し合いのテーマ(問題)を一つに絞ります。
ポイントは“私がこの話を選んで”話す・目的は〇〇にしたい想いを伝えるを改めて自分で確認します。先ほどの例でしたら、
- 私が選んだテーマは子供をあやしてもらうをお願いしたい(テーマ)
- 明日から料理のときはあやして欲しいと伝えて、あやしてもらう(目的)
という感じで自分が今いちばん困っている問題を優先し、ひとつずつクリアしていきましょう。
便利なツールについて
便利なツールを紹介
「夫に自分の考えをうまく伝えることができるかな」と心配な方におすすめが「夫婦が本音で話せる魔法のシート 「○○家作戦会議」となります。
日々の家事や育児の項目を洗い出し、どのようにシェアし、お互いに支え合うのがよいのかを確認し合うためのコミュニケーションツールです。
『内閣府男女共同参画局』公式サイトからダウンロードすることができます。
ぜひご活用ください。
夫婦喧嘩をしないための準備④:理想の自分をイメージして話す内容と伝え方を考える
自分の考えがまとまってきたら、話し合いのテーマ(問題)を一つに絞ります。
話し合いをするときに、あれこれ問題を持ち出しても話がまとまらなくなるからです。
一度にすべての問題を解決しようと焦らなくても大丈夫!
自分が今いちばん困っている問題を優先し、ひとつずつクリアしていきましょう。
話し合いをするポイント
話しを上手く持ちかけるポイントは、以下の2つです。
- 夫の行動を責めないようにすること。
- 夫の行動で自分が困っていること(問題)を伝えるようにします。
<伝え方の一例>
料理が作れない時:「仕事と子供で目いっぱいで、料理を作る余裕がなくて悩んでいる」
精神的に辛い時:「余裕のあるとき相談にのってもらえると嬉しい。いつがいいかな。」
理想の自分をイメージして話す内容と伝え方を考える
あなたが素敵だなと思う人をイメージしてみてください。
その方のどこが好きかを具体的にピックアップしましょう。
例)サバサバしているところ・エレガントなところ・ナチュラルなところ
などあなたが素敵だなと思う所を確認したら、
自分がその素敵さをマスターしていたら、どのような伝え方をするだろうと「理想の人×自分らしさ」を融合した最高の伝え方を考えてみてください。
ナチュラルな自分なら、おいしい紅茶を出しながら話している
サバサバした私だったら「私も〇〇したい!」とハッキリ宣言する
など、どのような答えもあなたの正解です。
一番いいものを選んであげましょう。
そしてその自分のイメージのまま、下記のコツを取り入れてお話を進めるチャレンジを楽しんでください。
夫婦喧嘩をしないための準備⑤: 話し合いの進め方をイメージしておく
前もって話し合いの流れを頭に入れておくと、余裕を持って自分の考えを伝えることができます。
話し合いの途中で本題から脱線しても、流れを意識しておくと修正しやすくなります。
ケンカになりにくい話し合いの進め方
- 夫の行動によって自分が困っている事実(問題)を具体的に伝える
- 問題に対する夫の言い分を聞いてみる
- 問題に対して日ごろから自分が感じていること(気持ち)を伝える
- 夫に協力してほしいこと(具体的で現実的な要望)を提案する
- お互いの妥協点をさぐりながら問題の解決策を考える
夫とケンカにならずに話し合いをするためのコツ(体験談を含む)
準備が整い、いよいよ話し合いの当日。
お茶とお菓子でも用意して、できるだけリラックスした雰囲気にしましょう。
ここからは、夫とケンカにならずに話し合うためのコツを5つ紹介します。
- 夫の行動を責める言葉を使わない
- 要望はアイメッセージで伝える
- 夫の言い分にも耳を傾ける
- お互いの譲れるところを見つける
- ネガティブな感情を言葉にしない
夫婦喧嘩をしないで話すコツ①:夫の行動を責める言葉を使わない
夫に問題を説明するとき、相手の行動を責める言葉をさけましょう。
話し合いの冒頭では「自分が困っていること(問題)は何か」夫にしっかりと説明する必要があります。
その際「あなたが協力してくれないから家事がはかどらない」など相手の行動を責めるような言い方はNG。
自分が責められたと感じた夫が心を閉ざしてしまう可能性があるからです。
最悪の場合、話し合いをする前にケンカで物別れになってしまうかもしれません。
「子供の世話が想像以上にたいへんで、料理の支度をする時間的な余裕がなくなった。」など、自分が困っている事実を伝えるよう意識しましょう。
夫婦喧嘩をしないで話すコツ②:夫の言い分にも耳を傾ける
自分の要望を伝える前に、夫の言い分もしっかり聞きましょう。
夫にも夫なりの考えがあります。
問題だと感じる夫の行動にも、何か理由があるはずです。
自分の考えを夫に理解してもらいたいなら「私も夫のことを理解したいと思っている」という姿勢を全力でアピールすることが大切です。 たとえ夫の言い分が「何それ?」と思っても、その場で話を否定するのは厳禁!いったんは夫の考えを受け入れます。
もし夫が沈黙してしまっても、せかしてはいけません。夫が黙っているのは、自分の考えや気持ちを整理しているからです。
私が夫に言い返したくなったときに使っているフレーズです。
おすすめのフレーズ
- 「なるほど~そんな考え方もあるんだね~」
- 「確かに~それもアリだね」
- 「そうなんだ。お互いたいへんだっだのね」
夫婦喧嘩をしないで話すコツ③: 要望はアイメッセージで伝える
自分の要望を夫に伝えるときは『アイメッセージ』を使うと効果的です。
アイメッセージは、英語の「I」つまり「私」を主語にした表現のことです。
「私は~だと思う」「私は~して欲しい」といった表現を行うことです。
アイメッセージを活用することで、人間関係を良好に保ちながら、自分のお願いを相手に伝えやすくなります。
対して、『ユーメッセージ』を使うと、相手を非難したり攻撃的な表現になってしまうことが多々あります。
ユーメッセージは、英語の「YOU」つまり「あなた」を主語にした表現のことです。
「あなたは〜だよ。」「あなたは〜した方が良い。」という表現を行うことです。
そのため、受け手にとっては攻撃的に感じることが多い表現となります。
具体的な違い
アイメッセージ | 「料理の間だけでも、子供の面倒をみてくれると助かるの」 |
ユーメッセージ | 「料理の間だけでも、子供の面倒をみてほしい」 |
体験談
私たち夫婦は、以前はよくケンカをしていました。ケンカのきっかけは、いつも私の一言です。
仕事の付き合いで深夜に帰宅した夫に対し「どうしてこんな遅くなるまでのんでいるの」
私が作った料理に醤油をかけた夫に対し「せっかく薄味にしているのに何で醤油をかけるの」
非難された夫もだまっていません。結局言い争いになって2~3日お互い口をきかないことも。
私は夫の健康を心配しているだけなのに・・・と悲しい気持ちでいっぱいでした。
そんな時、私は職場の研修で「アイメッセージ」を知ったのです。
さっそく家庭でも積極的に「アイメッセージ」を使ってみることにしました。
「遅くまでたいへんだったわね。でも午前様が続くと(夫の)体が心配だわ」
「確かにちょっと薄味かもね。でも私より長生きしてもらわないと困るのよ。」
すると以前のように、私の一言がきっかけで夫婦ケンカをすることがなくなったのです。
さらに夫も少しずつですが、自分の健康に関心をもってくれるようになりました。
夫婦喧嘩をしないで話すコツ④: お互いの譲れるところを見つける
「譲れないこと」ではなく「譲れるところ」を見つけるようにしましょう。
自分の要望に対して夫が思ったような反応をしてくれないこともあります。
その場合、自分の要望ばかり押し通そうとしても口論になるだけです。
仮にあなたの要望が通ったとしても、夫は納得していないかもしれません。
「そうだよね」
「そう思っているんだ」
このように一度こちらが気持ちを受け止めましたという相槌が話し合いには大切です。
お互いが意見の押し付け合いになるとまとまるものもまとまらなくなります。
いったん不本意でも夫の意見を受け止めた上で、お互いの妥協点をさぐります。
これくらないならお互いが譲れるを探っただけでも大きく1歩前進です!
2人の意見のいいとこ取りができれば、夫婦の信頼関係がより深まること間違いありません。
まずは「聞き合い」というマインドを大切にしたいですよね。
夫婦喧嘩をしないで話すコツ⑤: ネガティブな感情を言葉にしない
自分が思ったように話し合いがすすまないと、ついこんな言葉を口にしたとはありませんか。
「これ以上話し合っても時間のムダだわ」
「もうわかった。勝手にして」
「もう私たちのことなんてどうなってもいい」
問題を解決するために話し合いをしたいのなら、このようなネガティブな発言は控えましょう。
相手も感情的に言い返してくるのが目に見えているからです。
話し合いが平行線になると、いらいらする気持ちもわかります。
そんな時は潔く一旦気持ちを切り替えるために引き上げましょう。
話し合いうまくいかないときの対処法
これまで紹介した対策を行ってもどうしても、夫婦の話し合いが上手くいかず、喧嘩になってしまう場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
一度の話し合いで解決ようとしてあせらない
せっかく話し合いをしても、意見がまとまらないこともあります。
でも一度の話し合いで解決しようとあせらないでください。
問題の緊急度にもよりますが、じっくり腰を据え夫と何度でも話し合う覚悟を持ちましょう。
なかなか意見がまとまらなくても、前向きに話し合いを継続することが夫婦の絆を強くします。
何より大事なのは「もういいや」と途中で問題を投げ出さないことです。
ひとりの時間をつくってリフレッシュ+深呼吸をする
話し合いがうまくいかないと、夫の顔を見るだけでもストレスを感じるものです。
ストレスをため込まないためにも、夫と距離をおいてひとりの時間をつくりましょう。
川沿いや緑の多い公園などで陽に当たりながら深呼吸は
脳をスッキリさせてメンタルを落ち着けてくれる効果があります。
イライラや不安を抱えたときは呼吸が浅くなっています。
しっかり息を吐き出してから吸う。
7秒吐く・3秒吸うを3セットでリセット完了です。
お子さんとも一緒にできますし、合計30秒しかかからないので毎朝の習慣にしてあげることをオススメします。
託児サービスのある図書館や商業施設に出かけてみるのもおススメです。
ぜひ次の話し合いに向けて、あなたに合ったリフレッシュ方法をみつけてくださいね。
もう一度相手の気持ちになって考えてる
頭がリフレッシュできたら、もう一度夫の気持ちになって考えてみましょう。
時間を空けて振り返ると「夫の考えも一理ある」と感じるかもしれません。
「自分の考えが独りよがりだった」と気がつくかもしれません。
ただし夫にDVやモラハラの言動がみられる場合は、話し合いだけで夫婦関係を修復するのは困難です。
自分一人で思い悩まず、専門家への相談をおすすめします。
まとめ
一番大切なポイントは、日ごろから思ったことを気持ちよく言える関係を創ることです。
小さなことの積み重ねで信頼関係はつくられます。
小さなことは小さな会話です。
おはよう・おやすみ・ありがとう・ごめんね。
この言葉をどのくらい感情をこめて伝え合っているでしょうか?
コロナ禍を過ごしたからこそ分かるように、当たり前の毎日がずっと続いてくれるわけではありません。
私たちは身近な人とたくさん過ごすからこそ、当たり前の状態に甘え、期待してしまいます。これは脳の習性なので誰でもこのようになってしまいます。
当たり前は見えなくなってしまうのです。
だからこそ、自分を好きだと思える言動で接し、心地の良い夫婦関係で清々しく過ごしていただければ、自然とお子様や周りにも心地よさが拡がり、素晴らしい影響を与えられる人になります。
伝える前段階の毎日の自分が我慢していること・言えていないことを確認する習慣をつけてあげてくださいね。