旦那は出社して仕事をすることが当たり前でした。
しかし、仕事の働き方が劇的に変わり、在宅勤務など家で仕事をする男性の割合が急増しています。
夫が朝から家族のために職場へ行き、夜に帰宅するという、暗黙のルーティーンがあるからこそ夫婦の距離感を保つ事が出来ていた家庭も多いかと思います。
しかし、今では、自宅でテレビ電話を繋いで会議をしたり、常にパソコンに向かって仕事をしています。
夫がずっと家にいると、
「お昼ご飯を作らなきゃ」
「物音をあまり立てないようにしないと」
など気が休まる事がありません。
ここまで気を使っているのに夫は、家事にも育児にも非協力的で仕事が終わったらグータラ状態…。
ストレスが溜まる一方です。
そこで今回は、リモートワークの夫に対してストレスを感じず、むしろ「夫がいて良かった」と感じるためにできる上手く付き合うアイデア術をご紹介します。
【最新】2023年の在宅勤務を行っている夫の割合
令和3年度の総務省の調査「テレワークの実施状況」を参考にすると、年々民間企業のテレワークの実施率が非常に増加しています。
2020年11月に正社員2万人を対象とした調査結果では全国平均24.7%(4940人)もの人数が在宅勤務をしている事が明らかとなっています。
この結果は、サービス業など出社しないと業務が出来ない業種を含めての値となるため、IT系などパソコン仕事ができる業種においては在宅勤務の割合が55%と半数以上の割合となっています。
毎日が在宅勤務でなくても週1〜2回在宅勤務を行う正社員の割合も増えていることから、家の中での仕事と家族の生活空間の棲み分けが非常に大切となっており、リモートワーク疲れをしている夫婦が多くなっております。
「在宅勤務夫×専業主婦」が辛い…。テレワーク中の夫に監視されている気分な主婦の本音
“リモートワーク離婚”が増加している
実は、在宅勤務など夫が家にいる時間が増えたこのコロナ禍においてコロナ離婚とも呼ばれるリモートワークが原因で離婚を検討する夫婦も増えています。
特に、リモートワークが始まることで離婚を検討する夫婦は、旦那が出社することが当たり前であった世代である30代後半から40代の夫婦の割合が最も多くなっています。
旦那のリモートワークなどをきっかけに離婚を考えるようになった方の体験談では、次のような理由が多く挙げられています。
- 夫が育児、子育てに積極的に参加しない
- 家事を全く手伝ってくれない
- 旦那が何かと無駄遣いをしている
- 口うるさくて生活するのにストレスを感じる
旦那がどんどん嫌いになる共感できる理由とは?夫嫌いになったきっかけと対処法11選
在宅勤務の夫にストレスを感じる妻の本音
夫婦でテレワークの日が増えた頃から理不尽を感じストレスいっぱいです。なぜなら私は家事をしながら仕事、子供の休校時には子供の世話をしながら仕事が当たり前なのに対し、夫は自室に閉じこもり9時から5時まで集中しているのです。宅配便のチャイムが鳴っても絶対出ません。それが夫の荷物だと投げつけたくなります。怒りをぶつけると「でも勤務時間だから…」というので「私の仕事は?」とかえすと無言。どうして自分だけがテレワークでしっかりと仕事ができる環境、時間を当たり前に確保できると思っているのか本当に不思議です。自分のことしか頭になく妻のことに対しては微塵の想像力を働かせることさえできないのかと非常に残念です。
夫が在宅勤務(テレワーク)になってからストレスがやばい…
在宅が多くなって、一番、わたしがストレスなこと。それは旦那がわたしに八つ当たりすること。職場ではいつもこらえているのかもしれませんがなぜ、わたしに八つ当たりするのか。これでは、わたしはどこにも逃げ場がありません。
夫が在宅勤務(テレワーク)になってからストレスがやばい…
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夫の勤務先でテレワークが始まりました。夫がテレワークをすることになったので、在宅中の夫のことが気になって、今までのように、好きなときにおやつを食べたり、テレビを見たりすることができなくなりました。夫の昼食の用意もしないといけなくなりました。気分転換ができなくなってしまったので、ストレスが溜まっています。
夫が在宅勤務(テレワーク)になってからストレスがやばい…
未就学児の子どもが居る我が家は、主人がテレワークの時にはとても気を遣ってストレスが溜まります。
というのも、子どもも外に遊びに行く場所が減ったことで家の中で遊ぶのですが、テレビ会議があるから静かにしてほしいと言われたりすると、こちらも家で子どもとテレビを見るなどしかなく、とても困ります。
夫が在宅勤務(テレワーク)になってからストレスがやばい…
在宅勤務の夫にストレスを感じる理由
主婦の唯一の自由時間であった「夫が仕事に行っている時間」がなくなっただけでも、耐えられない苦痛を強いられているのに、在宅ワークが始まると、さらに色々気を遣ったり、ストレスを感じることが山ほどあります。
ここからは、旦那が在宅ワークになって、主婦がストレスを感じる瞬間について紹介していきます。
夫へのストレスその1:音を立てると文句を言われる
普段、旦那や子供を見送った後は、ちょっと休憩がてらテレビを見たり、それが終われば食器の後片付けをしたり、掃除機をかけたり、洗濯を始めたり毎日やることが沢山あります。
しかし、旦那の在宅ワークが始まってからは、テレビの音もうるさいと言われ、掃除機すら満足にかけることができません。
もちろん、掃除や洗濯が趣味というわけではありませんが、普段当たり前にしていたことができないとなると、大きなストレスを感じるようになります。
夫へのストレスその2:簡単に済ませていた昼食も手抜きできない
今までは、唯一「昼食」だけは「何でもいいや」と手抜きできる家事だったはずですよね。
誰に気を遣うわけでもなく、自分の空腹が満たされれば、朝食の残り物でも、納豆ごはんや卵かけごはんでも良かったでしょう。お腹がすいていなければ、食べなくたって良かったのです。
しかし、旦那が在宅ワークになってしまうと、そうはいきませんよね。
旦那の「お昼休憩」の時間も決まっているので、それに合わせて準備をしなくてはなりません。夕食の献立を考えるのも一苦労なのに、なぜ旦那の昼ご飯に頭を悩ませなければいけないのでしょう…。
夫も言葉では「何でも良いよ。」と言ってくれますが、夫の「何でも良いよ」は納豆ご飯だけなどはNG。ご飯とおかず数品を用意しないといけないですよね。
料理にケチ付ける旦那の心理とは?文句から〝美味しい!!〟と絶賛させる方法
夫へのストレスその3:ゆっくりすることもできない
特別何かをしたいとか、旦那に見られて困るようなことがあるわけではありませんが「旦那が在宅ワークで家に居る」と思うと、何故かゆっくりできません。
リビングでリモートワークしている旦那の目の前で、昼寝したり、お菓子を食べたりするのも気が引けてしまい、何故か、せっせと動いてしまうんです。見張られているわけではないとわかっていても、主婦のプライドで「サボってる」と思われたくなくないんですよね。
しかも、やっぱり旦那が1日中家に居るのって、ストレスになるのはもちろん、威圧感があって「熟年離婚」が増加している理由を、肌で感じてしまいます。
夫へのストレスその4:子供まで旦那に気を遣って可哀想になる
自分は、なんとか我慢できても、旦那の在宅ワークによる被害が子供にまで及んでしまうと、ストレスは倍増してしまいます。
子供は子供なりに夫に気を遣い、いつもより静かに遊んだり、パパの近くには行かないよう気を付けているのに、旦那はそれでも「もうちょっと静かにできないのか!」なんて心無い言葉を、子どもに向かって放つことがあるのです。これは、黙ってはいられません!
子供が可哀想過ぎます…
在宅ワークが期間限定ならギリギリ耐えられるかもしれませんが、これだけリモートワークが増えてきていると、期待はできませんよね。終わりの見えない在宅ワークに、絶望してしまうでしょう。
夫へのストレスその5:簡単に外出できなくなった
今までは、自分の好きな時間に買い物へ行ったり、美容室に行ったり、友人たちとランチを楽しんでいましたが、旦那が在宅ワークになってからというもの、生活が一変してしまいましたね。
友だちに誘われても旦那に悪い気がして、断ることが増えたり、旦那がリモート中は、何か用事を頼まれたりすることがあるので、好きな時間に買い物すら行けなくなってしまったのです。
常に旦那中心の生活スタイルになり、自分の自由な時間が無くなってしまったということが1番のストレスの原因でしょう。
夫へのストレスその6:夫の書類がリビングを占領する
急に夫の在宅勤務が始まり、仕事をする場所などが確立していない家庭ではリビングで夫が仕事をしている事も多いですよね。
そうすると、夫の仕事の書類や筆記用具そしてパソコンがダイニングテーブルを占領して何も出来ません。
仕事が終わってもそのまま放置されている事もあり、汚れないように良かれと思って妻が書類をまとめてしまうと「必要な書類が無くなるから勝手に触らないで。」など言われることもしばしば・・・。
書類を散らかしている旦那が悪いとはいえ、家の中が仕事道具で散乱していると部屋をきれいに保ちたい主婦目線からしたらゲンナリします。
夫へのストレスその7:仕事でイライラしている夫の声が聞こえる
旦那もこれまで出社していたのが急に慣れない家でのリモートワークが始まりストレスが溜まっているのか、仕事のストレスや愚痴が聞こえてきます。
これまでは家にいる事がなかったため、耳に入ることはありませんでしたが、すぐ近くにいるので嫌でも聞こえてしまいます。
仕事中の会議などで通信障害が起こる事もあれば、在宅勤務による先方とのミスコミュニケーションが起きて旦那が人の悪口を言っている姿を見る機会が増えると、妻としても気分は良くないですし、子供に悪影響です。
仕事で大変なことはわかります。しかし、仕事のストレスを抱えたままリビングに来ると旦那の表情が怖く、話しかけづらいですし、変に刺激をして八つ当たりをされそうで不安になります。
在宅勤務中の夫と上手く生活する主婦のアイデア術
在宅勤務でストレスを感じてしまう主婦の人が大半を占めていますが、実は旦那がリモートワークだとしても仕事と私生活を上手に棲み分けをすることで「むしろ夫が家にいて良かった!!」と感じる女性もいます。
今回は、夫をストレスに感じない主婦が実践しているアイデア術をご紹介します。
カフェ代を支給する
リモートワークで旦那がずっと自宅に居られると心が休まらないですよね。
それであれば、いっそ必要経費として割り切りカフェ代を支給してみてはいかがでしょうか?
夫としてもwi-fiやコンセントが完備された環境でゆっくりコーヒーを飲みながら仕事に集中できますし、妻としては、これまでの夫のいない自由な時間を確保する事ができます。
日本では、勤務日全てが在宅勤務で完結する会社はまだまだ少なく低く、週の3日程度リモートワークの方が多いです。コーヒー1杯300円として1週間に900円程度、1ヶ月に換算すると、カフェ代は3,200円程度となります。
たった3,000円程度で夫は効率的に仕事ができ、妻は夫に監視されずに家事をしながら好きなドラマを見る事ができますのでお勧めです。
生活空間を分ける
これまで昼間の時間はそれぞれが自分のやる事に集中する事ができました。
しかし、在宅勤務が始まり二人が同じ空間に居続けることで、互いに煩わしさを感じてしまうでしょう。リビングで夫が仕事をしていると、好きなテレビを見ることも出来ませんし、子供と大きな声を出しながら遊ぶことも出来ません。
そのため、仕事をする空間を切り離すことでそのストレスから解消されます。
場所などがない場合は、簡易的なテーブルなどを寝室に置くなどして、仕事をする空間を作り出すなど工夫一つで可能です。
夫としても、家族に気を使いながら仕事をすることもなくなり業務の効率化を図れますし、妻も夫の目を気にせずいつも通りの生活が送れます。
お昼に週1回程度ランチにいく
これまでは、出社する夫にお弁当を作ったりお昼代としてお小遣いを支給していましたかと思います。
夫の勤務体系が在宅勤務へ変わったことで、自宅でお昼を食べるようになり、その分、お昼の食費が削減できたメリットがあります。
この浮いたお金を使って、夫のお昼休みに「二人でランチ休憩」を挟んでみてはいかがでしょうか?
外食をすることで、夫は仕事の気分転換にもなりますし、妻は自分で献立を考えずに済みます。
夫のお昼代が1日500円だったとすると、5日で2,500円となります。
夫婦二人で週1回予算を2,500円程度で外食をすれば、家計を圧迫することなく気分転換可能です。
ランチタイムであれば1000円程度のリーズナブルな金額で美味しいご飯が食べられますよ。
旦那がリモートワークになり、楽しい!!と感じる夫婦の声
夫が普段仕事を頑張っている姿を子供に見せる事ができて、子供の夫への尊敬の念が強くなったと感じています。仕事終わりに「パパお疲れ様」と声をかける姿にほっこりしています。
また、子供が何かあった時にすぐに夫を頼れるので、在宅勤務になって良いことづくめです。
(30代 女性)
夫婦で同じ空間にいる機会が増えた分、夫と将来のことについて「どう子供を育てたいか、どんな暮らしをしていきたいか」などこれまで話す事ができなかった深い部分まで会話ができるようになりました。
あまり外出ができなくなった事もあり、二人の時間を大切にするようになりました。
(20代女性)
夫の在宅ワーク中に、一緒にカフェに行って朝ごはんを食べることにハマっています。
美味しいパンケーキとカフェラテを飲みながら夫と二人で仕事をしている感じが好きです。共働きで夜しか夫婦の時間を作れなかった分、今はたくさん取れるので幸せです。
(20代女性)
旦那が在宅勤務になってから夫婦の予定を共有する事でうまく付き合っています。
私が週末に美容院に行くときは、夫は夫で別の予定を入れる。お互いの予定があった時は、一緒に出かける計画をしています。仕事が終わる時間も分かるため、一緒に温かいご飯が食べることもできています。
(40代女性)
まとめ
本記事では、在宅勤務の夫とストレスなく、仲良く夫婦生活を過ごすためのアイデア術をご紹介しました。
急に旦那のリモートワークが始まりストレスを強く抱えてしまう主婦の方も多いかと思いますが、アイデア一つで夫婦の距離感を保ちつつ楽しく生活する事が可能です。
ぜひ、ご家庭の夫婦の過ごし方を見つめ直してストレスなく生活できるように工夫してみてはいかがでしょうか?
またご家庭の問題がなかなか解決しない場合は、夫婦のお悩み掲示板をご用意していますのでぜひご活用くださいませ。
参考文献:
総務省|令和3年度情報通信白書