最近は冷凍食品の種類も豊富、しかもパスタやグラタンなど本格的で美味しいものばかりです。
リーズナブルでお得だし、何よりもお手軽で便利なのが魅力です。
妊娠中はつわりなどで料理をするのも大変ですから、ついつい冷凍食品に手を伸ばしてしまうママも多いでしょう。
しかし、妊婦さんや赤ちゃんへの危険性がある冷凍食品もあるとされています。
このページでは、冷凍食品の豆知識や、妊婦さんが食べてはいけない冷凍食品のこと、冷凍食品の正しい選び方、妊婦さんが冷凍食品を食べるときの注意点などなどお伝えしていきます。
冷凍食品の豆知識!冷凍食品って何?
冷凍食品は次の4つの条件を満たしています。
- 前処理している
- 急速冷凍している
- 適切に包装している
- 品温を-18℃以下で保管している
冷凍食品は、洗浄・カット・骨取りなどの下ごしらえをし、すぐに食べられるよう前処理が行われています。
食品の組織が壊れないよう急速冷凍されているのもポイント。
生産→貯蔵→輸送→配送→販売のどの過程でも-18℃以下で管理されています。
似たものにチルド品がありますが、チルド品は温度帯に法的な規則がありませんので、扱い方は冷凍食品とは異なります。
こんな冷凍食品はNG!妊婦が食べてはいけない冷凍食品とは?
冷凍食品の中には、リステリア菌やトキソプラズマに感染する可能性のある食材が使われている商品があります。
妊娠時は通常時よりも免疫力が下がるために感染のリスクが高まりますが、妊娠中にリステリア菌やトキソプラズマに感染すると、流産や生まれた新生児に影響がでることがあるのです。
加熱殺菌していないナチュラルチーズ・生ハム・サラミ・スモークサーモンなどは代表的な食品なので、これらを含む冷凍食品には注意しましょう。
冷凍食品には
- 「冷凍される前に加熱処理されているもの」
- 「冷凍される前に加熱処理がされてないもの」
があり、加熱処理がされてない場合には、リステリア菌やトキソプラズマの心配が少なからずあると考えてください。
例えば、本格的な冷凍ピザにはナチュラルチーズや生ハムが乗っていたりします。
ただ、リステリア菌やトキソプラズマは加熱で死滅しますので、しっかり加熱して食べれば大丈夫です。
最近は「自然解凍でもOK」の冷凍食品もありますが、妊婦さんの場合は、基本的には過熱して食べるようにしましょう。
冷凍食品の正しい選び方4つのポイント
1.なるべく添加物の少ないもの
妊娠中の冷凍食品は、原材料をしっかり確認して、なるべく添加物の少ないものを選びましょう。
パッケージに「化学調味料不使用」や「無添加」と記載されていると良いですね。
「冷凍食品は添加物が多くて健康に悪そう」というイメージがあるかもしれませんが、冷凍は保存性を高めるものなので、逆に保存料が少ないケースも。企業努力によって添加物の少ない商品もあります。
2.しっかり冷凍されている
包装がしっかりされていて、しっかり凍っているものを選びましょう。
他の人がカゴに入れて、あとで戻したものは要注意です。
3.日本冷凍食品協会の認定がある
日本冷凍食品協会の認定証マークが記載を確認しましょう。
「冷凍食品認定制度」に適合した工場で作られた商品につけることができるマークで、安心安全の1つの基準。
JISマークのようなものです。
4.産地を確認しよう
作られた産地を確認することも大切です。
冷凍野菜の場合、海外で大量に安く仕入れて加工・冷凍して販売されいるものがほとんどです。
農薬の基準が日本とは異なることもあり、特に冷凍野菜の産地はよくチェックしたいところ。
妊婦が冷凍食品を食べるときの注意点
1.しっかり加熱すること
前述したように、リステリア菌やトキソプラズマへの感染リスクがある冷凍食品もあります。十分な加熱によって感染リスクがなくなりますので、しっかりとレンジでチンをして温めましょう。
2.バランスよく食べること
赤ちゃんがお腹にいるときから食育は始まっています。
冷凍食品ばかり食べるていると、塩分や添加物の過剰摂取につながりますし、栄養の偏りも気になるでしょう。栄養バランスの良い食事を心がけつつ、冷凍食品を有効に活用したいですね。
3.残った冷凍食品は密封容器へ
一度に使い切らなかった冷凍食品は、密封容器やフリーザーバッグに入れるなど、空気が入らないように保存しましょう。品質劣化を防ぐことができます。
妊娠中は冷凍食品を有効活用しましょう
以上、妊婦さんと冷凍食品をテーマにお伝えさせていただきました。
妊娠中はつわりなどで料理をするのも大変です。特に、2人目の子どもを妊娠中の場合は、下の子のお世話もしながらなので調理をする余裕がないこともあるでしょう。
そんなとき、冷凍食品はママの力強い味方になってくれることは間違いありません。
冷凍食品ばかりの食べ過ぎはよくありませんが、他の食事とのバランスを考えながら、有効に活用していきましょう。くれぐれもリステリア菌やトキソプラズマに注意し、しっかりと加熱して食べていただけたらと思います。