休日に、定位置のソファーに寝ころびながらスマホ片手に「はぁ~疲れた……」と一言。
私だって疲れているのに、夫は口癖のように疲れたアピールをしていませんか?
- 「疲れた」は、こっちのセリフだよ!
- そんなに疲れているなら、寝室にいてほしい!
- 私は仕事・育児・家事の他に夫の世話までして、猛烈に疲れているのに!
- 共働きで家事の負担の私の方が多いのに疲れたアピールにうんざり・・・。
このような気持ちを必死に我慢して、あなたは忙しく掃除機をかけているでしょう。
独り言とは到底思えない声のボリュームで「疲れた」と言い続ける夫に、こちらのストレスは爆発寸前です。
しかし、いつも疲れたアピールをする夫でもうまくコントロールすることで家事を一緒にやってもらえるようになります。
今回は、「〝疲れたしか言わない旦那〟疲れたアピール夫の特徴と旦那を上手に動かす対処法」について解説していきます。
夫は疲れたアピールをするけど、共働き家庭の負担は妻の方が大きい
旦那は「仕事が疲れたから休ませてくれ。」など家ではいつも疲れたアピールをします。
共働き家庭の女性は、夫と同じように正社員で働いている身です。
しかし、蓋を開けてみると共働き家庭における家事は、8割以上が妻の負担になっていることが明らかとなっています。
これまでに不動産サービスのアットホームにおいてフルタイム共働き家庭における家事の負担割合について「624名」を対象に調査されております。その結果、624名中半数以上の家庭において、家事の8割以上を負担していると回答しています。

この結果だけを見ると、仕事と家事を行っている妻、仕事だけの夫。
もちろん業務の内容の違いにはあれど、疲れたアピールをしても良いのは「夫より妻」です。
なぜ妻の方が負担が多いのに、夫は疲れたばかり言い、家事に協力してくれないのでしょうか?
夫が疲れたという意図を理解することで対策を打てるようになりますよ。

なぜ、旦那は疲れたしか言わないのか?

夫がもし、家に1人きりでソファーに寝ころび、スマホを眺めているとしたら「はぁ~疲れた」なんて言葉を発するでしょうか?
誰も居ないなら、100%言わないですよね。
なぜ妻の方が負担が多いのに、妻がいるところで疲れたばかり言い、家事に協力してくれないのでしょうか?
ここからは、疲れたアピールをする夫の心理について紹介していきます。夫が疲れた主張する本当の意図を理解することで対策を打てるようになりますよ。
疲れたしか言わない旦那の心理①:妻に用事を頼まれたくない
夫は常に「ダラダラしていたい」と思っています。
そんなこと言ったら、妻だって「ダラダラしていたい」気持ちでいっぱいです。
しかし妻は、朝ご飯の支度、子どものお弁当作り、掃除洗濯が終わればパートの準備をして職場へ向かいます。
仕事帰りに夕食の買い出しをして、帰宅すればすぐに夕飯の支度に取り掛かるのです。
どんなにダラダラしたくても、出来ないのが現状でしょう。
その点、夫は「仕事」以外はすべて(放棄=妻に任せる)ことができるのです…。
休日に「ちょっと買い物に乗せてってほしい」「お風呂場の電球取り替えてほしい」と、超絶簡単な頼みごとをしようとすると、お決まりの「はぁ~疲れた」が炸裂します。
妻から用事を頼まれる雰囲気を敏感に察知できるのが、なおさら腹立たしく感じますよね…。
そもそも夫自ら「次の休みにやる」と言ったくせに、結局は何もしてくれないこともしばしばあります。
疲れたしか言わない旦那の心理②:子供の面倒は見られないというアピール
子どもは、父親の休日を楽しみにしていますよね。
- 「パパが休みの日は遊んでもらえる」
- 「どこかにお出かけできるかもしれない」
と、唯一長く一緒にいられる時間だからこそワクワクしているものです。
しかし、そんな子供の期待を打ち砕くかのように、威圧的とも思える「あー…マジで疲れた」が夫の口から飛び出します。その言葉を聞いたら、子どもでも夫の言動を察して遊びたい気持ちをグッと堪えてしまいます。
小さな子供にまで気を遣わせてしまう夫に絶望する妻は多いはずです。

疲れたしか言わない旦那の心理③:自分の頑張りを認めてほしい
夫という生き物は、家族に対して感謝の気持ちを伝えることもなければ、妻の頑張りを認めることもありません。
しかし、自分の頑張りだけは評価されたくて仕方がないものなのです…。
夫の理想
- 夫:「疲れたー。いつも仕事大変だよ。」
- 妻:「いつも頑張ってくれてありがとね。凄いわ!!」
など考えているかも知れませんが、妻からしたら私の方が疲れているし、負担も多いわ!ってなります。
家事に仕事にと日々奮闘している妻たちの頑張りを認めてくるなら夫に対しても優しくできますが、自分の欲求ばかり求めてくる夫をみると、自分勝手で泣きたくなります。
このように、旦那は「疲れたアピール」をすることで、妻から心配してもらったり、頑張っている自分を褒めてもらいたいと思っています。

疲れたアピールをしてくる夫(旦那)の3つの特徴

疲れたアピールをする夫の意図は伝わったと思います。
このような疲れたアピールをする旦那には特徴があります。
大抵の夫は、これから紹介する3つの特徴もセットになっているので、あなたは子どもの世話よりも、夫の世話で疲労困憊しているはずです。
疲れたアピール旦那の特徴①:自分を認めてほしい「自分大好き夫」
疲れたアピールをする夫は、皆自分にだけは甘い「自分大好き」人間です。
その甘さを、家族みんなに発揮してくれるなら「温厚で優しい夫」とも言えますが、残念ながら自分以外の人には厳しい傾向にあります。
またこのような男性は承認欲求が強く、疲れた自分に対して「構ってほしい」「心配してほしい」「大事にしてほしい」という自分に対する愛が非常に強い傾向にあります。
<疲れたアピール夫をもつ妻の体験エピソード①>
ちょっと具合が悪いと感じたら、すぐさま体温計に手を伸ばし、妻に向かって、死にそうな顔で「36.9度」の体温計を手渡してきます。こっちからすれば36.9度は「平熱」です。
体温計を手渡されても「また始まったか…」としか思えません。自分大好き夫にとって36.9度は、生死を彷徨うほどの重病なのでしょう…。
疲れたアピール旦那の特徴②:発言と行動が伴わない「口だけ夫」
疲れたアピールをする夫の多くが、発言と行動が全く伴っていないのが特徴です。
そもそも、寝っ転がってスマホやテレビを見ながら「はぁ~疲れた」と言っている時点で、信用などできませんよね。
このケースは、妻の小言が耳障りだからとりあえず空返事だけしていることも多いです。
「わかった、わかった。後でやっておく」と言いながらも全く覚えておらず、再度指摘すると「今からやるつもりだった」と子供のような言い訳をすることもあります。
<疲れたアピール夫をもつ妻の体験エピソード②>
毎日の生活の中で、夫にしか頼めないような、力仕事をお願いしても必ず「次の休みにやる」と言って、その場をやり過ごします。そして休みの日になると、勝手に一人で出かけてしまったり、ソファーから1歩も動かずゲームばかりしている夫に、ゲンナリします・・・。

疲れたアピール旦那の特徴③:思いやりがない夫
夫には「この言葉を言うと、相手はどう思うのか?不快な気分にさせないだろうか?」という概念が全くありません。日々、自分の思ったこと・感じたことをそのまま相手に伝えて、皆を不愉快の海へと突き落とすのです。
自分のことは棚に上げ、面と向かって相手の容姿や性格、スタイルなどにダメだしするのは当たり前…。
「ここでそれは絶対言ってはいけない」ということでも、平気で言ってしまいます。
<疲れたアピール夫をもつ妻の体験エピソード③>
数々の不適当な発言を繰り返している私の夫は、私の親戚の叔母さんが作ってくれた料理に対して「食べられなくはないけど、食べたくはない味かな」と言ったことがありました…結婚当初だったので15年以上昔の話ですが、未だにあの恐ろしい状況を思い出すと、背筋が凍る想いです。

口癖が疲れたの旦那を動かすためのコツ

こんな夫に、真剣に向き合っていたら、身体がいくつあっても足りません。
「疲れたアピール」でもわかるように、夫は俗に言う「かまってちゃん」なんですよね。
あなたの大切な時間を無駄にしない為にも、夫にイライラする時間を減らして、少しでも日々の負担を軽くしましょう。
夫の承認欲求を満たした上で、お願いする
「かまってちゃん」である夫は、妻からの労いの言葉や、共感してもらうことを尻尾を振りながら待ち望んでいます。うまく手の平で動かすために、小言を言いたい気持ちをグッと堪えて、夫の承認欲求をはじめに満たしてあげましょう。
旦那をうまく動かす言葉
- 「お疲れさま」
- 「いつも大変なのに、いつもありがとう」
- 「頑張ってるんだねぇ」
- 「それはしんどいねぇ」
- 「お仕事いつも大変だったの?」
- 「何かあったら話してね」
- 「あんまり無理しないでね」
このような承認欲求を労いの言葉をかけてあげましょう。旦那の自尊心が満たされて機嫌が良くなった上で、「折角の休みだから〇〇できない?」などお願いをしてみましょう。
「これが終わったら、〇〇しようね」などご褒美を用意してみる
疲れたアピールをして動かない夫に行動させるためには、「家事や育児を行った後のご褒美を用意すること」も有効です。
子供かよ…。と感じる奥様も多いかと思いますが、口癖が疲れた旦那を上手に動かすには子供のように扱うこともカギですよ。
「あなたがこれを手伝ってくれたら、一緒に〇〇出来るね!」や「一緒にやって早く終わらせてみんなで出掛けましょう!」など楽しいことを提案して、さりげなく家事を手伝わせてみましょう。
このようなやり方は、要求のすり替えをすることで夫にやってほしいことを行動させる方法です。
具体例
例)
目的が掃除:
「ソファーでゴロゴロしていないでお風呂掃除をしてよ!」
目的をすり替える:
「早く一緒に映画を見たいから、私は料理を作るからその間にお風呂掃除をしてもらえる?」
奥様にとって掃除を夫にしてもらうことが目的でも、その後の一緒に映画を見ることへ目的をすり替えることで、自然と動かない旦那を動かしやすくなりますよ。
おまけ:疲れたアピール夫に妻が行ったスカッとエピソード

このような疲れたアピールをもつ夫に対して、スカッとする対処法をした奥様も実は多くいらっしゃいます。今抱えるモヤモヤを解決するためのスカッとエピソードを一緒に見ていきましょう。
その1:真顔で病院を勧めてみた
私:
「共働きで仕事しないあなたが家事をしている私よりそんなに疲れているなら、きっとどこかが悪いはず…!」
「そんなに疲れが長引くなんて、絶対におかしい!」
夫:
「え…?え!?」
私:
「早くいきましょ!!」
もちろん夫は、実際に具合が悪いわけではありませんから、病院に連れて行かれては困ってしまうため、焦ってた顔をしていました。結局、元の疲れたアピール夫に戻ってしまいましたが、スッキリしました。
その2:強気の対応
「男は仕事だけで疲れてるのに、良く疲れてるなんて言えるよね~。こっちは仕事もあって付き合いもあって、家事・子育てしてて疲れたー!ソファーにゴロン!ってしてないでしょ?それで、よく私の前で疲れたなんて言えたもんだ」 と言ってやりました。
yahoo!知恵袋
側に子供が居れば、子供にも 「パパはね~ママより疲れてないのに、ママが悪いって言うの~。〇〇はママとパパ、どっちが一生懸命頑張ってると思う~?」 も合わせてやります。
俺は稼いで養ってやってるみたいな事を言って来たら
「稼いでるのは分かってあげるけど、それだけ?それだけで偉そうな態度するんだ?へぇ!子供より何も出来ない男が偉い・・・?世も末だな!」 ですよ。
私はこんな感じで黙らせました。二度と反抗してきません。
まとめ
今回は、共働きでもいつも〝疲れたアピールをする〟夫の心理と旦那を手玉に取る方法について解説してきました。
男性はいくつになっても「認めてもらいたい」という気持ちと「構ってほしい」という気持ちから、口癖のように「疲れた」を連発するのです。
それを理解できても、忙しい主婦からすると「甘えるな!」と一喝したくもなりますよね。しかし、男性は案外単純なもので、ねぎらいの言葉をかけてあげれば気分が良くなり、心配してあげれば安心するのです。
それをうまく利用し、今後は夫をその気にさせて、家事や育児を手伝ってもらいましょう。また、自分なりの対処法が見つからない場合は、掲示板などを利用して先輩ママさんに相談してみるのも一つの手ですよ。