妻の浮気が発覚したときのショックは計り知れず、冷静でいられる方は少ないでしょう。
妻の浮気や不倫をきっかけに、「この人とは一緒に生活できない!」と離婚を考える方も多いのではないでしょうか。
そんな時に頭に入れておいてほしいことは、「離婚をするということは想像以上に大変」と言うことです。
ただし、一時的な感情で離婚してしまうと、不利な条件での離婚となってしまい後悔することになったり、損をしてさらにつらい思いをする可能性もあります。既に離婚を決意された方も、まだどうしようか迷われている方も、一度冷静に立ち止まってみてください。
今回は、妻に浮気された時に「後悔しないために知っておくべきこと」や、「離婚で後悔しない方法」についてお話します。後悔のない人生を歩むためにも、ぜひ参考にしてください。
妻の浮気が原因で離婚した結果、後悔するケースもある
「妻が浮気しているのでは?」と疑惑を抱いたり、その事実に気づいたりしたとき、冷静でいられる方は少ないでしょう。
ネット上でも、妻の浮気が発覚して「どうしたらいいのかわからない」「後悔はしたくない!」などと思い悩んでいる方も多く見受けられます。
夫40代前半、妻30代後半で子供はいません。
2年前妻が浮気をしました。相手とは別れています。浮気の前から余りうまく いっておらず、正直浮気をされても辛いという気持ちはありませんでしたが、 どうしても許すことができず、離婚も覚悟の上相手と直談判をしました。
結果、半年前に妻が家を出ていきました。
別居時に妻からは離婚したい旨 言われています。
ただその後時々連絡するのですが、離婚したい、元に戻れる かもしれない、どちらでも良い等都度言うことが変わっています。別居前あたりはもう続けていくことは無理で、早く離婚すべきと思っていたの ですが、別居時に意外にも寂しいという気持ちが湧いてきた事、あの時こうすれば 良かったというふうに後で後悔したくないと考えてしまう事、再婚は難しいような 気がすること等から、離婚を躊躇しています。
とは言え、客観的に考えると熟考したうえで続けるのは無理と判断している ことから同居を再開してもうまく行くのは難しいと思います。主観的にも強く 戻りたいという気持ちがあるわけではありません。
躊躇するのは過去の記憶に 引きずられてる、また痛みを避けているだけのような気もします。
このように中途半端な状況ですが、年齢的にも早く決断しないととも思って います。後悔しない決断をするためにどうすべきかアドバイス頂ければ幸いです。
okwave
浮気は重大な裏切り行為です。
たとえ相手が離婚を拒否したとしても、訴訟を起こして浮気の事実を証明したら判決で離婚できますし、慰謝料も請求できます
このように離婚を有利に進めることができたとしても、感情とは別問題です。
感情に任せて性急に判断して離婚を決めてしまうと、後悔する方はとても多いのです。
ここからは、後悔しやすい代表的なパターンを紹介します。
離婚を考える前にぜひ参考にしてください。
妻の浮気が原因で離婚をすると、後悔する7つのケース
このように妻の浮気が発覚したことで、離婚しかないと考える男性は少なくありません。
しかし、これから紹介する7つのケースに該当するようであれば、注意が必要です。
後悔するケース①:妻への未練がある場合
浮気されたからといって、すぐに妻のことが心の底から嫌いになるとは限りません。
そもそも妻に関心がなければ、たとえ浮気されたとしてもそれほど気にならないでしょう。
嫁に対しての愛情があるからこそ、妻の浮気が許せないということが考えられます。
妻に対する愛情があり、未練が残ったままで離婚してしまうと、どうしても後悔してしまうケースが多くなります。
- もしかしたら、許せたかも知れない・・・。
- 一時の感情で離婚したけど寂しい・・・。
- 元嫁みたいな女性に会えないかも・・・。
こうなることが考えられるのであれば、一度時間を空けることをお勧めします。
一時的に距離を離すために、「しばらく別居すること」も選択肢の一つです。
改めて、本当に嫁が許せないのか?落ち着いて気持ちを整理し、妻への愛情と天秤にかけてみましょう。
後悔するケース②:浮気した妻が家出してしまう可能性も!
浮気した妻に対し、激昂して以下のように怒鳴り散らしてしまうケースがあります。
- 絶対に許さない!慰謝料を払わせてやる
- 不倫相手にも慰謝料請求するぞ!
- 離婚してやる!
確かに怒りたくなる気持ちも分かります。
ただ、そこまで責め立られると、精神的に耐えることができない女性も少なくありません。
すると妻が突然、家出してしまうケースが数多くあります。
中には浮気相手と同棲を始めてしまう人もいます。
感情的に責め立てたばかりに、話し合いもできずに、妻が突然家出してしまい、戸惑ってしまう方も多いので注意が必要です。
後悔するケース③:慰謝料請求の大前提!浮気の証拠は揃っている?
妻の浮気で離婚をするなら、妻に慰謝料を払ってもらおうと考える方もいるでしょう。
しかし浮気の事実を証明できる証拠がなければ、慰謝料請求は難しいことが多いのです。
妻が浮気を否定した場合、証拠がなければ、それ以上の追求は困難になってしまいます。
証拠が揃わない状態で、相手に「浮気したのだから慰謝料を払ってほしい」といっても、支払いを拒絶されるばかりか「被害妄想」や「考えすぎ」といわれたり「名誉毀損」などといわれ、反対にこちらが責め立てられるケースも少なくありません。
また、よくあるケースとして、録音やLINEのスクリーンショットなどで証拠が十分と考えていても、実際に弁護士に相談したら、使えない内容だったということも多々あります。
すぐに離婚や慰謝料請求をしないとしても、手持ちの証拠で何ができるか弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
後悔するケース④:妻の浮気が原因の離婚…子供の親権は?
子供がいる家庭では、夫と妻のどちらが親権を持つかはとても重要になります。
妻の浮気で離婚するとしても、夫である自分が必ず子どもの親権者になれるとは限りません。
弁護士からのアドバイス
日本の裁判所では、妻の浮気と親権は無関係という前提に立ちます。
裁判所は妻の浮気の事実に加えて、浮気が原因で夫に家事・育児を押し付けて浮気相手と夜遊びをしていた、子供を放置して浮気相手と遊んでいたために児童相談所に通報があったというような事情がないと、基本的に浮気は子供の監護には影響がないと考えます。
また、残念ながら、現在の裁判所のほとんどが、女性に親権や監護者を指定すべきという前提で偏向を持った(少なくともそう思われてもやむを得ない)手続きを進行している現状があります。
夫婦生活の実態を丁寧に調査検討してくれる裁判所の担当に巡り合える可能性のほうが低いです。
このように裁判所は、子供が幼ければ幼いほど母親に親権を認める傾向がまだ強く残っているため、妻に浮気された男性は注意が必要です。「妻の浮気で離婚するのだから、当然自分が親権者になれるであろう」と考えていると、妻に子どもの親権を奪われてしまい後悔するリスクが高くなります。
残念ながら、夫が子供の親権を取るには、相当程度の準備と運が必要です。現在、共同親権の導入のための法改正の議論も進んでいますが、親権をとる目的は子供と一緒に生活をするということなので、この制度が導入されても、子供をめぐる争いの本質と現状は変わらないでしょう。
後悔するケース⑤:多額の財産分与請求が自分に?夫婦共有の財産について
日本の法律上、離婚の際には「財産分与」の請求ができることになっています。
特に夫婦の共有財産が多い家庭では、離婚すると妻に多額のお金を支払わなければならない可能性がでてくるので注意しましょう。
「財産分与」とは、婚姻中に夫婦共有で積み立てた財産を離婚時に清算することです。
たとえ離婚の原因が妻の浮気だとしても、財産分与請求権に影響することはありません。
妻が浮気して離婚する場合でも、妻は夫に対して原則2分の1の財産分与を請求できます。
夫婦共有の財産が多額であるケースでは、慰謝料よりも財産分与の金額の方が大きくなってしまうことも考えられます。
離婚に踏み切る前に、夫婦共有の財産がどのくらいあるのかを正確に把握し、「財産分与」についても調査することをおすすめします。また、弁護士などの専門家に相談して、共有財産を持ち出すための方法を相談することも検討したほうがいいでしょう。
後悔するケース⑥:妻も離婚を望んでいる?妻が浮気相手と再婚する可能性
妻に浮気された場合は、妻自身が離婚を望んでいる可能性があります。
浮気した人は「できれば離婚して、浮気相手と再婚したい」と考えているケースが多いものです。
つまり、怒りのあまり勢いで離婚してしまうと、妻の思い通りになってしまったなんてことも考えられます。
離婚後早々に、妻が浮気相手と再婚してしまい、非常に悔しい思いをすることになりかねないのです。
特に思っていたほど慰謝料を払ってもらえなかったり、多額の財産分与を支払っていた場合など「なんのために離婚したのか?結局、妻の思い通りになっただけではないか?」と虚しさや疑問を感じてしまうことでしょう。
妻は、有責配偶者という立場なので、一般的には10年程度別居しないと離婚ができない状況です。
浮気相手との再婚を望む場合は、財産分与の放棄や慰謝料の増額をさせやすい状況でもあるので、安易に離婚はしないほうがいい場合もあります。
後悔するケース⑦:「仕事と家事の両立」家事の大変さに気が付く
現代社会において、女性の社会進出も進み、家庭内での家事分担は当たり前とされています。
しかし、今も多くの家庭では家事の大部分を妻が担っている傾向があります。
そのため、結婚後に家事全般を妻に任せている男性も数多くいます。離婚して自分で家事を行うことになり、家事の大変さにはじめて気がつき、妻へのありがたみを痛感する…なんてこともあるようです。
特に忙しく働いている男性にとって、仕事に専念できる環境は大変ありがたいことだったとわかり、後悔するケースもあるようです。
妻の浮気が原因の離婚…。後悔しないための方法
信じていた妻に浮気されたら「絶対に許せない」「離婚しよう」と考えてしまうのも仕方がありません。
しかし早急に離婚してしまうと、後悔する方も多いので注意が必要です。
まずは冷静になり、離婚で後悔しないためにはどんな準備が必要なのか、どうすべきなのかをしっかり把握しましょう。
やるべきこと①:「浮気の証拠」を手に入れる
浮気した妻を責め立てる前に、最初にやらなくてはならないことは、本当に妻が浮気しているのかどうかを確かめることです。
今後、言い争いになったときのためにも必ず「確固たる浮気の証拠」を手に入れることは重要です。
法律上、浮気のことを「不貞」といいますが、不貞行為を立証させるには「肉体関係を示す証拠」が必ず必要です。
たとえ、メールやLINEの怪しげなメッセージのやり取りや、デート中の証拠写真があったとしても、必ずしも不貞行為とは認められません。
具体的には、いくら路上で濃厚なキスをしている写真を撮ったとしてもそれだけでは不貞の証拠にはなりません。
人によって浮気の基準は異なりますが、離婚原因となる不貞行為を主張するには、肉体関係があったことを証明する必要があります。証拠不足であれば、慰謝料を払ってもらえないばかりか、「被害妄想」「思い込み」などといわれて反対に自分が責め立てられてしまう可能性もあります。
また、不貞行為の期間が短かったり、回数が少なかった場合には、不貞行為と認定されても、離婚は認められないといったケースもあります。不貞行為は、ある程度の期間にわたり複数回行われていなければ、「離婚を認めるほど夫婦関係に影響を及ぼす事態ではない」と判断されてしまう可能性もあります。
「一回限りの裏切りでも絶対に許せない」と感じる人も多いとは思いますが、離婚を裁判で争う場合には、一回限りの裏切りでは離婚が認められない可能性があることも覚えておきましょう。
最近は、IT機器の発達により小型カメラやボイスレコーダー、GPS発信機などの浮気調査グッズも数多く販売されています。
そのため、盗聴なども以前よりも簡単に行えるようになり、ある程度は自分で浮気の証拠集めができるようになりました。
本人の承諾を得ずに、妻や浮気相手の私物(スマホや車など)にボイスレコーダーやGPS発信機等をとりつけ、行動を監視することは、プライバシーの侵害行為のみなので刑事罰が課されることや証拠能力が否定されることはありません。
ただし、人の家に勝手に侵入したりする場合には、建造物侵入などプライバシー侵害以外の点で違法行為としてみなされる可能性があります。
浮気の証拠集めは、細心の注意が必要です。
やるべきこと②:「本当に離婚してもいいのか?」自問自答してみる
妻の浮気が発覚したとき、冷静でいられる人はなかなかいないでしょう。
しかし、感情的になっていきなり相手に離婚を切り出すのはとてもリスクの高い行為です。
まずは深呼吸して落ち着きましょう。
どんなに腹が立っても性急に離婚を切り出すのではなく、「本当に離婚してもいいのか?」しっかり自問自答してみましょう。
先にお話した「後悔するパターン」をぜひ参考にしてください。
- 妻に対する愛情があり、未練が残っていないのか
- 離婚後の自分の生活に困らない根拠があるのか
- 子どもの親権を取得できるのか/妻に任せても良いのか
- 財産分与の支払いが高額にならないのか
- 離婚後、妻が浮気相手とすぐに再婚しても許せるのか
離婚してから後悔するのでは遅いのです。
後悔しないためにもしっかりと自分で考え抜いたうえで「本当に離婚しても大丈夫!絶対に後悔しない」といえるなら離婚を進めましょう。自分の中に迷いがあるうちは離婚を切り出さないことをおすすめします。
やるべきこと③:事前にしっかり共有財産を把握する
たとえ妻が浮気をした有責配偶者であっても、離婚する際は財産分与しなければなりません。
日本の法律では、婚姻後に築いた財産は、名義を問わず「共有の財産」とみなされます。
財産分与に関しては、婚姻してから夫婦でともに財産を築いてきたという事実があり、離婚の原因がたとえ妻の浮気であるとしても、まったくの別問題として扱われるのです。
妻から財産分与を求められる前に、早急に離婚の手続きを進めてしまおうと考える方もいるかもしれませんが、財産分与は離婚後2年間は請求可能です。後から財産分与で嫁ともめる可能性はあるのです。
そんな心配をするくらいなら、離婚するときにすべてをすっきり清算してしまうことをおすすめします。
浮気されて、大切な家庭を壊された上に、財産分与で財産まで支払わなくてはならないことは、とても納得がいかないと思います。これでは、「いったいなんのために離婚したのかわからない!」と思われる方も多いでしょう。そんな思いをしないためにも、事前にしっかり夫婦共有財産を把握しておく必要があるのです。
ちなみに、財産分与は必ずしも2分の1にしなくてはならないと定められてはいません。
夫婦双方の合意が得られれば違う割合にできます。たとえば慰謝料を支払う代わりに、こちらがすべての財産をもらいうけることも可能です。離婚の際、財産分与についてどこまで妻と交渉できそうなのかも考えておくといいでしょう。
やるべきこと④:「けじめをつける」慰謝料請求により得られること
妻の浮気により傷ついた心の傷を少しでも癒す方法として、慰謝料請求して慰謝料を得る方法があります。
離婚した際の慰謝料とは、妻の浮気によりあなたが受けた精神的苦痛に対しての損害賠償金になります。
浮気をした妻はもちろんですが、浮気相手への請求も可能です。
なお、離婚しない場合でも、あなた自身が妻の浮気によって傷つけられたことは変えられない事実です。
慰謝料の金額は離婚した場合と比較すると少額にはなりますが、慰謝料請求は可能です。
もちろん、慰謝料の受け取りだけでは、あなたが受けた心の傷は癒えることはないかもしれません。
しかし「慰謝料を支払う行為」は、浮気をした妻が自分の行いを後悔し、罪を償うためにけじめをつけるきっかけにはなるはずです。
仲直りしたケースも
慰謝料の支払いにより、お互いにけじめをつけ夫婦関係をやり直せる可能性があります。
お互いにけじめをつけられるように、慰謝料を請求するのもひとつの方法です。
なお、妻の浮気を原因に離婚した一般的な慰謝料の相場は100万円から300万円程度です。
離婚しない場合は、50万から100万程度とされています。
相場の幅が大きいのは、婚姻生活の状況や浮気の内容は人それぞれ異なり類型化できないためです。
さまざまな浮気の証拠を基に慰謝料の金額が決められますので、浮気の証拠集めはとても重要となります。
ただし、妻が浮気に至るまでの夫婦生活で、万が一DVなど、あなたに大きな落ち度があることが認められた場合は、慰謝料額は減額されてしまいます。念のため、これまでの自分の生活を振り返ってみましょう。
やるべきこと⑤「子供の親権」と「面会交流」について
妻の浮気が発覚して離婚をした場合、子どもの親権に関することで後悔する方が最も多いようです。
なぜならば、日本の裁判所の考え方は、子どもが幼いほど親権は母親にあるべきという考えが強く、父親は親権を取りにくいという現状があるからです。
まずは自分が親権者になりたいのか、もしくは相手に親権を委ねたいのかを決めましょう。
もし親権を妻に委ねた場合は、離婚後に子どもと面会する権利(面会交流権)が認められます。
しかし、妻側が子供との面会を拒絶するなど、離婚後に面会交流権を巡ってもめるケースも多く、家庭裁判所での調停にまで発展してしまうケースも見受けられます。離婚後に「子どもと一切会わせてもらえなくなった」方も少なくありません。
また、妻が浮気相手と再婚した場合、子どもと浮気相手が養子縁組する可能性もあり得ます。このような事態を避けるためにも、離婚する前に親権を取得するための対策をしっかり練っておく必要があります。
親権者になるとしてもならないとしても、面会交流については軽く考えたりせず、よく検討しておきましょう。
後悔のない人生を歩む!そのための選択とは?
妻の浮気が発覚したときに離婚するべきなのかは、その時の状況やその人の価値観などにより異なります。
子供がいる家庭では、自分の人生だけでなく、子供の人生にも大きな影響を与えることになります。
できる限り冷静になり、決して性急に決断することはせず、さまざまな立場から総合的に判断することが重要です。
浮気が発覚した直後は、誰しも妻に対する怒りや不信感しかなく、「離婚の選択肢しかない」と考えるのは自然なことです。
しかし「本当に修復の可能性はないのでしょうか?」まずは深呼吸して、少し立ち止まって冷静に考えてみましょう。
人の気持ちは日々変化するものです。
時間はかかるかもしれませんが、段々と相手への愛情や信頼を取り戻せる可能性もあります。
浮気した妻であっても、心の底から本当に反省していると思えたなら、一度は修復を考えてみることをおすすめします。
離婚後の生活は大丈夫?本当に支障はないのか冷静に判断する
もし本当に妻のことが許せなく「離婚しかない」と強く思っていても、離婚後の自分の生活に本当に支障はありませんか?
財産分与後は住む場所を変えなくてはならない可能性もありますし、家事もすべて自分でこなしながら、仕事は今まで通りしなくてはなりません。また養育費の支払いなど、生活するうえではクリアしなくてはならない課題は数多くあります。妻の浮気に怒り心頭して勢いで離婚してしまうと、離婚後の生活で自分がつらい思いをすることになりかねません。
離婚は最終手段!冷静に判断するための別居も検討
離婚はすぐに決断しなくてはならないものではありません。
離婚は最終手段であると考えましょう。
冷静に夫婦関係を見直すためにも少し距離をおき、別居するという選択肢もあります。
浮気に気づいて同居を継続すると、後々離婚の訴訟をした際に、浮気を許していると裁判所が認定することがあるので注意が必要です。
距離を置くことで冷静に考える時間ができ、相手の良いところを思い出したり、子供がいる家庭では、子供にとって父または母の必要性を痛感したりする場合もあるでしょう。一方、別居することで冷静に状況をとらえ、やはり離婚するしかないと確信するケースもあるでしょう。
ただし、別居期間中は夫婦には互いに「扶養義務」があります。収入の少ない側は多い側に対して「婚姻費用の請求」ができるため、もし妻に収入がない場合は、別居期間中に婚姻費用の支払いが生じる可能性があります。
離婚を決断する前に、少し立ち止まることも必要です。冷静に判断するためにも、別居をすることを検討してみるのはいかがでしょうか。
慰謝料請求の時効は、浮気に気づいてから3年間なので注意が必要です。
まとめ
妻の浮気には、その時の状況やその人の考え方により、さまざまなケースが考えられます。
一概に離婚すべきか判断することはできません。「本当に離婚するべきなのか?」「後悔することはないのか」と冷静に考える時間を作ることはとても大切です。
また、離婚を決めた場合には、不利な条件での離婚とならないようにしっかりと対策することをおすすめします。
浮気の証拠集めや慰謝料請求などで不安や疑問点があれば、信頼のおける探偵事務所や専門家への相談を検討することをおすすめします。あなたが後悔しないように最善のアドバイスをしてくれるでしょう。