- 「仕事をやめたい。もう無理」と言ってきた夫にどう接すればいいかわからない
- 夫から「今の会社をやめて転職したい」と相談された。夫の気持ちを尊重すべきか悩んでいる
- まだ子供が小さいのに夫が突然「会社をやめて独立する」と言いはじめ混乱している
夫のことも心配。でも収入が減ったら生活は大丈夫かしら・・・
このような女性の悩みに応える記事です。
終身雇用制度が崩壊し、ひとつの企業に定年退職まで務めるというスタイルは過去のものとなっています。会社を早期退職したり転職することも決して珍しいことではなくなりました。
とはいえ、ある日突然一家の大黒柱である夫が「仕事を辞めたい」と言ってきたら冷静ではいられませんよね。
「夫が仕事を辞めたら収入が減って生活が苦しくなるのではないか」「自分たちや子供の将来に影響が出てしまうのではないか」など様々な不安が頭をよぎることでしょう。
それでも、妻として夫と協力し(あるいは夫を支え)この一大事を乗り越えなければなりません。
そこで本記事では、夫から「仕事を辞めたい」と言われたときの対処法や妻としてとるべき行動をお伝えします。
男性が「仕事をやめたい」考える理由と特徴とは
ある調査によると「3人に1人以上の会社員が仕事を辞めたいもしくは転職の意向がある」としています。
男性はステップアップのために離職を考えることが多い
では、男性はどのような理由で「仕事をやめたい」「転職をしたい」と考えるのでしょうか。
以下は、労働政策研究・研修機構 が調査した、若年層(21~33歳)の離職理由の結果です。
同調査では、男性が離職する理由の特徴 を以下のように述べています。
- 男女とも「労働時間問題」や「健康被害」が離職の背景にある
- 男性は「上昇志向」や「自己実現」のための離職が多いのが特徴
- 女性は「家族形成」のための離職が多いことが特徴
男性にとって、自分の「能力」「スキル」「経験」を活かしステップアップを目指せる環境で働くことが重要な要素なんだ
男性の複雑な心理状態「仕事をやめたいけどやめれない」
「上昇志向」や「自己実現」のために転職する男性がいるのも事実です。
しかし実際には、このような悩みを抱え葛藤している男性が圧倒的に多いのではないでしょうか。
長時間労働や人間関係のストレスでボロボロ。お金と家族の心配さえなければ、すぐにでも仕事をやめたいけど・・・・
男性の複雑な心理状態①:給料がなくなることに対する不安
多くの男性は、たとえ上司のパワハラや長時間残業があっても「給料のために我慢して仕事を続けるしかない」と考えています。
「今すぐにでも仕事をやめたい」と思っても、そうそう簡単に離職の決断はできません。
仕事を失えば、今まで入ってきた収入がなくなってしまうからです。
男性の複雑な心理状態②:家族の将来に対する責任感
既婚男性の場合、独身男性より「仕事をやめる」決断のハードルが高くなります。
仕事をやめることにより、妻や子供に負担をかけてしまうかもしれない
と家族の将来に一家の大黒柱としての責任を感じているからです。
仕事をやめたくても「収入が減ったら家族を守っていけるのかな」「子供を大学まで行かせてあげれなくなったらどうしよう」と悩んでいる男性も多くいるでしょう。
男性の複雑な心理状態③:男は働くものという社会的なプレッシャー
男女共働きが当たり前の世の中になったとはいえ、今だに「男性は働いて一家を支えるもの」という価値観は根強いです。
特に20~30代男性は、安定した職業を持っていることが周囲からも期待されています。
そのため「仕事をやめる」ことに対して、社会的なプレッシャーを感じている男性も多いのではないでしょうか。
【重要】最優先に考えることは夫の健康です!
夫が「仕事をやめたい」と言ってきたとき、最優先に行うことは身体的、精神的な健康状態を確認すること。
最悪の場合、うつ病を発症している可能性もあるからです。
夫に身体的・精神的な不調がないか確認する
長時間の労働や過重な業務負担により、身体的疲労やストレスが蓄積すると心に不調をきたします。
いつも元気だっだ旦那さんが「口数が減った」「笑顔が少なくなった」「ふさぎ込んでいる」ということはないでしょうか。
うつ病の場合は「食欲低下」「肩こり」「頭痛」「だるさ」など身体的な症状が出る場合もあります。
国が出しているストレスチェックのサイトがございます。
こちらは,私たち臨床心理士や公認心理師も実際に使用しているストレスチェックの簡易版ですので、信用度も高いです。
健康面に不安を感じたら心療内科の受診をすすめる
夫の心の健康面に少しでも不安を感じたら、心療内科の受診をすすめてください。
ぼくは「心療内科」にかかるような病気じゃないよ
と言う場合は「心療内科は、病気じゃなくても体や心の不調を診てくれるところだよ」と伝えてみてください。
それでも心療内科の受診に躊躇している場合は、診療科にこだわらずかかりつけ医に相談してみましょう。
できれば、妻も夫の受診に付き添うことが望ましいです。
必要に応じてしっかり休養をとってもらう
夫が過労やストレスで身体的・精神的に疲れ切っている場合、休養を促すことが必要です。
医師の診断により休職になった場合、夫は「職場にも家族にも迷惑をかけてしまった」と自分を責めるかもしれません。
そんな場合は「あなたの健康が最優先だよ。だから今はゆっくり休んでほしい」と伝えましょう。
休職中の経済的な支援制度ついては、下記の記事でくわしく解説していますので参考にしてください。
夫に仕事をやめたいと言われた!妻だからこそできる対処法5つ
ここからは夫から「仕事をやめたい」と言われたときの対処法を5つ紹介します。
- 夫の話にしっかりと耳を傾け気持ちに寄り添う
- ポジティブな姿勢で接するよう心がける
- 今後の生活について夫といっしょに考える
- 夫の選択を尊重し応援する
- 退職を決めた夫をサポートする
妻ができる対処法①:夫の話にしっかりと耳を傾け気持ちに寄り添う
夫が仕事を辞めたいと言ってきたとき、妻は驚きや不安の気持ちでいっぱいになると思います。
でもここは冷静になって、夫の話にしっかりと耳を傾け気持ちに寄り添うことが大切です。
まずは、どんと構えて夫が自分の気持ちを話しやすい雰囲気を作りましょう。
夫が「仕事をやめたい」と言う背景には、いろいろな悩みや葛藤、ストレスがあるはず。
「大変だったね」「辛い思いをしてきたんだね」といった共感の言葉をかけ、夫の気持ちを受け止めるようにしましょう。
妻が夫の気持ちに共感してくれるだけで、夫は安心感を得ることができ気持ちも前向きになります。
仕事を辞めたいと言ったときの忘れられない妻の一言
「辞めても良いよ」と受け入れてあげること。そして本気で旦那が辞めた後の生活面を考え、節制すること。
奥さんが本気で旦那さんのことを想って覚悟を決めたら、旦那さんは自分の弱さと浅はかさに気付くと思います。
私も同じような経験がありますが、妻が「辞めたらどこ遊びに行く?仕事ばかりで一緒にいられなかったから少し嬉しいかも」と言ってくれたことが忘れられません。
引用元:Yahoo!知恵袋
体験談
私は定年退職するまで、何度か本気で退職を考えたことがありました。
理由は、人間関係や上司と考え方の違いなどです。
私から仕事のグチを聞かされた夫は、きっとうんざりしていたでしょう。でも、一度もそんなそぶりを感じたことはありませんでした。
いつも「そりゃ大変だ」「そんな会社いつでもやめちまえ」と私の話を真剣に聞いてくれました。
夫いわく「20分くらい話しを聞いていれば、たいてい(私が)収まってくるからね」
それでも「夫は私の見方なんだ」と思うと「もう少し頑張ろうかな」という気持ちになり、何とか定年まで勤めることができたのです。
ただ当時は転職することが、今ほど一般的ではありませんでした。
もし今の私なら、転職を考えたかもしれません。夫は「もし転職したとしてもきっと応援していたと思うよ」と言っています。
妻ができる対処法②:ポジティブな姿勢で接するよう心がける
夫に仕事を辞めたいという話をされたときは、ポジティブな姿勢で夫に接することを意識しましょう。
妻が不安な態度を見せると、夫がさらに不安になるからです。逆にポジティブな姿勢で接することで夫に前向きな気持ちを持たせることができます。
とは言っても妻だって不安な気持ちでいっぱい。ポジティブな姿勢なんて無理難題ですよね。
それでも、「今までがんばってきたよね。辞めた後には新しいチャンスがあるかもしれないし、とにかくいっしょに考えよう」など夫に希望を持たせるポジティブな言葉をかけることが大切です。
何があっても、私はあなたの味方だよ!
生きていけれさえすればいい。 以外と生きていけるから。
友人が奥さんに言われた言葉。
辛いならやめなさい。 体壊したら馬鹿みたいだ。 会社が守ってくれないなら、会社を守る必要ない。
やれるだけ、やればいい 後は私が何とかする。 何とか出来なくても 何とかなる。
私はあんたの、妻であり この子の母親だよ。 3人仲良ければ、生きていけれさえすればいい。 以外と生きていけるから。
友人は月5日の休み、毎日16時間労働だが、 気持ちが楽になったのか 元気です。
引用元:Yahoo!知恵袋
妻ができる対処法③:今後の生活について夫といっしょに考える
夫から話を聞いたら、今後の生活についていっしょに考えましょう。
「仕事をやめたい」という夫の気持ちが強い場合、仕事をやめた後のプランもいっしょに考えます。
会社をやめて田舎で農業をやってみようと思うんだ
など、ちょっと現実的でないことを言ってきても「そんなのムリに決まってるじゃない。ちゃんと転職を考えてよ」とばっさり否定しないでください。夫の心が折れてしまいます。
夫自身「転職を考えなくては」と思っていても、今の状況がつらくてちょっと現実逃避している可能性があるからです。
もしかしたら「いつかは農業をしてみたい」という夢をもっていたのかもしれません。
たとえば、こんな提案をしてみてはどうでしょうか。
多少収入が減ってもいいから週末休みの会社をみつけて、いっしょに家庭菜園をするのもいいんじゃない
今まであなたが頑張った番だから、次は私の出番かな
うちの話ですが、 仕事を辞めたいといった時、 一切、「仕事辞めないで」とか「頑張れ」とは言いませんでした。
(心ではさて、どうするかなーーとか考えましたが)
「今まで、あなたが頑張った番だから、次は私の出番かな?!」 とか笑って言ってました。
まず、なぜ仕事を辞めたいのか について聞き、辞めるメリット、デメリットを算出。 新しい会社に行った場合のメリット、デメリットも算出。
たとえば、人間関係の悩みなんて、どこに行ってもありますよね。 新しい会社で1から人間関係を作り、下っ端として働く現実。
辞める場合、新しい仕事を決めてから辞める。と条件を出しました。 新しい会社探しは当然一緒に探しました。
引用元:Yahoo!知恵袋
妻ができる対処法④:夫の選択を尊重し応援する
最終的に夫が「仕事をやめる」と決断した場合、(あまりにも非現実的でなければ)夫の選択を尊重しましょう。
夫が転職や独立を決めた場合、妻は「これからも私たちは一緒に頑張ろう」など夫の決断を応援する言葉をかけることが大切です。
とは言っても
新しい仕事がうまくいくのかな。大丈夫なのかな・・・
というふうに「手放しに応援していられない」というのが本音かと思います。
そんな時は「夫婦といっても夫の人生は夫の人生。私の人生は私の人生」と割り切ることも必要かもしれません。
辞めたきゃ辞めてこい! なんなら、私が倍働いてやる!
現在うちの旦那34歳子供2人が今月いっぱいで8年働いた会社を辞めます。
さて、旦那に辞めようと思うと言われた時、私は好きにしたら?といいました。 辞めるな!と言ってずーと、あの時辞めるなって言ったからってグチグチ言われたくなかったから、 あなたには、あなたの人生なんだから好きにして。 って言いました。
我が家はマイホームもあるから住宅ローン、固定資産税、小学3年の教育費。 2歳の子もお金かかります。
確かに私からしたら、そんな理由で辞めるなんて、くっだらない。 どんだけ。甘ちゃんなんだよ!とか 思いますが、その人のキャパなんて其々違いますもんね。
辞めたきゃ辞めてこい! なんなら、私が倍働いてやる! みたいな感じですよ。
引用元:Yahoo!知恵袋
妻ができる対処法⑤:退職を決めた夫をサポートする
妻は、家計の見直しや収入の確保、夫の転職先を探すためのをサポートすることが必要です。
夫が仕事をやめるなれば、様々なリスクが発生じるからです。
- 今より収入が減る可能性がある
- 次の仕事を捜す期間は収入がなくなる
- 転職先がなかなか決まらない
- やりたい仕事が見つかるとは限らない
- 転職先でも人間関係の問題は避けて通れない
たとえば、夫が「今の職場で辞めたいと思っているけど、転職先が見つからない」と言ってきた場合、
いっしょに求人サイトを調べてみよう。面接官役をしてあげるから練習をしようよ!
など夫を全力でサポートしましょう
仕事をやめた夫を支えた友人の話
私の友人の話です。彼女の夫は調理師として働いていましたが職場の上司と折り合いが悪く突然会社をやめてしまいました。職場の人間関係にも疲れ果てていたようです。
その時友人は「最近夫は元気なかったし、あんな会社やめてくれてよかったわ」と話していました。でも、内心は不安でいっぱいだったと思います。
そんな彼女がとった行動は、夫の仕事探し。調理師の資格を活かせる夫婦住み込みの仕事を見つけてきました。
さらに新しい仕事が始まるまでの2か月間、生活費をかせぐため野菜の収穫をするバイトをしました。
早朝から夕方まで中腰になってエンドウ豆の収穫をする仕事は、想像以上に重労働だったそうです。
「もうエンドウ豆なんて見たくもないわ」「でも○○ちゃん(夫の名前)は腰痛持ちだから、このバイトはさせられないしね」と言いながら苦労話をおもしろおかしく話してくれる友人を心から尊敬したものです。
新らしい仕事についてからは、友人の夫もすっかり元気を取り戻しました。
「妻には一生頭が上がらないよ」と言いながら夫婦いっしょに仲良く働いています。
夫に仕事をやめたいと言われた!妻がとってはいけない行動5つ
夫から「仕事をやめたい」と言われた妻がとってはいけない行動も5つ紹介します。
実際に実行するはむずかしいかもしれませんが、少しでも意識してみてください。
- 夫の気持ちを軽視する
- 夫を責めたり批判する
- 夫にプレッシャーをかける
- 夫に自分の解決策を押しつけてしまう
- 妻がひとりで問題を抱え込む
妻がとってはいけない行動①:夫の気持ちを軽視する
夫が仕事をやめたいと言ってきたとき「またか」「いつのグチね」と軽く受け流すような態度は避けましょう。
「妻にはつらい状況をわかってもらえない」と夫は不安や孤独な気持ちになり、悩みが深刻化する可能性があるからです。
毎日のように夫から仕事のグチを聞かされ「正直うんざり」と感じるかもしれません。それでも「仕事をやめたい」というのは尋常なことではありません。夫の気持ちを軽く扱わず真剣に向き合うことが大切です。
妻がとってはいけない行動②:夫を責めたり批判する
夫が仕事をやめたいと言ったときに「家事と仕事をこなしている私の方がたいへんよ」と夫に怒りを感じるかもしれません。
それでも妻が「やっぱり、あなたは甘えている」「ずっと仕事をやめたいって言ってるだけで、何も行動しないじゃないの」など夫を責めるような言葉は避けましょう。
妻からの批判的な発言は、夫をさらに追い詰めてしまうからです。
妻がとってはいけない行動③:夫にプレッシャーをかける
夫が仕事をやめたいと言ったときに、妻が「やめたらどうするつもりなの?家計はどうなるの?」とプレッシャーをかけないようにしましょう。
だれよりも夫自身が仕事をやめることにの不安を感じているからです。夫は家族のために今まで我慢しながら仕事を続けてきたのです。
家計が厳しくなるのは事実かもしれません。だからこそ、妻は夫と一緒に問題解決に向けて取り組み、家計の見直しや収入源の確保などを検討することが必要です。
妻がとってはいけない行動④:夫に自分の解決策を押しつけてしまう
夫が仕事をやめたいと言ったときに、「じゃあ、転職すればいいじゃない」なと解決策を一方的に押し付けないようにしましょう。
妻がそのつもりでなくても、夫は「自分の意見が尊重されていない」と感じてしまうことがあるからです。
夫が転職することが最善策であるかどうかは、夫自身が責任をもって判断するべきことです。妻は夫の話をしっかりと聞いて、夫自身がどうしたいかを尊重することが大事です。
妻がとってはいけない行動⑤:妻がひとりで問題を抱え込む
夫が仕事をやめたいと言ったときに、妻がひとりで問題を抱え込まないようにしましょう。
何よりも周囲に相談をする事が大切です。
妻のストレスも大きくなり悲観的な考え方しかできなくなってしまいます。あくまで夫婦の問題として協力して問題解決しようという気持ちを持つことが大事です。
とは言っても「仕事をやめた夫がなかなか働こうとしない」など問題が深刻化することもあります。
夫が働く意欲をなくした場合は、専門家に相談することも視野に入れてください。
最後に
今回は、夫から「仕事を辞めたい」と言われたときの対処法や妻としてとるべき行動 を紹介しました。
「夫が稼いで一家の家計を支える」のは決してあたりまえのことではありません。
「家計は夫婦で支えるもの」「いざという時は私が夫を支える」という気持ちでいることも必要だと思います。
夫が仕事をやめたくなくても、病気や会社の都合で離職しなければならないこともあるからです。
本サイトでは、夫婦間のトラブルや悩みを相談できる「夫婦のお悩み掲示板」もご用意していますのでご活用ください。
あなたと旦那さんが笑顔になれる日がくることをを願っています。