〝家族のために転職〟結果は後悔ばかり…。失敗から学ぶ転職のコツや良い志望動機とは?

〝家族のために転職〟結果は後悔ばかり…。失敗から学ぶ転職のコツとは?
  • 家族のために転職を考えているけど、失敗したらどうしよう…。
  • 仕事が忙しくて、家族との時間が確保できない…。
  • 年収が低いから、家族のためにももっと年収を上げたい

家族のことを考えて、今の仕事から別の仕事に転職すべきか悩む男性・女性は少なくありません。

しかし、闇雲に転職活動をしてしまうと、今の仕事より条件が悪い就職先になり「失敗した・・・。」と後悔してしまうケースも多々あります。

本記事では、家族のために転職を検討している人に向け、転職でよくある失敗ケースからより良い転職先の選び方について紹介します。

  • 家族のためにより良い条件に転職をしたい
  • 転職で失敗をしたくない
  • 家庭と仕事のワークライフバランスを取りたい人

このような方は必見です。

目次

家族を思って仕事を変えることは良いことでもある

家族の為に仕事を変えることは悪いことではない

「保育園に入園する・子供が小学校に上がるタイミング・夫の転勤」など、家族のために急遽、転職を余儀なくされて、失敗して後悔をしてしまうケースも多いとされています。

しかし、家族のことを考えて転職を検討する・転職せざる得ない人はたくさんいますが、決して悪いことではありません。

今の時代は、終身雇用制度も継続が難しいと宣言する大手企業もあるように、一つの会社でずっと勤めることがリスクと感じる方も多くなってきました。

「一つの会社で勤務していれば、安泰」という時代ではないため、家族を守るためにも転職やスキルアップを検討することは非常に大切です。

子育ての負担が大きい妻を助けたい男性も多い

一昔前のように、「夫は仕事で稼ぐ。妻は家を守る」のような時代ではなく、夫婦ともに正社員として働くことが当たり前となってきました。しかし、育児の負担は妻が圧倒的に多いのが現状です。

このような現状を変えるためにも、「家族のために転職をしたい」と男性が考えるようになってきています。

「男性・正社員」における子育ての分担

子育ての分担度合い割合
妻がほとんど子育てを行っている10.4%
夫が少し担い、妻がほとんどを担う49.1%
夫と妻とそれぞれ半分程度担う21.3%
夫がほとんどをが担い、妻が少し担う6.1%
夫がほとんど子育てを行っている3.5%

「女性・正社員」における子育ての分担

子育ての分担度合い割合
妻がほとんど子育てを行っている27.7%
夫が少し担い、妻がほとんどを担う50.8%
夫と妻とそれぞれ半分程度担う20.6%
夫がほとんどをが担い、妻が少し担う1.2%
夫がほとんど子育てを行っている0.3%

「夫が子育てができず・ほとんどを妻が子育てを行っている」と感じている女性の割合は78.5%と多くの女性が「私の方が育児の負担がある」感じています。

参考文献:仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書

家族のために転職をして失敗して後悔したケース

〝家族のために転職〟で失敗したケースとは?

家族の為に転職をしたものの、結果として失敗したと後悔する人も少なくないのが現状です。

転職に失敗して今以上に、収入が減ったり、家族の時間が奪われてしまうようであれば本末転倒です。

ここではよくある失敗を確認して注意するようにしましょう。

よくある転職失敗①:
休日や残業なしを重視しすぎてしまい、年収低下

家族との時間を優先するあまり、「残業が全くない仕事・休日が多い仕事」を重視しすぎてしまうと、その分年収が低くなる傾向があります。

もちろん、専門的なスキルや資格があり、短い時間の労働時間でも高い年収になるケースもあります。

しかし、多くの場合は、労働時間に比例して年収も低下しやすいとされています。

家族との時間は過ごせても、貯金もできず、家計が苦しい状況になってしまうと本末転倒です。

そのため、家族のために転職活動をする際は以下のことも意識することが大切です。

意識すべきこと

  • 毎月の家庭を支えるために必要な支出と、預貯金ができる年収の算出
  • 何曜日に休みを取得したいか?家族のスケジュールとのすり合わせ
  • 月の残業時間は何時間まで可能か

よくある転職失敗②:
年収を重視して、家族と過ごす時間がなくなる

よくある失敗の①とは逆の失敗です。
年収を重要視するあまり、休日出勤や残業が増えてしまい、家族との時間を過ごせなくなってしまうパターンもあります。

家族のために、お金を稼がなければいけない」という気持ちも分かりますが、家族と一緒に過ごす時間も非常に大切です。

意識すべきこと

  • 毎月の家庭を支えるために必要な支出と、預貯金ができる年収の算出
  • 何曜日に休みを取得したいか?家族のスケジュールとのすり合わせ
  • 家庭における、月の残業時間の許容範囲を話し合う

よくある転職失敗③:
労働条件を重視して、仕事にやりがいを見出せない

これまでやりたい仕事を行っていたが、「家族のために」と、労働条件がより良い別職種に就職しようとしている人は注意が必要です。

  • 仕事にやりがいを全く感じず、ただ作業をしている
  • 今までの仕事は大変だったけど楽しかった。けど、今の仕事は・・・。

正社員として勤務する場合、1週間のうち40時間は、従事することとなります。

「家族のため」に全く興味のない仕事に就職するのは苦痛を伴います。

転職活動をする際は、「興味がある業界は何か?」「どんなキャリプランを形成したいか」かも考えるようにしましょう。

転職先への志望動機が「家族を理由」「家族のため」でも大丈夫?

  • 子供と過ごす時間を長くしたい
  • 家族と休日を合わせるようにしたい
  • 育児や介護など家族のための時間を確保したい!

本記事を読んでいる人は、転職理由が、家族を理由に転職をしたいが本音だと思います。

しかし、その本心を転職先へ志望動機としてそのまま伝えても良いのでしょうか?

「家族のため・妻のための転職」は志望動機ではない

結論からお伝えすると、家族を理由に転職することは、転職先にとって全くメリットがありません。

志望した職場に伝えずに、心の中だけに留めておきましょう。

家族のため、ワークライフバランスが良い御社へ志望いたしました!

面接官

この人は、弊社の福利厚生しか見ていないんだな・・・。

会社側が入社する人に求めるものは1点のみです。

会社にとってメリットがあるかどうか?

このメリットは会社の社風や求めている人材によって様々です。

そのため、志望動機を伝えるときは、転職したい会社で「何を行いたいか?」「どんなことができるか?」「入社後のイメージについて」など、会社側の立場から見て魅力を伝えるようにしましょう。

〝家族のために転職〟に失敗しないためのコツ

〝家族のために転職〟に失敗しないためのコツ

冒頭でもお伝えした通り、家族のために転職を検討すること自体は問題はありません。

では、家族のための転職に失敗をしないためにどんなことを意識すべきか解説いたします。

転職ポイント①:重要視する条件を決める

家族のために転職を考える人は、転職先に求める条件の優先順位づけをすることをお勧めします。

  • 家族との時間を過ごすことさえできれば、どんな仕事でも良い
  • 休日だけは必ず家族との時間を作りたい
  • 年収を上げることで、家族を安心させたい
  • 家族も大切だけど、仕事のやりがいも大切

このように、家族のために転職活動をするといっても理由は様々です。

再就職先に求めるものとして、「絶対に譲れない条件」「会社に合わせることができる条件」を明確にすることで、入社してからの失敗したと後悔することを避けることができます。

転職ポイント②:業界選びを間違えない

家族のために転職をする上で、「業界選び」も非常に大切です。

業界によっては、入社する前から、「激務・拘束時間が長い・年収が低い」を判断することも可能です。

下調べもせず、家庭がある男性が上記のような業界に就職してしまうと失敗したと後悔してしまう可能性が非常に高いです。

大変とされる転職先業界

どのような業界が大変とされる業界なのでしょうか。

厚生労働省や国税庁より公表されているデータを元に、家族のために転職を考えている男性が気にする「激務・年収が低い・休日数」に注目して業界リストを作成しております。

※)以下の業種だとしても、休みが比較的多い企業や、年収が高い企業もあります。

激務年収が低い休日数の少ない
外資系金融業宿泊業・飲食サービス業宿泊業・飲食サービス業
コンサル業卸売業・小売業運輸業・郵便業
飲食業不動産業・物品賃貸業鉱業・採石業・砂利採取業
総合商社業福祉・サービス業建設業
介護業農林水産生活関連サービス業,娯楽業

参考文献:
国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 就労条件総合調査

転職ポイント③:入社前後のギャップを減らすための下調べ

労働条件などでは判断することが出来ないのが、「職場の雰囲気」や「働いている人の声」です。

いくら条件が良かったとしても、職場の人間関係や働く上で大変なことまでは見ることはできません。

入社前は、メリットばかり見えがちですが、働く上で大変な事まで知っておくことも大切です。

この入社前と入社後のギャップを減らすためにも以下のことを、可能な限り行うことをお勧めします。

入社後のギャップを減らすために確認すべきこと

  • 職場環境や働く環境を見ておく(現場見学・ネットで調べる)
  • 希望する業種で働く人の声を調べてみる(ネット)
  • 面接官が良い点ばかりではなく、大変なことも伝えているか

転職ポイント④:転職エージェントとすり合わせを何度も行う

転職サイトなどに登録すると、転職先を斡旋する転職エージェントが担当してくれることがあります。

希望就職先などを転職エージェントとしっかりとすり合わせを行うことで、自分の希望に合う企業を紹介してもらえるきっかけにもなります。

逆に、希望の条件が担当に十分に伝わっていないと、家族のために転職を考えているにも関わらず、見当違いの業種ばかり紹介されてしまうこともあります。

転職ポイント⑤:待遇を良くするために資格・スキルを取得する

  • 転職活動をするまで時間に余裕がある人
  • 自分の希望をより叶えた仕事に就きたい

このようなケースは、再就職先での待遇をより良くするために、資格やスキルを身につけることも大切です。

資格によっては、持っているだけで月収が数万円増えるような資格もあるように、企業はスキルがある即戦力を求めています。

より良い転職をするためにおすすめの資格・スキル

より良い転職をするためにおすすめの資格・スキル

転職をする上で、自分の市場価値を高めることは非常に大切です。

緊急性がなく、ゆっくり時間をかけてより自分に合う職場を選定するのであれば、「資格やスキルを取得してから転職活動をする」こともおすすめです。

持っているだけで採用されやすくなったり、年収が上がるような資格もあります。

おすすめの資格・スキル①:
TOEIC(R)L&Rテスト

家族のために転職する上でおすすめの資格・スキル①:TOEIC(R)L&Rテスト

TOEICとは、国際コミュニケーション英語能力テストです。

TOECIは試験の結果によりますが、得点によって英会話の先生になることも可能になるので、オンラインで英語を教えることができます。また、TOEICの点数〇〇点以上など英語力を測る指標としている企業も少なくありません。

目標点数の目安

一般的にメーカーや英語力を求められる仕事においてのTOEICテストの点数の目安は以下の通りとなります。

  • TOEIC500点:新卒者で求められるスコア
  • TOEIC600点:中途採用の転職で求められるスコア
  • TOEIC730点:海外担当部署に配属されることがあるスコア
  • TOEIC860点:海外出張や海外赴任に有利なスコア

TOEIC700点以上あると転職に有利とされるレベルとなります。

おすすめの教材

より短期間でかつ効率的にTOEICのスコアアップを目指すのであれば、TOEIC対策専門の英会話などを利用するのも一つです。

TOEICのテストで点数を取るためには、通常の英会話ではなくよりTOEIC対策に特化した勉強をする必要があります。自学が苦手な人は以下のようなスクールに通うのも有効です。

TOIEC特化の英語スクール

メリットデメリット
パーソナルコーチプランを3ヵ月利用で
平均100点以上TOEICスコアをアップ可能
学習プランによっては送られてくる課題が多すぎる時がある
自分の英語レベルに合わせたコースが用意されている実際に対面で会うわけではないのでコーチと少し距離を感じる
継続率が高い毎日アプリで学習内容を報告しなければいけない
スマホでもできるため、通勤時間に利用可能学習塾ではないのでモチベーションの維持が大変

おすすめの資格・スキル②:
プログラミング

家族のために転職する上でおすすめの資格・スキル②:プログラミング

家族との時間をより重要視するのであれば、プログラミングなどのIT系スキルを身につけることはお勧めです。

プログラマーなどの仕事は、リモートワークが可能な仕事であるため、多くの場合自宅で仕事を行うことが可能です。

また、スキルを身につけておくことで、今の仕事の収入に(+副業)として年収を高めることができます。

プログラマーについて

年収の目安勤務体制メリットデメリット
・400~2,000万円
良くも悪くもスキルによって年収が大きく変動する
リモートワーク可能パソコン1台で可能
早い人だと数ヶ月で受注するケースあり
需要が高い
・個人事業主としても可能
スキルが必須
・プログラミングスクールに通うとコストがかかる。(数十万円)

おすすめの教材

progate

Progateは、初心者向けのプログラミング学習サイトです。

100 以上の国で提供されており、ユーザー数は 270万人以上を誇るような大規模サイトです。

Progateでは、学べる言語も豊富で基本的な言語は網羅されています。
いきなり難しい本を読んで勉強するより、ゲーム感覚でプログラミングを学んでみたい人にはおすすめとなります。

おすすめの資格・スキル③:
ファイナンシャルプランナー(FP)

家族のために転職する上でおすすめの資格・スキル③:ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産運用や家計相談などのアドバイスをする、お金に関する資格です。

生活に身近な保険や税金、相続などの知識を学ぶので、ファイナンシャルプランナーの資格を活かしてお金の相談に乗るサイトやブログなどのライター業もできます。

ファイナンシャルプランナーは1級、2級、3級があります。3級の資格をもっていなくても2級は受けられますが、下記の条件が必要になってきます。

  • AFP認定研修の受講が完了した人
  • ファイナンシャルプランナーの3級技能検定を合格した人
  • ファイナンシャルプランナーでの実務経験2年以上

AFP認定研修とは日本FP協会認定が行っている講座で、通信で受けることができるので無理なく受講できます。
少しでも早くファイナンシャルプランナー2級が欲しい人はAFP研修を受けて2級の試験に挑戦すると良いでしょう。

おすすめの勉強方法

少しでも早く確実にFPの資格を取りたい方は、こちらのオンライン講座がおすすめです!
オンラインなら、子育てや家事と両立て学んでいけるので主婦の方にもピッタリ


スタディングは、忙しい中でも資格の勉強が出来るオンラインプラットフォームです。
さまざまな資格がありますので、より自分の興味がある業種に特化した資格を勉強することが出来ます。

おすすめの参考書と問題集

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おすすめの資格・スキル④:
医療事務

家族のために転職する上でおすすめの資格・スキル④:医療事務

医療事務はメディカルアシスタントとも呼ばれます。
窓口にきた患者さんの対応はもちろんのこと、カルテの作成、健康保険の保険者に診療報酬を請求するレセプト業務があります。

レセプト業務は在宅でも行え、レセプト作成後は審査支払機関への提出を行うなどの業務があります。
子育てとの両立もしやすく、様々な医療機関で活かせる仕事なのでおすすめです。

医療事務の仕事をもっと知りたい人向け

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独学で資格取得を目指す人向け

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おすすめの資格・スキル⑤:簿記・会計

家族のために転職する上でおすすめの資格・スキル⑤:簿記・会計

簿記2・3級は企業に必要な決算書の作成や、経理の仕事をする際に必要な資格になります。

在記帳代行や請求書の発行など簡単な作業であれば経験がなくても在宅ですぐに仕事を始められます。

また、お金の計算に携わる仕事で、計算力が身につくので、家計を担っている主婦には在宅ワークもできて家計にも活かせるありがたい資格です。

おすすめの通信講座


短時間の動画と確認問題で勉強ができるので、主婦業の合間にできるのがポイントです。

特に、家族の時間も重要視する方は、このように自分の隙間時間に気軽にできるものから始めてみるのも一つの手です。

簿記・会計に関する資格を月額1078円のサブスクで勉強をすることが出来ますよ。

おすすめの書籍

スッキリわかるシリーズは、イラストでわかりやすく解説してくれているので、簿記に挑戦するのが初めての人でも理解を深められます

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独学でも良いですが、短期間で集中し確実に資格を取得するには講座の受講をお奨めします。

独学でおこなったけれど結局、資格に合格できなったでは、時間の無駄になりモチベーションも下がってしまいます。そうならないためにも、講座を受講してスムーズに資格を取得していきましょう。

まとめ

本記事では、〝家族のために転職〟で失敗して後悔しないために、転職のコツについて解説しました。

夫婦共働きが当たり前となり、夫婦の家事や育児そして家族の時間をなかなか取れずに悩んでいる人は少なくありません。

家族のためを考えて行動した結果が失敗して後悔したと感じないためにも、転職活動をする前にしっかりと転職する上でのポイントを押さえて行動するようにしましょう。

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この記事を書いた人

PaMarryの編集部です。
編集部のメンバーは全員既婚者であり、かつ子供がいる家庭となります。
夫婦関係・育児・子育てにまつわる「あるある」「なるほど!」な記事を書いています。
ぜひ、夫婦問題の解決、子育て・育児のヒントにご活用ください。

『編集部管理者』
馬鳥 亮佑
ファザーリンクジャパン所属
https://fathering.jp/papafiles/common/20211206_batori.html
クーミル株式会社 代表取締役
https://coomil.co.jp/

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