- 子どもがいるのに、夫の帰りが遅くてワンオペ育児をしている
- 残業ばかりして、家庭のことは妻に任せきりでしんどい
- ワンオペ育児が限界だけど、夫に頼れない
- 共働きだけど、育児はほとんど妻が担当
このように子供が生まれたものの、夫は仕事で帰りが遅くいつもワンオペ育児状態で限界寸前の女性は少なくありません。
夫は仕事のため、「助けて欲しい」と伝えることもできず、身を削りながら日々奮闘している女性に向けたワンオペ育児を少しでも楽にするテクニックを紹介します。
夫の帰宅時間の平均ってどのぐらい?
日本のサラリーマンの平均帰宅時間は次の通りとされています。
- 20時から21時・・・約50%
- 21時から22時・・・約30%
- 23時以降・・・約5%
※)リモートワーク実施前
リモートワークが実施される前となりますが、サラリーマンの平均帰宅時間は20時以降がほとんどとなります。
また、6歳未満の子供がいる世帯の平均帰宅時間は次の通りです。
- 夫:20時15分
- 妻:17時16分
20時となると、子供を寝かしつける時間です。
一番大変な時間に、夫はいないのよね・・・。
妻が求める理想の帰宅時間
先ほど、サラリーマンの平均帰宅時間を確認しました。
妻としては、可能であれば19時から20時には夫に家にいて、一緒に子育てや家事をやって欲しいのが本音です。
しかし、今のサラリーマンの働き方では中々難しく平日は妻をワンオペ育児状態にしてしまうことも多々あり現実的には難しい問題です。
その結果、妻も働きながら育児・家事をしてヘロヘロになってしまい、限界を迎えてしまいます。
そうなる前に、しっかりと夫と話して、いかに「効率よく家事や育児をする」「外部の助けを借りながら楽をしていく」ことが大切です。
ワンオペ育児度のチェックリスト【質問数10個】
そもそもワンオペ育児「ワンオペレーション育児」とはどのような状態を言うのでしょうか?
今回、ワンオペ育児度合いを確認できるチェックリストを作成しましたので、自分のワンオペ育児度合いを確認してみましょう。
チェック数が多いほど、「妻のワンオペ育児度合いが高い」結果となります。
今回のチェックリストのチェック数が多いほど、ご家庭での妻または夫のワンオペ育児度合いが高く、自分の負担が大きい状況となります。
共働きでもほとんどの家事を〝妻が〟負担をしている
こちらの画像は、夫婦における家事の負担割合を調査した結果になります。
妻の家事の負担が8割以上ある家庭が50%を超える値となっているのです。
そのため、多くの妻たちは「大変」「辛い」と感じてながらも頑張ってしまっているのが現状です。
共働きで育児をする「大変さ」を夫に理解してもらう必要がある
ご自身のワンオペ育児状態をチェックしてみて、「私の負担って大きかったんだ」と再認識される女性も多いはずです。
しかし、多くの男性は、「他の家庭もそれでやっているから。」「同僚も同じぐらいに帰宅しているけど上手くやっている」など周りと比べて、妻の大変さを理解しないケースも少なくありません。
その子によっても大変さは全く異なりますし、全員が全員同じように出来るものではありません。
子育ては、一人で行うものではないので、今の状況をしっかりと夫にも理解してもらう必要があります。
そのため、妻の1日のスケジュールを夫に見せるのも一つの手段です。
共働き家庭におけるワンオペ育児妻のスケジュール例
- 5:30 起床、身支度、洗濯
- 5:45 朝食の準備
- 6:30 洗濯物、ゴミ出し
- 7:00 朝食、子供へのご飯
- 7:30 洗濯物干し、片付け、子供の登園準備
- 8:00 子供の登園、夫の見送り、出勤準備
- 8:30 出勤
- 9:00 勤務開始
- 12:00 休憩
- 17:00 退勤
- 17:30 保育園へお迎え
- 18:00 帰宅、買い物、自分と子どもの持ち物の片付け
- 18:30 夕食の用意
- 19:00 洗濯物の片付け、子どものお世話
- 19:30 夕食
- 20:00 夕食の片付け、子供の入浴
- 20:30 子供の寝かしつけ
- 21:00 保育園の準備(連絡帳、明日着る洋服、おむつなど)
- 22:00 翌日の仕事の準備、自由時間
- 23:00 就寝
これはあくまで参考例となります。
これ以上にもっと忙しい人もたくさんいますし、休憩をする暇すらない奥様も少なくありません。
このような現状を夫に、紙に書いて渡すことで妻の大変さを理解するきっかけにもなります。
共働き夫婦での妻のワンオペ育児を減らす工夫
- 土日は夫が面倒を見て妻にフリーな時間を与える
- 残業せずに帰れる時は、急いで帰って一緒に家事を行う
- 夫が1時間早く起きて、できる家事を行う
- 育児を担当制にする
このように、夫婦で協力して妻の負担を軽減することも大切です。
仕事が理由で協力することができないのであれば、夫に頼らなくても手助けになるサービスを活用するなど工夫が必要となります。
ワンオペ育児のママたちの声とストレス発散法
現在3才の息子は新生児のときから夜泣きがひどく、寝不足のイライラ、育児がうまくできない自分の不甲斐なさに加え、夫に対してものすごく腹がたったり無性に涙が出たりと不安定な中、心休まるのは1人になれる時間だけ。
貴重なひとり時間は、夫に子どもとのドライブをお願いして確保していました。
チャイルドシートではぐっすり寝てくれていたので、お昼寝の時間にあわせて出発してもらい、その間にわたしは買い物へ。寝かしつけも深夜の夜泣き対応もヘタな夫だったので、それくらいやってくれるよね?とちょっと圧をかけてお願いしていましたが笑、スーパーでチョコを買う、それだけでもまた育児を頑張るためのパワーチャージの時間でした。
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育児・家事・仕事で忙しく1人の時間が取れない、ゆっくりストレス発散出来ないとどうしても怒りやすくなり家族みんなが徳をしないと気付いたので、正直に夫に面倒みててもらいます。
夫の仕事が休みでもなんとなく赤ちゃんのお世話を頼むのは申し訳ない様な気がするのですが、そこは自分の為!家族の為!と割り切って育児をお願いする様にしています。その後はまた笑顔で家族みんな過ごすことが出来るので甘える事も大事だと思っています。
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もちろん夫にも1人で自由に過ごす時間を持ってもらっています。
一人目出産後、子育てに疲れて休憩したい、ひとりになりたい、という気持ちを抱えていました。
そんな私がお一人様時間を得るするために実践した方法です。
私は朝型人間で、朝が強いので、朝にお一人様時間ができればいいな、と思いました。そして考えついたのが、モーニングカフェです。近所で朝6時ぐらいからやっているカフェを探して、子どもが寝ている間に家をそっと抜け出し、1時間ぐらいして帰ってきました。おしゃなカフェで美味しいコーヒーを飲み、好きなパンを食べながら、旅行雑誌で沖縄の海をみたり、癒やしの音楽を聞いたりして、子育てや家事、現実的なことを忘れる時間を作っていました。これなら、夫の負担も軽いです。
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平日は、夫の協力が期待できない分、「休日に一人の時間を貰う」など体と心の負担のバランスを整えることは非常に大切です。
ワンオペ育児の負担を軽減するお勧めアイデア5選
頼みの綱である夫に頼ることができず、あなたは「今」つらいはず。
そんな場合はなんとかあなたにかかる負担を今すぐ減らす必要があります。
下記の内容を積極的に取り入れることで、家事の負担を軽減させて自分の心にゆとりが持てる時間を確保するようにしましょう。
ここでお伝えしたいことは、「全部を自分で行わなければいけない。」と考えないことです。
「活用できるものは、活用して楽をして良い」という意識を持つことが大切です。
ママたちの気持ちに余裕が出ることが、最も良い環境となります。
ワンオペ育児を楽にする方法①:一時保育の利用
保育園のサービスの一つである一時保育は、数時間の間、お子様を見てくれるサービスとなります。
料金はかかりますが、ママがひとりの時間を確保するには非常にありがたいサービスです。
夫も毎日仕事、残業、実家も遠くて誰にも頼れない…。そんな状況では疲れは溜まる一方です。
「自分が羽を伸ばすために子供のお世話を他人に任せるなんて親としてだめなんじゃないか…」
そんな思いを抱く必要はなく、ママが笑顔で楽しく生活することは、子供にとっても幸せとなります。
どんなに我が子を愛していても、休みなしでずっとお世話なんてどんな人もできません。
最初は子供も知らない場所・知らない大人に泣いてしまうかもしれません。
しかし、保育士さんは本当に『プロ』ですので、安心して頼って大丈夫ですよ。
一時保育の利用料について
料金はお住まいの地域や各保育園によって多少異なりますが、
認可保育園の料金相場は、1時間あたり400~600円、1日2,000~4,000円とされます。
一方、認可外保育園や民間企業が行う一時保育の料金相場は、
1時間あたり1,500〜3,000円、1日6,000〜10,000円とされています。
そのため、体力的にもしんどい時や、限界を迎える前に、一時保育を利用して、自分の時間を確保することで気持ちに余裕を持つこともできますよ。
利用者の声
未就園児含む3人を育てていますし、まだまだ手が掛かるので自分の時間はあまりありません。
一人になりたい!と思っても、近くに実家があるわけでもないので難しいです。美容院に行く時、自分の通院で病院に行く時には、近くの保育園の短時間預かりを利用しています。半日で1500円くらいでみてくれるので、美容院や病院に行った帰りにはお気に入りの喫茶店に行ってぼーっとしながら美味しいコーヒーを飲むのが楽しみです。夫や実家が頼れないと言う人には託児をうまく活用することをぜひオススメします。
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ワンオペ育児を楽にする方法②:宅食サービス・宅配弁当の利用
仕事に家事に育児とワンオペ育児は大忙しです。
毎日、子供の栄養などを考えて献立を考えてスーパーに買いに行くことは非常に大変ですよね。
そのような時は、宅食サービスや宅配弁当などを利用することも有効です。
買い物に行き、献立を考えて、料理を作るとなると、毎日1〜2時間は時間がかかってしまいます。
外部の宅食サービスや宅配弁当を利用することで、栄養バランスも考えたメニューを配達してくれるため、負担を減らすことができます。
生活費が上がってしまう…。
と懸念してサービスを利用することができないという意見もありますが、普段から外食やスーパーの惣菜を買う人の場合、逆に無駄な食費を抑えることができたという意見もあります。
ワンオペ育児を楽にする方法③:家事代行サービスの利用
家の家事や、子供の面倒を数時間だけ代わりに見てくれるような家事代行サービスも最近ではかなり増えてきています。
家事代行サービスの中には、調理をするだけではなく、買い出しや食器洗い、シンクの清掃までサービスに含まれているものも存在します。
家事代行サービスの方が料理をしてくれている間に、子どもと遊んだり、自分の好きなことができたり、夫婦の時間を大切にすることができるので、家族や自分の幸福度をあげることができます。
不安に感じるPOINT
家の台所を触られることもあり、どんな人が料理に来てくれるのか不安に思う人もいるでしょう。
家事代行サービスのホームページのスタッフプロフィールをよく確認して、実績や口コミをみて依頼を決めるのがおすすめです。
料理代行サービスに所属しているスタッフは専業主婦歴が長く料理の得意な人や調理師の免許を持っている人が多くおり、安心して任せられるケースがほとんどです。
1歳児の子供がいる3人家族が利用した弊社のスタッフ体験談
実際に、本記事を書いている私も利用してみました。
家に他人を入れることに抵抗がありましたが体力の限界近いこと。夫も勧めてくれたこともあり利用してみました。
結果としては大満足です。
2時間程度のサービスで、食材の買い物から約5日分ぐらいの料理を作り置きしていただきました。
毎日、冷凍した料理を解凍するだけで済むだけで疲れた時にリピートしています。
ワンオペ育児を楽にする方法④:子育て支援センターの利用
子育て世代の夫婦をフォローすることができる地域の子育て支援サービス「子育て支援センター」も存在します。
子育て支援センターでできること
- 子育てに関するさまざまな相談
- 子育て中の親子の交流の場
- 地域の子育て関連情報の提供
- 子育ておよび子育て支援に関する講習などの実施
子育て支援センターは予約不要で利用できるところも多く、一人で抱え込む前に活用してみるのも一つの手です。
子育て支援センターでは託児付きのイベントも定期的に行っていたり、地域の子育て支援は案外手厚いところが多いです。ぜひいろいろ調べてみましょう。
ワンオペ育児を楽にする方法⑤:時短家電の活用
家事の時間を少しでも短くするために、時短家電を取り入れるのもおすすめです。
今は本当に便利な家電が発売されています。
値段はそれなりにするものが多いですが、使うことで時間が節約できるのなら決してコスパの悪い買い物ではありませんので、ぜひ夫と相談して楽ができる選択肢を増やしていきましょう。
ワンオペ育児を助ける時短家電の種類
- ロボット掃除機
- 洗濯乾燥機
- 食洗機
- 自動調理家電
旦那の残業が多くても仲のいい家庭を作るには
本記事では、どうしても一人で乗り越えなければいけない状況で育児に家事と限界を迎えてしまった時にできる対処法を5つ紹介しました。
夫が仕事を頑張っていることは理解しているものの、妻も限界寸前なのです。
夫婦で今の大変さをしっかりと共有して、少しでも二人の負担が減るような子育てを行なっていきましょう。
どんな家族でも、子供にとってはパパ・ママの笑顔が一番大切です。
毎日ひとりで家事と育児をこなし、自分の時間が持てずストレスが溜まりやすいことを勇気を出して伝えましょう。そして旦那さまにも早く帰ってきてもらえたら嬉しいことを伝えましょう。
旦那さまが何を考えているかわからないまま過ごすのは危険です。
どんどん気持ちがすれ違ってしまいます。
ぜひお互いの気持ちを伝え合い、理解し、価値観をすり合わせて、協力しながら仲良く過ごせる家庭を目指してみてくださいね。