- 妊娠してから夫や家族にイライラすることが増えて悩んでる
- 妊娠中・妊娠後のガルガル期って何?
- イライラしている妊娠中の妻にどう接したらいいの?
- このイライラはいつまで続くのかしら・・・?
今回は、このようなお悩みを解決していきます。
妊娠中のイライラを放っておくと、旦那さんや他の家族との関係性も悪くなってしまい、穏やかに妊娠生活を送れなくなってしまいます。
当記事では、そんなあなたのイライラの原因と乗り越えていく方法を解説します。
結論を言うと、妊娠中のガルガル期のイライラを乗り切るポイント下記の2つです。
- イライラは体のホルモンバランスの変化のためであり、あなたは悪くない事を知る
- イライラしてしまうどうしようもない気持ちを上手に吐き出す
ガルガル期のイライラのように、自分の意思ではどうしようもない感情ほどやっかいなものはありません。
しかし、それはあなたのせいでも誰のせいでもありません。
あなたが大切な赤ちゃんを頑張って育んでいる証拠です。
記事を最後まで読めば、妊娠中のガルガル期の辛い気持ちを軽くする事ができ、夫婦や家族円満に赤ちゃんを迎えられることができます。
実は、産後だけじゃない妊娠中のガルガル期とは?
あなたのイライラの正体はガルガル期かもしれません。
ガルガル期とは、「赤ちゃんを守らなきゃ!」という母親の強い本能から、夫や家族などまわりの人に対してイライラしたり警戒心が強くなったり攻撃的になったりする状態のことを言います。
犬や猫などの動物の母親も我が子を守るために「がるるるる…!」と敵に対して威嚇をします。
その「がるるるる…!」からガルガル期という名前がつけられました。
産後にガルガル期がおとずれる人が多い一方で、妊娠中からそのような状態になる人もいます。
妊娠・出産した人すべてがガルガル期を経験するわけではありませんが、決してあなただけではなく同じような状況に戸惑っている人は多くいます。
すぐにイライラしちゃうガルガル期の原因
ガルガル期の原因はホルモンバランスの変化が深く影響していると言われています。
妊娠すると女性ホルモンである『エストロゲン』と『プロゲステロン』が増加し、妊娠に適した体作りをしたり、胎児と母体を守るための活動をしてくれます。
また、妊娠中ゆるやかに増え続けていたエストロゲンとプロゲステロンは、出産をして胎盤がはがれ落ちるとほぼゼロの状態になり、今度は乳腺刺激ホルモンである『プロラクチン』が分泌されるようになります。
このように、妊娠・出産期間にはホルモンのバランスが大きく変化しています。
ホルモンの影響を受け、気分や気持ちの面でも変化が起こり、ガルガル期となると考えられています。
もしかしてガルガル期?簡易セルフチェック(10項目)
できれば夫自身に回答してもうことが理想的ですが、難しい場合は、妻から見た夫の当てはまるところをチェックしてみてください。
実際に、医師がADHDを診断する際に用いる「DSM(精神疾患の分類と診断の手引き)」の最新版DSM-5を参考にし、わかりやすい表現に書き換えています。
チェック数が多いほど、「ガルガル期である可能性が高い」結果となります。
※このチェック結果はあくまでも目安です。正しい診断は病院で行うようにしてください。
産後のガルガル期はいつまでなの?いつ治るの?
ガルガル期がいつまで続くかは、置かれている環境や性格によってもかなり差があると言われています。
そのため、3ヶ月ほど続く人もいれば、長い人では1年近くイライラが収まらない人もいます。
一方で、周囲のサポートやリフレッシュできる環境であれば、ガルガル期が短くなりやすく、2週間程度で収まる人もいるようです。
ガルガル期が長引きやすい人
ガルガル期になりやすい人の特徴に当てはまる人は、長引く傾向にあります。
- ストレスが多い
- サポートしてくれる人が少ない
- 神経質で気にしやすい
- 疲労感が強い人
ガルガル期はホルモンのバランスでいつも以上にイライラしやすい状態です。
そのため、疲れが溜まっていたり、周りからのサポートが少ないとその分、妊娠中のイライラが長続きしやすいとされています。
ガルガル期が比較的短い人
- 周りにサポートしてくれる人が多い
- 適度にストレス発散ができる
- リフレッシュできる環境がある
周りからのサポートがあればそれだけ肉体的にも精神的にも楽になりますよね。
そうすることで、イライラすることが少なくなり、自然とガルガル期のような常にイライラしてしまうことが減っていきます。
ガルガル期になりやすい人の特徴とは?
以下の特徴がある人はガルガル期になりやすいと言われています。
- ホルモンの影響を受けやすい人
- 妊娠前の夫や義実家との関係がよくない人
- ストレスを抱えやすい人
- 強い疲労を感じている人
- パートナーの協力がない人
なりやすい人の特徴についてそれぞれ詳しく解説します。
ガルガル期の影響を受けやすい女性:
ホルモンの影響を受けやすい
ガルガル期はホルモンの影響を受けやすい人がなりやすいです。
ガルガル期はホルモンバランスの変化によって引き起こされるという側面があります。
しかし、妊娠によって変化するホルモンの影響は、受けやすい体質の人と受けにくい体質の人がいます。
例えば、妊婦さんがよく経験する『つわり』もホルモンの影響によるものですが、つわりも人によってひどい場合と、そうでもない場合に分かれますよね。
また、更年期障害もホルモンバランスの崩れによるものですが、更年期障害の症状も人によって程度に差があります。
このように、ホルモンの影響と一言では言うもの、の影響を受ける度合いは個人差があるので、影響を受けやすい体質の人はガルガル期もでやすいと言えるでしょう。
ガルガル期の影響を受けやすい女性:
妊娠前の夫や義実家との関係がよくない
妊娠前から夫や義家族との関係が良くない人もガルガル期にならやすいです。
ガルガル期はホルモンの影響を大きく受けていますが、妊娠前の夫や家族との関係性も少なからず影響があると言われています。
妊娠前に夫や家族に対して「嫌だな」「価値観が違うな」など感じたことはありませんでしたか?
心の奥底にそのような感情があると、妊娠のホルモンバランスの変化をきっかけにガルガル期が発動する場合もあります。
ガルガル期の影響を受けやすい女性:
ストレスを抱えやすい
ストレスを抱えやすい人もガルガル期になりやすいです。
ストレスを溜めやすい人の性格の特徴は下記です。
- 真面目
- 神経質
- 完璧主義
- 何事にも一生懸命
ストレスを受けやすい人が、発散できず抱え込んでしまうと、小さなことも気になってしまい、イライラし、ガルガル期に突入してします。
ガルガル期の影響を受けやすい女性:
強い疲労を感じている人
強い疲労を感じている人もガルガル期になりやすいです。
毎日忙しく余裕がないと疲れが溜まっていきます。
そんな中、妊娠によるホルモンバランスの変化があると疲れて余裕がない心にガルガル期が入り込んでくる可能性があります。
妊娠中は、ただでさえ疲労しやすいです。それに加え、つわりや腰痛などの不快な症状が相まって疲労は溜まる一方。
疲れたなと思ったら、頑張りすぎず休むことも非常な大切になってきます。
ガルガル期の影響を受けやすい女性:
パートナーの協力がない
パートナーからの協力がない人もガルガル期になりやすいです。
妊娠中はつわり、だるさ、眠気など、体にもいろいろな変化が起こります。
そんな中、日々の生活にパートナーの協力が乏しくひとりで頑張る状況が多いと、パートナーへの不満がつのり、それがトリガーとなりガルガル期になりやすいでしょう。
妻が穏やかに妊娠生活を送るためには、旦那さんの協力は不可欠です。
旦那さんは、妻と協力していく姿勢を大切したいってください。
ガルガル期になりやすい人は理解できたと思います。
次に、ガルガル期にはどのような症状が出現するのかを紹介していきます。
ガルガル期になったらどんな状態になる?
ガルガル期の具体的な症状としては、以下があります。
- イライラする
- 警戒心が強くなる
- 攻撃的になる
- 妊娠中・産後に夫のことが嫌いになる
妊娠してから、些細なことでイライラしたりして悩んでいる人は、上記の症状と自分を照らし合わせてみてください。
原因不明のイライラではなく、ガルガル期のイライラであると理解できれば対処法も変わってきます。
症状について、詳しく解説します。
ガルガル期の特徴①:
なんでもイライラする
ガルガル期には、夫や義実家などの家族の言動にイライラしやすくなります。
「赤ちゃんのママは私!勝手なことしないで!余計なこと言わないで!」
「よくわかんないけど夫のちょっとした言動にイライラする…!」
そんな感情がふつふつと沸いてきてイライラが止まらなくなったりします。
イライラすることで、夫や義家族との衝突が増えてしまい関係が悪化しさらに、イライラしてしまうという悪循環が生まれてしまう場合があります。
ガルガル期の特徴②:
警戒心が強くなる
ガルガル期の場合、「赤ちゃんを守らなきゃ」という気持ちから警戒心が強くなります。
よくあるのが「バイ菌を警戒する」ことです。
妊娠中に、病気になってしまうとお腹の中の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまうのではないかという不安と、赤ちゃんを守りたいという気持ちから、夫や来客者に対して「手はちゃんと洗った?」「外からバイ菌持ち込んでない?」と異常に警戒してしまうエピソードがよく聞かれます。
妊娠中は、何が起こるかわからないのも事実です。
無事に出産まで辿り着けるように旦那さんやその他の家族も奥さんに協力するようにしてあげてください。
妊娠中の妻が異常に警戒しすぎている場合は、妊婦健診に旦那さんが付き添い、医師や助産師に相談し、正しい知識を妻に伝えてもらうのも良いです。
ネットでの根拠のない情報に妊娠中の妻が惑わされないように旦那さんはサポートしてあげましょう。
ガルガル期の特徴③:
攻撃的になる
ガルガル期の場合、『赤ちゃんを守る!』という使命感ゆえに攻撃的にもなりやすいです。
攻撃的にと、夫や家族が少しでも気になる言動をしたとき、強めの口調できついことを言ってしまう、
批判してしまう、そんなことが起こりやすくなります。
しかし、攻撃的な態度が続いてしまうと夫や家族との関係も壊れてしまいます。
気になった事を衝動的にいうのではなく、ひと呼吸おいて相手のことも思いながら伝えていきましょう。
感情的に怒ってしまうと後悔するもとになり、気持ちも落ち込んでしまうという悪循環を生んでしまうので冷静に話し合うように心がけると良いです。
ガルガル期の特徴④:
妊娠中・産後に夫のことが嫌いになる
4つ目の特徴として、旦那に対して「嫌悪感や嫌い」な感情が芽生えてくることです。
しんどくて辛い時に、自分のことを全く察していないと、「この人私のこと考えてくれない!!」「なんでもっと気づいてくれないの!!」と嫌な気持ちが溜まっていきます。
それに対して、夫もなぜ妻に怒られたのか分からず反論・・・。
結果として夫婦喧嘩が絶えなくなり、だんだんと旦那のこと自体を嫌いになりかけてしまうケースも少なくありません。
(当記事作成者)
私は、1児の母です。妊娠中から産後2年ほどガルガル期でした。
些細なことでイライラしてしまい、攻撃になり、旦那との関係も悪くなってしまい悩んでいました。
しかし、子育てが落ち着いていくにつれてガルガル期から脱することもでき、再び夫とも笑い合える日が訪れています。
ガルガル期の最中は、辛く・苦しいものだと思いますが、ホルモンバランスの乱れという生理現象であると捉え、自分を責めすぎないようにしてください。
次に、ガルガル期の乗り越え方について解説していきます。
【妊娠中のイライラ】ガルガル期を乗り越える方
ガルガル期でイライラしてまわりを警戒したり攻撃したり、毎日とても疲れてしまいますよね。
ガルガル期の乗り越え方のポイントは下記です。
- ホルモンのせいだと認識して自分を責めない
- 自分の気持ちを言葉にして伝える
- 休めるときは積極的に休む
- 気分転換、ストレス発散をする
- 家事などパートナーにも協力してもらう
これから詳しく紹介するガルガル期を乗り越える方法を意識して日々の生活に取り入れてみてください。
ホルモンのせいだと認識して自分を責めない
ガルガル期のイライラはホルモンの影響であることをしっかり理解し、自分を責めすぎないようにしましょう。
体の変化・気持ちの変化があるのも、赤ちゃんを授かり、お腹で尊い生命を育んでいるからです。
イライラしてしまう自分を受け止め、「生命を育むという、偉業を成し遂げようとしてるんだから仕方ないよね、赤ちゃんを守りたいがための感情なんだよね」というような気持ちで自分を責めすぎないようにしましょう。
自分の気持ちを言葉にして伝える
イライラやつらい気持ちをそのままにせず、夫や家族に言葉にして伝えてみましょう。
気持ちを素直に吐き出すことで気持ちは少し軽くなります。
しかし、イライラしたままの感情で伝えるとついけんか腰になったり余計なことも言ってしまいそうになりますよね。
そんなときは、一度紙に自分の気持ちを書き出して整理してみるのがよいです。
伝える前に紙に書くことで、攻撃的になりそうな気持ちをちょっと押さえることができますよ。
休めるときは積極的に休む
休めるときは積極的に休みましょう。
疲れがたまると負の感情はよけいに増幅します。
睡眠はとっても大切、しっかり睡眠時間を確保して休みしましょう。
また、横になってリラックスするだけでも違います。
あれもこれもと頑張りすぎてしまうあなたは特に、意識して休む時間を作るといいですよ。
気分転換、ストレス発散をする
休むのと同じくらい、気分転換やストレス発散をすることも大事です。
気分転換やストレス発散ができずガルガルした気持ちが溜まっていってしまうと、蓄積したガルガルがあなたの心や体を病的にむしばむ恐れがあります。
また、ストレスには血管収縮作用があります。
赤ちゃんはママの子宮に流れている血液から胎盤を通して栄養を取り込んでいるので、赤ちゃんに届く栄養に対しての影響も心配です。
気持ちがイライラしておさまらないときは、意識して気分転換・ストレス発散をしましょう。
気の許せる友人に話を聞いてもらう、好きなことをするなど、なんでも良いです。
あなたにあった方法で溜まったストレスを吐き出してください!
家事などパートナーにも協力してもらう
旦那さんにもキツイ状況を伝え、協力してもらえるようお願いしてみましょう。
妊娠中の身重な体で今まで通りすべての家事をひとりで行うのは負担が大きく、しんどく感じる場面も多いです。体調がすぐれないときなどはなおさらです。
夫婦がいい関係を保つためには協力し合うことがなにより大切。
どちらか一方が頑張ってもうまくいきません、気持ちを伝え、協力しあえるよう努めていきましょう。
では次に、ガルガル期の妻へどう接したらいいよか悩んでいる旦那さんのために、対処法を紹介していきます。
ガルガル期の妻への対処法
妊娠前とは違う奥様の様子に戸惑ってしまう旦那さんも多いと思います。
ガルガル期の妻への対処法は下記です。
- ホルモンのせいだと認識し妻を責めない
- 妻の思いをしっかり聞いて受け止める
- 自分も戸惑っていることを素直に話す
- 妻の体調がすぐれないときは家事など積極的に行う
「どうしてあげたらいいんだろう…?」そう悩む旦那さんは、これから詳しく解説する対処法をことを心に留めておいてください。きっと奥様の力になれます。
ホルモンのせいだと認識し妻を責めない
奥さんはなりたくてイライラしたり、攻撃的になっているのではありません。
女性の体は男性には想像し難い女性ならではの特徴があります。
ガルガル期に関してもホルモンの影響が大きいです。
今の奥んの状態は奥さんのすべてではありません。
ガルガル期の奥さんを決して責めず、まずは「妊娠・出産によるホルモンバランスの変化で起きているしょうがないことなんだ」と受け止めてみてください。
妻の思いをしっかり聞いて受け止める
奥さんが今感じているつらい思いをしっかり聞いて受け止めましょう。
「自分のことをわかってくれている」と感じてこそ奥さんは心を開くことができます。そしてありのままの自分を受け止めてくれたことに気持ちが軽くなることでしょう。
否定したい気持ちが湧き上がってきてもまずはありのままの今の奥様の気持ちをただただ「そうなんだな」と受け止めてみてください。
自分も戸惑っていることを素直に話す
奥さんの気持ちを受け止めた上で、「でも自分も戸惑っている」ことを素直に話してみましょう。
旦那さんが戸惑う気持ちがあることも事実。
戸惑っている気持ちは我慢せず素直に話して大丈夫です、その上で一緒に乗り越えて行きたい旨をちゃんと伝えましょう。
妻の体調がすぐれないときは家事など積極的に行う
奥さんの体調がすぐれないときは積極的にできることはないか声をかけ、家事などをおこなっていきましょう。
旦那さんにとっても大変なことですが、小さな優しさの積み重ねが夫婦関係には必要です。
しんどいときにフォローしてもらえることほど嬉しいことはありません。
奥さんの体の負担軽減は心の負担軽減にもつながります。
【まとめ】ガルガル期は赤ちゃんを守るための反応
ガルガル期の感情は大切な赤ちゃんを守りたいために起こる感情。
必要以上にガルガルしてしまうのは決してあなたが悪いのではなく、ホルモンバランスの変化による影響も大きいものです。
ガルガル期は永遠には続きません、必ず終わりがあります。
ガルガルな感情に心が支配されしんどくなりすぎないよう、自分を責めず、適度に気持ちを吐き出して、乗り越えていきましょう。