子持ち30代女性の転職先の選び方や注意点を解説!子育てしやすい職場の見つけ方

子持ち30代女性の転職先の選び方や注意点を解説!子育てしやすい職場の見つけ方

家事や育児をしながら、さらに仕事もこなすワーママは本当に大変ですよね。

特に小さい子どもを持つ30代のワーママは、ゆっくり自分の時間を持つこともままならない方も多いのではないでしょうか?

そんな忙しい毎日を過ごす中で転職を考える方も少なくありません。

  1. 「子どもと一緒に過ごす時間を増やしたい」
  2. 「子育てに優しい企業で働きたい」
  3. 「もっとキャリアアップがしたい」

など転職の理由はさまざまです。一方で、30代のワーママが転職を考えるとき「子持ちであること」が不利に働くと心配する方は多いようです。

今回は、子持ちの30代女性が転職活動するなら知っておきたい注意点についてご紹介します。
また、転職先を選ぶ際のチェックポイントと転職が有利になるおすすめの資格も紹介するのでぜひ参考にしてください。

目次

子供がいる家庭で転職活動をするPOINT

子供がいる家庭で転職活動をするPOINT

フットワークが軽い20代や長いキャリアや専門性のある40代とは異なり、30代の女性は何を売りに転職すればいいのかと悩む方も少なくありません。さらに子持ちとなると、仕事をする上ではさまざまな制限もでてきますよね。

ネット上には、子持ちの30代女性から「子持ち女性の転職は不利なのか?」という質問があったのでご紹介します。

子持ち女性の転職は不利なのか教えてください。
私は現在34歳で2歳の子供が1人いて、転職活動をしています。
そしてなかなか内定をいただけません。面接では必ず子供の年齢を聞かれるのですが、これは男性でも聞かれるのでしょうか??
単に私の能力が他の応募者より劣っているのなら仕方ないのですが、もし子供がいるというだけで落とされているのならば悔しいです。確認する術はないですが…。
子持ち男性の方、面接で子供のことを聞かれたりしますか??
女性の方でも子供のこと聞かれない方法や上手い受答えがあればアドバイスをいただきたいです。
よろしくお願いします。

yahoo知恵袋

ここでは、子持ちの30代女性の方が転職活動するにあたって知っておくべきポイントをご紹介します。

事前に、ポイントを知っておくだけで、採用される確率もアップするかもしれませんよ!
また、入社後の働きやすさにも関わってくることなので、ぜひ転職活動前におさえておきましょう!

転職活動のPOINT①:優先順位を明確にする

転職を考えたとき、まず自分の中で「一番大切な条件」を決めましょう。
これだけは絶対に妥協できないことを明確にし、優先順位をつけることが大切です。

優先順位をつける要素
  1. ワークライフバランス
  2. 毎月の給与
  3. 残業
  4. 有給の取得しやすさ
  5. スキルを活用できるか
  6. 資格の有無
  7. 勤務場所(リモートワーク、出勤)
  8. 時短勤務の有無

子育てしながら働くとなると、時間的制約はもちろん自分の体力面も考慮しなければなりません。
キャリアアップしたい気持ちは分かりますが、仕事と家庭のバランスを考えることは重要です。

転職する上での優先順位を決めておくことで、会社選びや面接もスムーズに進められるようになります。

転職活動のPOINT②:面接時に不明点や不安なことを確認する

子持ちの30代女性が転職を考える際、子育てや家庭との両立はできるだろうか…と不安に思うこともあるでしょう。
待遇や給与など採用の条件を事前に明確にしておくことが大切です。

産休や育休の取得状況などは、面接時にしっかりと確認しておくことをおすすめします。
採用に影響するかもしれない…と思い、うやむやのまま入社してしまうと「こんなはずじゃなかったのに…」なんてことになりかねません。

その結果、再転職する必要が出てきて、より大変になってしまうこともあります。

面接時に確認する時のPOINT

待遇面や給与面を確認する時には、ポイントがあります。
面接が始まり、いきなり自分に関わる処遇ばかり質問すると良い印象を与えません。

御社で働きたい志望動機、したいことを伝えた上で、「会社の利益を実現するために確認する」流れで面接官にはお話しするようにしましょう。

  1. 待遇面を確認するのは、最後の質疑応答のときに行う
  2. 書面や募集要項で確認できる部分は、聞きすぎない
  3. その会社で働きたい理由を明確にした上で、お伺いする

転職活動のPOINT③:家族の理解をしっかりと得ておく

30代の子持ち女性が転職する際の面接では「家族からの了承・サポートは得られているか?」という内容の質問をされることがあります。

家族の理解について確認する理由

企業側は採用コストを減らすためにも、長期的に働くことができる人材を探しています。
家族の協力・サポート体制がないと、「急に休まれる」「急に仕事が出来なくなる」リスクがあるため、確認することがあります。

そのため、転職することを決めたら、家族に相談することが大切です。
特に夫とは、家事や育児の分担に関してしっかりと話し合っておくことがおすすめです。

両親や兄弟など周りにサポートしてもらえる場合はどの程度までなら協力してもらえるのか確認しましょう。

幼い子供がいる家庭で転職する上で、家族で話し合うと良いPOINT

  1. 子どものお迎えについて
  2. 子どもの体調不良時の時の対応
  3. 残業は事前に、分かれば〇時まで可能か
  4. 平日の帰宅時間について
  5. 仕事がある時の夜ご飯の準備

面接官にどのような家庭環境でどのくらい働けるのか具体的に伝えられるように心がけましょう。

子育てについて十分に理解してもらえない企業もある

子育て支援が推進されている現代ですが、まだ十分に理解されていない企業があるのも現実です。
子持ちであることが理由で採用を見送られてしまうこともあるようです。

しかし、必ずしも子どもがいるから選考が不利になるわけではありません。
家族のサポートがあることなどをしっかり伝えることで企業側の懸念点を払拭できるはずです。

自分のスキルや経験をアピールできれば、30代の子持ち女性であっても活躍の場は広がるでしょう。

転職活動のPOINT④:企業が求めるスキルを確認する

採用を勝ち取るには、企業が求めるスキルとあなたが持っているスキルのマッチング度合いもポイントになります。

転職の場合の多くは、自社で活躍できる人材や即戦力を求めています。

あなたが持つスキルとマッチングすれば採用してもらえる可能性が高まります。

職探しをする際は、どんなスキルが必要とされているのか、企業で活躍している人たちはどんなスキルを持っているのかを確認しておきましょう。

転職活動のPOINT⑤:今までの経験を活かせる職場を探す

保育園や幼稚園、小学校に通う子どもを持つワーママは、勤務できる時間にどうしても制限が生じてしまいます。

全くの未経験の仕事を一からはじめるとなると、精神的な負担は大きいでしょう。
業務に加えて勉強すべきこともあれば、育児や家事への影響も大きいはずです。

子どもを持つワーママが転職するなら、過去の経験を活かせる職場がおすすめです。

今までの経験が活かせる同業界や同職種であれば、新しい職場にも比較的短い期間で慣れることもできるでしょう。
仕事の成果も出やすいため、精神的な負担も少なくて済みます。

子持ちの30代女性の転職先の選び方

子持ちの30代女性の転職先の選び方

子持ちの30代女性が転職するなら、子育てしながらでも働きやすい企業を選びたいですよね。

一体どのような企業が子持ちの30代女性におすすめなのでしょうか?

ここでは、子持ちのワーママが転職する際にチェックしておきたいポイントを4つご紹介します。
転職先を選ぶ際はぜひ参考にしてください。

子供がいる30代女性の転職先の選び方
  1. 通勤のしやすさ
  2. 育児に対するサポート体制
  3. 勤務時間(コアタイムの有無、フレックス制度の有無)
  4. 子育て中の女性社員の割合

転職先の選び方①:通勤のしやすさ

子育てと仕事を両立させる場合、通勤のしやすさは重要なポイントです。

通勤時間によって育児・家事と仕事の両立の大変度合いが変わってきます

通勤時間が長ければ、必然的に子どもと過ごす時間も削られてしまいます。

保育園に通う子どもがいる場合は、自宅・保育園・勤務先の場所をふまえた上で、できる限り通いやすい場所で勤務先を探すようにしましょう。

お子様がいる家庭として理想的な通勤時間は30分以内とされています。

転職先の選び方②:子育てに対するサポート体制

子育てしながら働くなら、育児休暇や時短勤務など子育てと仕事の両立をサポートする制度が整っているかはとても重要なポイントです。

ワーママが活躍する企業の中には、以下のような制度を設けているワーママに優しい会社もあります。

  • 子どもの体調不良時のための看護休暇制度
  • 子どもを連れて出勤できる子連れ出社制度

日本の法律では「産休の取得」が定められています。
出産予定日の6週間前から産後8週間までの間は就業してはならないと法律で決められているため、誰でも産休は必ず取得できます。

しかし、育休の取得に関しては企業ごとに取得要件が異なるため注意が必要です。
転職する際は、あらかじめ育休の取得要件を細かくチェックしておくことをおすすめします。

子育てを応援する会社が取得している認定について

出産・子育てに対して働きやすい施策をしている会社を認定する制度もあります。
転職先に以下の認定証があるか確認するのも、転職先の選び方としてお勧めです。

  1. くるみん認定の有無
  2. えるぼし認定の有無

転職先の選び方③:勤務時間(コアタイムの有無、フレックス制度の有無)

働き方改革が推し進められている現代、勤務時間や勤務場所にとらわれない自由な働き方が認められている企業も増えています

たとえば、フレックスタイム制を活用できる企業なら、ラッシュ時間帯を避けて子どもの保育園や幼稚園の送り迎えも可能です。在宅勤務が可能な企業であれば、子どもの急な体調不良でも安心です。

ただし、制度自体があっても、活用されていないケースも少なくありません。実際に自由な働き方をしている方がどの程度いるのかなど面接時に確認しておくと安心です。

転職先の選び方④:子育て中の女性が多く働いているか

子育てと仕事の両立をサポートする制度や自由な働き方ができる企業であっても、実際に活用している人がいるかは企業によりさまざまです。

自分と同じ子持ちの30代女性が多く働いている職場であれば、子育てしながらでも働きやすい職場であることが期待できます。

制度がいくら整っていても実際は活用されていなかったり、社内の雰囲気が活用しにくいといったケースもあるかもしれません。外から見える制度や実績だけではなかなか分かりにくいことも多いものです。

もし可能であれば、実際に働いている子育て中の女性社員から話を聞く機会があるとよりすり合わせができます。
転職してから「こんなはずじゃなかった…」などと後悔することが少なくなります。

転職に有利になる子持ちの30代女性におすすめの資格3選

転職に有利になる子持ちの30代女性におすすめの資格3選
  • 子供の幼稚園の関係で、時短勤務しかできないから稼げない…。
  • もう少し、給与を上げたい
  • より良い待遇で仕事をしたい

このように給与や待遇に対する不満は尽きません。
より良い条件で転職したいなら、スキルの証明になる資格を取得することをおすすめします。

自分が就きたい仕事に関係する資格を取得することが大前提ですが、ここでは、30代女性なら取得しておいて損はない資格を厳選して3つご紹介します。

資格を取得していることで、資格給といった月給にプラスしてお給料を貰えることもあります

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格とは、Microsoft社が提供しているWordやExcel、PowerPointなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することのできる資格です。

世界的に認められている国際的な資格なので、得ることのできたスキルは世界中で通用します。
PCスクールなどの対策講座で学ぶこともできますが、参考書を購入して独学で勉強しても十分合格を狙えるでしょう。

事務経験者などでWordやExcel、PowerPointなどのマイクロソフト・オフィス製品を使ったことのある方なら1〜2か月程度で取得できる資格です。

簿記検定

簿記検定は、会計や経理職の方だけに必要とされる資格と考えられがちですが、金融系の仕事を行う方にも活用できます。
さらに、一般的な企業での評価も高く、周囲との差別化を図れるためおすすめの資格です。

簿記検定には、日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類があります。
もっとも広く認められているのは日本商工会議所簿記検定です。

日商簿記検定には以下の5段階のレベルがあります。

  • 1級
  • 2級
  • 3級
  • 簿記初級
  • 原価計算初級

簿記3級は経理・会計職の第一歩であり、ビジネスパーソンとしての基礎知識を学ぶ級です。
簿記2級は、学ぶ範囲が大幅に増え難易度も上がります。

経理の業務を任せられる人材として扱われるようになります。
簿記1級は簿記のスペシャリストです。公認会計士試験や税理士試験の登竜門といわれています。

まずは3級にチャレンジするのがおすすめです。
独学で不安がある方は通信講座なども活用してみましょう。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナーは、税金や保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家に与えられる資格です。

ファイナンシャルプランナーの資格保有者は、金融業界や保険業界、不動産や共済関連の仕事だけでなく、税理士や公認会計士などの事務所へ転職する際にも有利に働きます。

また、社会保険や年金に精通していると、給与計算の業務でも力を発揮できるため、一般企業の事務職でも評価されやすいのもファイナンシャルプランナーの資格の特徴です。

ファイナンシャルプランナーは以下の6つの分野の知識を身に付ける必要があります。

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. 金融資産運用
  3. タックスプランニング
  4. リスク管理
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

難しそうに感じる方も多いかもしれませんが、自分たちの生活に関わる分野が多く、転職活動に限らず役立つ資格です。
家計の管理にも役立ちますので取得しておいて損はありませんよ!

転職活動に行き詰ったら…転職以外の選択肢も

転職活動に行き詰ったら…転職以外の選択肢も

子持ちの30代女性の方が転職活動する中では、きっと厳しい現実に直面する場面もあるでしょう。

  • 正社員としてなかなか採用されない…
  • 希望に合う仕事がなかなか見つからない!

など転職活動に行き詰ったら、妥協してまで転職する必要はないかもしれません。

ここでは、子持ちの30代女性の転職以外の選択肢についてご紹介します。

非正規雇用で働くことも検討してみる

正社員は、給与や昇格・昇進といった待遇面でも有利といえるでしょう。
しかし、時代の移り変わりとともに終身雇用や安定した昇給が約束された企業は減少傾向にあります。

政府が推し進める働き方改革により、在宅ワークやフレックス制度など自由な働き方が一般的になりつつあります。
ひと昔前と比べると、正社員として働くメリットは少なくなってきていると言えるでしょう。

正社員にこだわらず、契約社員や派遣社員、アルバイト、フリーランスなどの非正規雇用として働くのも1つの方法です。

旦那や家族としっかりと話し合って、自分に合う雇用形態を選ぶようにしましょう。

子どもが小さいうちは非正規雇用で働いて、子供が成長して手がかからなくなってきたら正社員を目指すこともできます。
今後のキャリアプランを考えて、自分にとって最適な方法を考えましょう。

リスクを考えて転職せず、現職を続ける

子持ちの30代女性が転職を考えるということは、働き方やキャリア、待遇に不満があるなど何かしら理由があるはずです。
しかし、どんな理由があったとしても、子育てや家庭と仕事のバランスは大切ですよね。

よりよい環境に身を置くための転職であっても、現職よりも環境が悪化するリスクがあることも忘れてはいけません。
転職するべきか悩む場合は、リスクの少ない方を選択するのも1つの方法です。

もう一度、現状を見直して改善できる点はないか考えてみましょう。

もしかしたら、現職にとどまりながら理想を実現させることができるかもしれません。

副業をはじめてみる

働き方が多様化している現代、特に小さな子どもを抱えるワーママの中には「自宅でできる仕事を見つけたい」と考える方は多いです。

リモートワークを導入する企業が増えていることから、完全に在宅で働ける仕事も増加傾向にあります。
自由な働き方を実現したいと考えるなら転職ではなく、まずは副業としてチャレンジしてみるのもおすすめです。

副業の中には、まったくの未経験からチャレンジできる仕事もあります。

子持ちの30代女性におすすめの副業について

  1. Webライター
  2. ブログ運営
  3. Webデザイナー
  4. ネットショップ運営
  5. ハンドメイド販売

他にも、さまざまな副業があります。
転職することにこだわらずチャレンジすることで、新たな道が開けるきっかけになるかもしれません。

まとめ

小さい子どもを持つ30代女性は、家事や育児、仕事と毎日本当に大変です。
忙しい毎日を送る中で、転職を考える方も少なくありません。

一般的に、子持ちの30代女性は転職に不利と思われがちです。
しかし、旦那や家族のサポートがあることなどをしっかり伝えることや自分のスキルや経験をアピールできれば、子持ちの30代女性であっても活躍できる場所はあるはずです。

また、転職した後に後悔しないためにも転職先を選ぶときは今回ご紹介したチェックポイントをぜひ参考にしてください。

もし、転職活動に行き詰ったら、正社員として転職することにこだわらないことも1つの方法です。

転職だけが選択肢ではありません。今は多様な働き方ができる時代です。この記事が、あなたにとって最適な働き方を見つけるきっかけになれば幸いです。

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この記事を書いた人

PaMarryの編集部です。
編集部のメンバーは全員既婚者であり、かつ子供がいる家庭となります。
夫婦関係・育児・子育てにまつわる「あるある」「なるほど!」な記事を書いています。
ぜひ、夫婦問題の解決、子育て・育児のヒントにご活用ください。

『編集部管理者』
馬鳥 亮佑
ファザーリンクジャパン所属
https://fathering.jp/papafiles/common/20211206_batori.html
クーミル株式会社 代表取締役
https://coomil.co.jp/

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