赤ちゃんが生後5〜6か月頃になると離乳食をスタートさせる方も多いでしょう。
ママやパパに大人しく食べさせてもらっている時期は短く、あっという間に手づかみ食べがはじまります。
赤ちゃんは目に入るものならなんでも興味津々です。
離乳食を手でつかんだり、お皿やスプーンをポイっと投げたりやりたい放題ですよね。
手づかみ食べが始まると離乳食の時間は、まるでカオス状態…。
我が家では、新聞紙テーブルの下に敷き詰めてご飯を食べていました。笑
「プチ遠足だー!」と楽しみの一つにしていました♪
とはいえ、せっかく作った物を、ぐちゃぐちゃにされると、ため息もつきたくなります…。
今回は、手づかみ食べの時期の離乳食食器の選び方のポイントと、「ひっくり返らないお皿」はどこがおすすめか?詳しく解説します。
離乳食の負担を少しでも軽減したい方は、ぜひ参考にしてください。
離乳食用食器を選ぶ上で絶対押さえておきたい3つのPOINT
赤ちゃんの手づかみ食べは「成長の証拠」です。
喜ばしいことであり、誰もが通る道と分かっていても、毎回ひっくり返った食器や離乳食を片付けるのは大変ですよね。
離乳食を開始したら、赤ちゃんが使っても安心な離乳食用の食器を選びましょう。
離乳食用の食器と言っても、素材や形状もさまざまで一体どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
ここからは、離乳食用食器を選ぶ際に大切な3つのポイントをご紹介します。
離乳食用食器を選ぶ上でのポイント①:素材
離乳食用の食器に使用される主な素材は「プラスチック」「陶器・磁器」「木製」「シリコン」の4つに分けられます。
それぞれの素材にはメリットもデメリットもありますので、素材ごとの特徴を知って離乳食用の食器選びの参考にしてください。
素材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
プラスチック | 耐熱性が高い 電子レンジや食洗機が使用可能 軽量丈夫で破損しにくい | においや色が移りやすい キズが付きやすい |
陶器・磁器 | キズが付きにくい 色やにおいが移りにくい 使用できる期間が長い | 電子レンジや食洗機に対応可能なものが限られる 破損しやすい |
木製 | 温かみのある 手触りが良い 見た目がおしゃれ | カビが生えやすい 電子レンジや食洗機に非対応のものが多い |
シリコン | 割れないためケガの心配がない 音が静か 電子レンジや食洗機が使用可能な商品が多い 吸盤付きで動きにくいものが多い | においや色が移りやすい |
初めて離乳食用食器を購入するのであれば、おすすめは、以下の3つです。
- プラスチック
- 木製
- シリコン
離乳食をあげる場合、絶対に割れない素材から始めることをおすすめします。
子供は予期せぬ行動を取るため、陶器などの食器だと割れて怪我をしてしまうリスクがあります。
食器を選ぶ上でのPOINT
- 食器ごと温めたい人向け:プラスチック
- 見た目もオシャレに楽しくしたい!:木製
- 機能性重視、レンジOK・吸盤つきが良い!:シリコン
離乳食の進み具合を見ながら、離乳食食器の素材それぞれの特徴を生かして選びましょう!
離乳食用食器を選ぶ上でのポイント②:食器の形状
離乳食をあげる上で、素材の次に考えて欲しいのが食器の形状です。
子供が口を開けてくれる瞬間は一瞬です。
その瞬間にパッとご飯をあげることができるように、食べさせる物によって形状を変えることをおすすめします。
離乳食の始めたての時期
離乳食を始めたばかりの頃は、食べる量も少なく、水分が多めでやわらかいメニューのため、小さいサイズで形状は器のタイプがおすすめです。
手づかみ食べの時期
一方、手づかみ食べの時期になると固形のメニューが多くなるため離乳食後期・完了期は平皿のプレートタイプが使いやすいでしょう。
プレートタイプは安定感があるため、フォークでさしたり手づかみ食べの練習にもぴったりです。
手づかみ食べが始まったら、仕切りのついたプレートが便利です。
ごはんやパン、おかず、フルーツなどを一度に盛り付けでき、洗い物を減らせますよ!
離乳食用食器を選ぶ上でのポイント③:電子レンジ使用可能か?
赤ちゃんのお世話は、離乳食の準備はもちろん授乳やおむつ替えなど、とにかくやることが多いですよね。
離乳食用の食器を選ぶ際は、離乳食の準備と後片付けの負担が少ない電子レンジや食洗機対応の食器を選ぶことをおすすめします。
必ず購入する際は、お皿の裏面の取り扱い方法についても要チェックです!
ママやパパの負担を大きく減らしてくれ、毎日の離乳食の準備や後片付けがストレスなく続けられます。
使いやすさを第一に考えるなら、電子レンジや食洗機が使用できるかは大切なポイントです。
離乳食が後期に入ると3回食になるので、見た目だけでなく機能性に重点をおいて選ぶことをおすすめします!
手づかみ食べにおすすめの食器は「ひっくり返らないお皿」
離乳食後期から完了期の頃になると、手づかみ食べにチャレンジしたり、フォークやスプーンを使いたがる赤ちゃんも多いでしょう。
「自分でやりたい!」という行動が見られたら、失敗を恐れずやらせてあげると、食への関心や積極性が高まります。
とはいえ、はじめから上手に食べられる赤ちゃんはいません。
特に、手づかみ食べの頃は、目の前にある食べ物や食器で遊んでしまう子も多いでしょう。
- お皿をひっくり返して離乳食が散らばす
- ご機嫌が悪ければお皿を投げる
- 頑張って食べてるけど、食器を倒しちゃう
こんなことは日常茶飯事です。
ひっくり返らないお皿は、食器の底面に滑り止めが付いているので、テーブルに固定でき簡単にはひっくり返せないのでおすすめです。
また、スプーンがまだ上手に使えない赤ちゃんでも、お皿が動きにくいため練習しやすいです。
ひっくり返らないお皿は、ママやパパの負担を減らせるアイテムとしてだけでなく、赤ちゃんにとっても使いやすい食器と言えるでしょう。
ひっくり返らないお皿はどこがおすすめ?コスパ・機能面徹底比較
ひっくり返らないお皿が良いとお伝えしたましたが、各社様々な商品を販売しています。
- どこの商品が良いのかしら?
- いくらぐらいするのかしら?
- デザインはどうかしら?
このように悩みは尽きません。
そこで、それぞれの特徴についてご紹介します。
今回、検証した食器は、100均、スリーコインズのようなコスパが良い商品(セリア・ダイソー・スリーコインズ)と、ネット上で売り上げランキングにも掲載させる商品をレビューしております。
セリアの滑り止め付子供用ボウル(100円)
セリアのひっくり返らないお皿は、ひっくり返らないではなく、滑り止めがついたお皿となります。
テーブルにくっ付いて離れないような吸盤の機能はなく、倒そうと思えば簡単に倒れます。
そのため、ある程度食事が慣れてきたお子様などが自分で食べる時に使うのが良いです。
そのぐらいの月齢になると、キャラクターなどを認識できるようになります。その点、セリアの滑り止め付子供用ボウルはディズニーキャラクターや動物の絵などが描かれて楽しくご飯を食べることができます。
セリアの滑らない子供用ボウル評価
- 100円で買える
- 色々なキャラクターがある(ディズニー・動物)
- 取手がついたボウルもある
- 電子レンジ可能
- 滑らないが、簡単にひっくり返る
ダイソーのひっくり返らないお皿・プレート(300円~400円)
ダイソーでは、シリコン製の吸盤付きのひっくり返らないお皿やプレートが販売されています。
料金は、100円ではなく、シリコーンボウルが300円、シリコーンプレートが400円と値段が異なります。
裏面は、吸盤のような形なっており、中央部に少し凹みがあります。
そのため。テーブルに押し付けるときにグッと押すことで、テーブルとお皿の間を真空にすることが出来ます。
そうすると、子供の力では取れないぐらいの固定力があります。
ご飯が嫌になってお皿を投げてしまう・手で払ってビチャーとこぼれる心配がありません。
ダイソーのひっくり返らないボウル・プレート
- 吸盤の力が強い
- ひっくり返りにくい
- 300~400円で買える
- 電子レンジ使用可能
- プレートだとこれ一つで完結
- 少々、器が大きいため面積をとる
- デザイン製が低い
- 単色しかない
スリーコインズのひっくり返らないお皿
300均として有名なスリーコインズでも、ひっくり返らないシリコーン製のプレートが2種類販売されています。
金額は、丸型500円、プレート型500円となります。
色味は、私が探した地域では、ベージュのプレート、お皿一択でした。
電子レンジ・食洗機の使用も可能となるため、プレート内に1回分の食べ物を全て載せて、1回のレンチンで温めが完了するのも魅力的です。
大人でも使えそうなデザインのため、食器棚にしまった時に自然の感じになりやすいですよ。
- 1つのプレートで完結できる
- 電子レンジ・食洗機に使用可能
- 大人でも使えそうなデザイン
- サイズが大きく、テーブルに置くと場所をとる
- ダイソー製(300円)よりは高い
- 広めの収納スペースが必要
kawaii&born シリコンボウルandスプーンセット
kawaii&bornのシリコンボウルとスプーンがセットになった商品は、非常に人気が高いひっくり返らないシリーズの一つです。
デザインが柔らかくて可愛いですよね!
我が家でも、紫色のシリコンボウルを3歳過ぎても活用しています!
このひっくり返らないボウルの良い点は、子供がスプーンで救いやすい構造となっています。
他のひっくり返らないお皿と比べて特徴的なのが、コップの縁にソリががあることです。
このソリがあることで、子供がすくう時に外に溢れずに上手くスプーンに食べ物を乗せることができます。
- スプーンの練習ができる
- 色が豊富
- スプーンがセットになっている
- 電子レンジ・食洗機使用可能
- 少々高い
西松屋・アカチャンホンポにも売ってる?
西松屋
オリジナルブランドスマートエンジェルのひっくり返らないお皿は残念ながらありませんでした。
ただし、西松屋に行くと他のメーカーの製品も取り扱いをしているため、複数のメーカーのひっくり返らないお皿が販売されていました。
アカチャンホンポ
アカチャンホンポでは、「置くだけ 吸盤」というご自宅になる食器と、テーブルをくっつける吸盤が単体で売られています。
すでに食器がたくさんあってもういらないわ。
こんな方はこちらを試してみるのも選択肢の一つです。
※)店舗によっては、吸盤付きのくっつくシリアルボウル(1650円)などもアカチャンホンポオリジナル製品ではありませんが、取扱されています。
ひっくり返らないお皿・ボウル・プレート【レビュー比較表】
商品 | 特徴 | 価格 | 評価 |
---|---|---|---|
セリア | 安い プラスチック製で手軽 簡単にひっくり返る | 100円 | |
ダイソー | コスパ◎ 300円、400円で吸盤付きのが買える デザインの種類が少ない | 300円、400円 | |
スリーコインズ | コスパ○ ワンプレートで全て完結 意外と大きく、収納しにくい | 500円 | |
kawaii&born | 反りがあるのですくいやすい 子供が自分で食べる時にこぼれにくい スプーンが柔らか過ぎて少々使いにくい | 2,871円 |
比較検証したひっくり返らないお皿以外の人気ブランド
ひっくり返らないお皿は、セリア以外の100円ショップはもちろん、ベビー用品店やネットショップでも取り扱いがあります。
ここでは、比較検証した商品以外の手づかみ食べにおすすめのおしゃれで便利な「ひっくり返らないお皿」をご紹介します。
お値段は100円ショップのお皿と比べると高額ですが、デザインや機能面で優れたものもありますのでぜひ参考にしてください。
ezpz(イージーピージー)ミニマット
ezpz(イージーピージー)のミニマットはお皿とマットが一体型になっているシリコン製の食器です。
お皿の形状は手づかみ食べにピッタリなワンプレートで、盛り付けのしやすさと食べ物のつかみやすさを考えたシンプルなデザインです。
- プレートは120mlが2つ
- 300mlが1つの3つ
に仕切られており、離乳食の量を把握したり調節したいときもわかりやすく便利に使えます。
また、電子レンジや食洗機の使用が可能なのも嬉しいポイントです。
離乳食の準備や後片付けの手間がかからず、忙しいママやパパの負担が減りますね。
食品用シリコン100%使用のため、赤ちゃんにも安心して使え、臭いや色移りの心配もありません。
Pigan Aliya(ピーガンアリヤ)プレートセット【蓋付き】
Pigan Aliya(ピーガンアリヤ)のPlate setは、ぞうさんの顔がかわいらしいシリコンプレートです。
プレートの底には直径14cmの大きな吸盤が付いており、お皿をしっかりと固定してくれます。
プレートが動きにくいことで、赤ちゃんも食べやすく、ママもパパもお皿をひっくり返されるストレスがありません。
プレートには専用のフタが付いており、冷蔵庫に保存する際に重宝します。また、フタをしたまま電子レンジの使用も可能です。
作り置きをしたいときなど、専用のフタがあるととても便利ですね!
ただし、専用のフタは密閉するためのフタではないため、持ち運びはできないので注意が必要です。
【番外編】ひっくり返らないお皿を自分で作る方法
実は、ひっくり返らないお皿を購入しなくても、今使用しているお皿をひっくり返らないお皿に進化させる方法があります。
赤ちゃんが気に入っているお皿がある場合など、今使用しているお皿をそのまま使いたい方におすすめです。
作り方はとても簡単で、100円ショップなどで取り扱いがある両面吸盤吸着シートをお皿の底にくっつけるだけです。
SNS上で、両面吸盤吸着シートを利用してひっくり返らないお皿を作った方からの投稿があったのでご紹介します。
【両面吸盤吸着シートをしっかりと密着させるポイント】
- 底が平らなお皿を使う吸盤がたくさんついているタイプまたは大きい吸盤を使う
- お皿と吸盤をくっつける時はギュッと押す
両面吸盤吸着シートは、100円ショップやホームセンター、ネットショップから購入可能です。
赤ちゃんが食器に手を添えて、上手に食べられるようになったら両面吸盤吸着シートを外して通常の食器としてまた使用できるのも便利ですね。
また、セリアの両面吸盤吸着シートは水抜き穴付きのため、食器だけでなく、石けんやシャンプーボトルなど水気が気になるもののホルダーとしても活用できます。
まとめ
手づかみ食べが始まると、赤ちゃんはまだ上手に食べられないストレスから食事に集中できず遊び食べにつながりがちです。
食べ物を落としたり、お皿をひっくり返したり…ママやパパの負担も大きいでしょう。
床にレジャーシートや新聞紙を敷いたり、汚れてもいい服に着替えさせたり、さまざまな工夫をしている方も多いはずです。
「ひっくり返らないお皿」は、お皿が動きにくいため、赤ちゃんが食事に集中しやすく、上手に食べられないことのストレスを感じにくくなることで、ママやパパの負担も少なくなります。
手づかみ食べの時期にとても役立つアイテムと言えるでしょう。
ひっくり返らないお皿は、100円ショップやベビー用品店、ネットショップなどで購入できます。
中でもセリアのひっくり返らないお皿は、デザインも豊富で電子レンジも使用可能とコスパの良さは1番と言えそうです。赤ちゃんの手づかみ食べで負担を感じている方は、ぜひ1度、セリアのひっくり返らないお皿を試してみてはいかがでしょうか?