- 旦那としかしてないのに、クラミジアに感染!?
- 全く心当たりのない性病に何でなったの!?
- もしかして、夫が隠れて浮気をしているから…？
旦那としか性行為をしていないため、全くの無縁だと思っていた性病に感染…。
頭の中がパニックで「どうしよう…」と不安でいっぱいになってしまいますよね。
本記事では、心当たりがない人でも感染する可能性があるクラミジアについて解説した上で、浮気以外の感染経路や万が一感染してしまった場合の対処法を解説いたします。
クラミジアに感染しても、浮気が原因で感染したと断定できない
結論からお伝えすると、旦那としかやっていないにも関わらず、クラミジアに感染した場合、旦那の浮気が原因で感染したと断言することは難しいです。
とはいえ、クラミジアは他の性感染症とは異なり、銭湯やプールそしてトイレなどの公共施設で感染してしまう可能性はかなり低いです。感染経路は性交渉がほとんどとされています。
クラミジアに感染した事に何年も気づかないケースがある
旦那の浮気が確定した訳ではない理由として、クラミジアは感染しても何年もの間、症状が全く出ずに気づかないケースがあるためです。
理由は、男性は排尿時に洗い流しをしているため、症状が出ないことが多いです。
特に女性の場合は、自覚症状がほとんどない人も多く、結果として感染しても気づかないケースも少なくありません。
- 今のパートナー（旦那・彼氏）と付き合う前に他の人と性交渉した経験がある
- 今のパートナー（旦那・彼氏）と付き合う前に性病の検査をしていない
上記のような場合、クラミジアに感染していたが無症状だったケースの可能性があるのです。
クラミジアの感染者数は直近3年で増加している
日本におけるクラミジアに感染数が男性も女性ともに、直近3年ほどで右肩上がりに増加しています。
上記のグラフは、厚生労働省が発表している性感染報告数(2004~2021年)のデータを参考に過去10年分をグラフに表示しています。
こちらは、報告数となるため、クラミジアの特性（気づきにくい・潜伏期間が長い）ことを考えると、かなりの数の感染者数がいることが想像されます。
そのため、結婚しているから大丈夫と考えずに、疑いの目をしっかり持つことも大切です。
クラミジアってどんな病気？症状や感染経路について
改めて、クラミジアがどんな病気か一緒に確認しておきましょう。
日本国内で最も多い性感染症（STD）のひとつで、クラミジア、トラコマティスという病原菌が感染する事で起こる病気とされています。最も多くの原因には、性行為などにより粘膜に感染します。
感染した場合にはクラミジア性尿道炎（男性）、クラミジア性子宮頸管炎（女性）、咽頭クラミジアなどの病気を引き起こします。性感染症の中でも最も感染者が多く、ポピュラーな病気といえます。
自覚症状がなく感染しても気が付かないことが多くあります。
男性では尿道炎により、排尿痛、尿道不快感、腫れなどの症状がないにもかかわらずかゆみを感じるなどの症状がでることがあります。女性では子宮頸管炎、骨盤内付属器炎、肝周囲炎、不妊などを起こしますが自覚症状は多くの場合ありません。
性交類似行為により咽頭に感染した場合は、咽頭炎により首のリンパ節が腫れるなどの症状があります。
妊婦が感染すると、流産や早産の原因になることがあり、分娩時の産道感染では、新生児に結膜炎や肺炎を起こすことがあります。結膜炎になる場合は生後５～12日に、目やにや結膜充血などの症状が出ます。肺炎になる場合は１～２か月の潜伏期を経て、通常は熱が出ることはなく、呼吸が頻繁になる、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がする、痰や喀血を伴う湿った咳がでるなどの呼吸器症状がでます。低出生体重児などでは重症化する場合もあります。
東京都感染情報センター
クラミジアの症状
| クラミジアの症状について | 男性が感染した場合の症状 | 女性が感染した場合の症状 |
|---|---|---|
| 具体的な症状について | 軽度の尿道掻痒感（かゆみ）や不快感 軽度な排尿時痛 尿道から少量の分泌物 精巣上体の腫れ | 帯下（おりもの）の増加 不正出血（生理時以外の出血） 性交時痛 |
| どんな事が起きる？ | 排尿時に痛みを感じる人が多い 前立腺まで感染が広がると中々治りづらい 悪化すると睾丸が腫れることもある | 性器のかゆみ 汚いおりもの 性器の匂いがきつくなる などが起きてくる |
クラミジアは感染の初期症状は感じにくいのが特徴です。
特に女性では感染した人の約8割は無症状のため、感染していた事に気づかず、放置してしまうケースが多いとされています。
尿道や膣、咽頭に感染し感染し、炎症を起こしますが、多くの場合には症状を感じません。
その為、感染に気づかず放置してしまうケースが多い病気です。
クラミジアの特徴や治療期間について
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 潜伏期間 | 当日〜１週間程度 | ２週間前後 |
| 初期自覚 | 無症状、排尿痛 | 無症状 |
| 合併症 | 稀に不妊症になる 身体的影響は軽い | 不妊症、流産 生理痛、身体的影響が大きい |
| 検査方法 | 尿中PCR | 頸管粘液PCR 血中抗体検査 |
| 治療期間 | ２週間 | ２週間 |
| 病院 | 泌尿科、性感染症内科 | 泌尿科、産婦人科、性感染症内科 |
| 治療法 | 飲み薬 | 飲み薬 |
旦那としかしてないのに、感染…。どう伝えるのがベスト？
クラミジアなどの性病は、性行為を行うことで感染することが明らかとなりました。
あなたが感染しているということは、夫も感染をしている可能性が高いです。
そのため、クラミジアに「感染してしまった・感染疑惑がある」ことを旦那に伝える必要があるでしょう。
- 夫の浮気が原因で感染したかも知れない
- 浮気をしているかも知れない旦那に何て伝えれば良いか分からない…。
- もし、夫が原因で感染したのであれば、腹立たしい!!
このように頭の中で様々なことを考えて整理ができない状況かと思います。
そのような時に、以下のことを参考にして旦那に伝えて、治療・及び相手の反応を確認してみましょう。
パターン①：クラミジアに感染した事が偶然分かったことを自然に伝える
１つ目のパターンは、性病に感染した事が偶然発覚したと伝えることです。
- 生理痛がひどくて、受診したら性病検査を受ける事になり、感染している事が分かった
- 健康診断で、子宮がん検診を受けたら、性病検査も受ける事になった
上記のことを伝えた上で
「結婚してから、夫しか性交渉していないんだけど、何でかしら…？」
などを伝えた時の夫の反応を見てみましょう。
この反応次第で、旦那が浮気しているのか憶測を立てる事ができます。
明らかに焦った様子だと、旦那の浮気や妻以外の人と不貞行為を行っている可能性が高いです。
逆に、何で感染したのか全く分からず、妻を心配しているのであれば、結婚する前からクラミジアが潜伏していた恐れがあります。
パターン②：一緒に治療や検査をしようと提案してみる
いきなり夫へ「浮気しているでしょ？」と問い詰めても、適当に言い訳をされて終わってしまう可能性が高いです。
それであれば、素直に旦那の浮気などを疑わずに検査を自然に進めることをお勧めします。
夫としかしてないけど、クラミジアに感染しているかも・・・。
もしかしたら、結婚する前からどちらかが感染していたかも知れないから
検査を受けてみない？
このように伝えることで、まずは検査を受けて性病を迅速に治療をする事ができます。
ひなたクリニック院長 三橋 裕一先生より一言
三橋 裕一先生しかし、検査を受けても男性は結果が陰性の場合も多いのが事実です。
理由として男性は排尿時に洗い流しをしているためです。
このような場合、女性が浮気しているのでは？と逆に疑われてしまうことがあります。
ここでのポイントは、女性がクラミジアなら結果がどうであれ、同時に２人で薬を飲む事。
服用後の女性の確認検査で陰性が出るまでは、性交渉はストップするということです。
この治療の過程の中で、「いつ感染してたのかしら？」など会話の中で相手の挙動を確認していきましょう。
- 話の辻褄が合わない
- 明らかに嘘をついている
このような事が垣間見れたら、もしかしたら奥様以外の人と関係性を持っている可能性があります。
ピンポン感染を防ぐためにも夫婦ともに検査を
どちらか一方がクラミジアに感染している場合、そのパートナーも必ず検査をすることをお勧めします。
感染が発覚したご自身だけが完治したとしても、もしパートナーがすでに感染していた場合、ピンポン感染をするリスクがあるためです。
ピンポン感染とは？
夫婦やカップルの一方が性感染病にかかった場合、一方が検査・その後治療して完治していたとしても、もう一方が完治をしないと、性交渉によって再び感染してしまう恐れがあることです。
夫婦ともにクラミジアに感染していたが、心当たりがないケース
夫婦二人とも、パートナー以外との性的行為に身に覚えがないにも関わらず、クラミジアに感染していると診断されることがごく稀にあります。
冒頭でお伝えしたとおり、夫婦ともに心当たりがない場合は、結婚する前からどちらか一方が、クラミジアに感染していたが無症状で気づかなかったケースがほとんどです。
クラミジアは数年や中には10年以上、感染した自覚がない人もいます。
その結果、ピンポン感染をしてしまい、夫婦ともにクラミジアに感染してしまうことがあります。
クラミジアに感染してしまった時の対処法
クラミジアに感染している場合には、放置は厳禁です。
クラミジアに感染していると患部の衛生環境が悪くなる為、淋病や梅毒、HIVなどの他の性感染症への感染リスクも飛躍的に高まります。
また、クラミジアに感染すると男女ともに不妊症になる可能性があります。
自然妊娠しない夫婦の多くには、クラミジアに感染している場合が多い事が指摘されています。
特に女性はクラミジアに感染している期間が長いと不妊症になりやすく、妊娠中に感染した場合には、流産、死産の原因に繋がります。
パートナーがいる方は、パートナー以外と関係を持った際には必ず検査を受けましょう。
放置の期間が長ければ長いほどリスクが高まるので、少しでも違和感を感じたら早めの受診をお勧めします。
クラミジアは自然治癒することはない
結論から言いますと、クラミジアは自然治癒する事はありません。
ただ、自然治癒したかのように見えるケースがあります。
それは、風邪や他の病気で抗生物質を服薬した時に、それが治療の働きをし、クラミジアの細菌を退治したという場合です。
ただし、これはクラミジアの治療の目的で医師から処方されたわけでないので、どの程度治癒したと言えるのかわからないのが真実です。完全治癒したように見えても体の中には細菌が残っていて放置すると深刻化する場合もあります。
まとめ
本記事では、旦那としかしてないのにクラミジアに!?旦那の浮気以外に原因はある？感染経路や対処法を解説いたしました。
旦那としか性行為をしていないにも関わらず、性病になった場合、夫が妻以外の人と不貞行為をしている可能性が濃厚ですが、浮気をしていると断言することは難しいです。
とはいえ、性病に感染したまま放置することは非常に危険です。
まずは、夫婦ともに治療をすることを第一優先としてください。
治療を提案するときのパートナーの反応を見て、疑わしい仕草や言動などあった場合に浮気を確認してみましょう。
