赤ちゃんが無事に生まれ、健やかに成長し、初めて迎える1歳の誕生日は、ママやパパにとって特別な日です。
1歳の誕生日に行う伝統的な行事の1つに「一升餅」があります。
「一升餅」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのようなことをするのかはわからない方も多いのではないでしょうか?
今回は、一升餅の選び方やお祝いのやり方について詳しく解説します。
また、どこで買えるのか分からない方のために、一升餅の入手方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
シャトレーゼ・アカチャンホンポ・西松屋・ベビーザらスの取扱情報も掲載しております!
一升餅の由縁とは?
1歳の誕生日にふさわしい縁起の良い伝統行事
稲作文化の日本では、お米から作られるお餅は貴重で、神様にお供えする神聖な食べ物とされてきました。
「一升」と「一生」をかけて、一升餅には赤ちゃんが「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められています。
また、一升餅の丸い形は一生円満にすごせますようにという意味もあるようです。
一升は大体1.8kgほどで、一升餅では2kg近いお餅を使用します。
一升もお餅は1歳の赤ちゃんにとって重たいため、立ち上がれなかったり、尻もちをついてしまったりすることもあるでしょう。
小さな赤ちゃんが、大きくて重たい一升餅を一生懸命背負う姿は、とてもかわいらしく微笑ましいですよね。
また、一升餅は赤ちゃんが上手に立ち上がれても、立ち上がれなくても、どちらでも縁起がよいと言われています。
1歳の誕生日にふさわしい一升餅は、日本で古くから親しまれている伝統行事なのです。
一升餅はどこで買える?入手方法5選
普段の生活では、なかなか目にすることのない一升餅は、どこで入手すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、一升餅の入手方法を詳しく解説していきます。
一升餅の準備をする際は、各家庭にあわせた入手方法を選んでくださいね。
一升餅の入手方法その①:近くの和菓子屋さんやお米屋さん
一升餅のお祝い後に食べるお餅は、どうせならつきたてのおいしいお餅がいいですよね。
つきたてのおいしいお餅を購入したい場合は、近所の和菓子屋さんやお米屋さんがおすすめです。
お餅を取り扱っている和菓子屋さんや、もち米を扱っているお米屋さんなどで購入できる可能性があります。
私も子どもの1歳の誕生日に、近所の老舗の和菓子屋さんで一升餅を予約して購入しました。
しかし、和菓子屋さんやお米屋さんでも一升餅を取り扱っているとは限りません。
また、予約が必要な場合もあるため、電話等で事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
一升餅の入手方法その②:ベビー用品店(アカチャンホンポ)
大手ベビー用品店の中では、アカチャンホンポが一升餅を取り扱っています。
アカチャンホンポのオンラインショップでは、一升餅とリュックのセットが購入可能です。
高級感のある桐箱に入った紅白餅は、紅白それぞれ30個入りで個包装されており、招待した方へ手土産として配ることもできます。リュックのデザインは「いちご」と「スクールバス」の2種類から選ぶことが可能です。
一升餅を取り扱いしていない店舗:西松屋・ベビーザらス
上記の2つの店舗では一升餅の取り扱いをしておりません。
購入したい場合は注意しましょう。
一升餅の入手方法その③:シャトレーゼ(北海道限定)
実は、シャトレーゼの北海道の一部地域限定で一升餅を購入することができます。
シャトレーゼは、洋菓子・和菓子を取り扱っているものの、一升餅の販売は基本的にはありません。
またシャトレーゼで購入できる一升餅は、シンプルな紅白もちであり、名前を入れるサービスなどもありません。
一升餅の入手方法その④:手作りする
一升餅は手作りすることも可能です。
ママやパパだけでなく、おばあちゃんやおじいちゃんお手製の一升餅でお祝いした方も多いようです。SNS上にも投稿があったので、いくつかご紹介します。
一升餅の材料
- もち米1升(約1.5㎏)
- 餅とり粉(片栗粉)
- 水
一升餅は意外に少ない材料で作ることが可能です。
一生の思い出として、自分たちで作ってみるのも一つの手段ですね。
専用の餅つき機がなくても、炊飯器やホームベーカリーでも作れますよ。
この機会にチャレンジしてみるのもおすすめです!
一升餅の入手方法その⑤:ネットショップで購入する
Yahoo!ショッピングや楽天ショッピング、Amazonなどの大手ネットショップ各社でも、一升餅の取り扱いがあります。
商品の種類が豊富なので、いろいろと比較して自分の好みに合った一升餅を探したいという方におすすめです。
一般的な一升餅のやり方について
一升餅で1歳の誕生日をお祝いしてあげたいと思っても、どのように準備してお祝いすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
日本に古くから伝わるお祝いの儀式である一升餅は、住んでいる地域によっても特徴があります。
ママやパパの出身地によっても異なるため、両家のご両親に地域のやり方など相談してみるのもよいでしょう!
ここでは、一般的な一升餅のやり方をご紹介します。
また用意するものや注意点もあわせてお話しするのでぜひ参考にしてください。
一升餅のやり方は地域によっても様々
全国的に実施されている最もメジャーな一升餅の方法は、風呂敷に包んだ一升餅を赤ちゃんに背負わせます。
しかし、一升餅のやり方は地域により異なり、一升餅を背負わせるだけではありません。
- 一升餅を背負わせて座らせる
- 餅をぶつける
- わざと転ばせる
- 餅の上に立たせる
- 歩けなくなるまで餅の数を増やす
など、地域によって一升餅はさまざまなやり方でお祝いするようです。
一升餅を背負わせるメジャーな方法もいいですが、実家やママやパパが住んでいる地域のお祝い方法を確認してみるのもおもしろいですよ♪
風呂敷を使用した一升餅の包み方
古くから伝わる伝統的な方法では、一升餅を風呂敷に包んで赤ちゃんに背負わせます。
ここでは、肩から斜めにかける包み方とリュックのように背負う包み方の2通りご紹介します。
風呂敷のサイズは70〜100cmがおすすめです。
【肩から斜めにかける包み方】
- 風呂敷を広げ中央に一升餅を置く
- 対角線上の二つの角で一升餅をしっかり包む
- 残った二つの角をくるくると巻いてひも状にする
- 子どもの背中に斜めに背負わせ、ひも状にした部分を前で結ぶ
【リュックのように背負う包み方】
- 風呂敷を広げ中央に一升餅を置く
- 対角線上の二つの角をそれぞれ大きめに一つ結びをする
- 残った二つの角を一升餅の上で固く結びあわせる
- 2と3の端同士を輪になるようにそれぞれ結ぶ
風呂敷は、結び目がゆるいとお餅が落ちてしまうこともあるので、できるだけ隙間ができないようにしっかりと結びましょう!
一升餅は誰が準備すべき?
一升餅を用意する人に、特別な決まりはありません。
誰が準備しても大丈夫です。
ただし、ご両親や義両親、親戚など招待する場合は、念のため、どのような一升餅を用意すればいいのか確認しておくと安心でしょう。
一升餅は地域によってさまざまなやり方があるため、両家の両親に確認し相談した上で、誰が用意するかも決めるといいかもしれませんね。
赤ちゃんが立てなくても縁起がよい
- 赤ちゃんが立って歩く:「身を立てられる」
- 赤ちゃんが立ち上がれない:「家にいてくれる」
- 赤ちゃんが転んでしまった:「厄を落とせる」
このように赤ちゃんがどんな風になっても縁起が良いとされています。
赤ちゃんが立てなかったり転んでしまったりしても、縁起が悪いということはありません。
重たいお餅を背負った赤ちゃんの一生懸命な姿は、とても微笑ましいですよね!
上手に歩けても転んでしまっても、どちらも1歳の誕生日のいい思い出になるでしょう。
一升餅を行う上での注意点
一升餅は、大きく重たいお餅を背負って立ちあがるため、十分に注意して行いましょう。
一升餅で風呂敷やリュックを使用する場合は、赤ちゃんの首に風呂敷やリュック紐が掛からないように十分に気を付けましょう。
一升餅があまりに重たいと判断した場合、お餅を軽くしてあげたり、ママやパパが支えてあげたりしながら、無理のない範囲で行います。どのような方法で行うにしても、常に赤ちゃんから目を離すことがないようにしてください。
赤ちゃんが転んでしまったときに、ケガなどをしてしまわないように、周りの状況にも気を配る必要があります。
安全に配慮した環境で、ご家族全員が一升餅のイベントを喜ばしく迎えられるようにしましょう。
立てても立てなくても、一生懸命な赤ちゃんの姿は周りのみんなを笑顔にしてくれますよ!
どのタイプがおすすめ?一升餅の選び方について
一升餅といっても、最近は種類もタイプも豊富で、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いようです。
ここでは、一升餅のタイプと選び方をご紹介します。
伝統的な丸くて大きなタイプ
もっともオーソドックスな丸くて大きい一升餅は、伝統的なお祝いをしたい方におすすめです。
大きくてインパクトのあるお餅は、一升餅のイベントにぴったりです。
一般的な背負う一升餅はもちろん、踏み餅の方法でお祝いする際にも適しています。
しかし、赤ちゃんが背負うには、やや不安定になりやすく、重さの調節もできません。
また、お祝い後にお餅を切り分ける作業が、意外に大変だったという声も多いようです。
おすそ分けにも便利!小分けタイプの一升餅
一升のお餅を小分けにしたタイプは、お祝い後に招待客やご近所の方にお裾分けをする予定がある方におすすめです。
赤ちゃんが背負う際にも重さの調節がしやすく、お祝い後にお餅を切り分ける手間もありません。
個包装されているため、衛生的に保管できます。
「あわずや」の一升餅は、食べやすいようにひと口大サイズで個包装してあります。
個包装には、赤ちゃんの名前や写真を入れられるため手土産としても最適です。
また、赤ちゃんの将来の才能や職業を占う「選びとりカード」と、1歳の思い出を書いて残せる「記録帳」付きです。
特別感あり!赤ちゃんの名前入れ可能なタイプ
一升餅の表面に赤ちゃんの名前やイラストを入れてもらえる商品もあります。名入れは印刷のものと手書きのものがあります。
特別感を重視したり、写真映えするのでSNSなどに投稿したい方におすすめです。
お餅以外のアイテムもセットになったタイプ
一升餅のお祝いをする時に必要なアイテムが一式セットになった商品があります。
手軽に一升餅の準備をすませたい方におすすめです。
もっともスタンダードなセットは、一升餅と風呂敷もしくはリュックのセットです。1歳のお誕生日に人気の「選び取りカード」がセットの商品もあります。
また、お餅にこだわらない方は、一升米や一升パン、一升バームクーヘンなどのセット商品もあります。
SNS上での投票結果では、一升餅は「お餅」にこだわらない方も多そうですね。
お餅はあまり食べなれない方など、一升分のお餅を消費するのは大変だと思われる方も多いようです。お米なら消費に困る心配がありませんね!
まとめ
1歳の誕生日は、赤ちゃんにとってもママやパパにとっても一生に一度の大切な記念日です。
特別な記念日は、パーティーや飾り付け、記念撮影など盛大にお祝いしてあげたいですよね!
1歳の誕生日ならではの「一升餅」は、日本でも古くから伝わる伝統的な行事です。
ママやパパだけでのお祝いはもちろん、ご両親や親戚を招いてお祝いするのにぴったりな行事です。