妻と娘の間の信頼関係についての相談
妻と私の考える「子供との信頼関係」に対するの考え方の決定的な違いについての相談です。
娘は漫画や本を読むのが小さい頃から好きです。
私たちは海外に在住しているのですが、こちらでは手に入りにくい日本語の子供向け(6歳〜)の知人から譲り受けた漫画雑誌(コロコロ、ジャンプのような分厚いもの)が10冊ほど家においてありました。
3歳の娘はまだセリフの文字がスラスラと読めなかったのですが、絵を眺めたり、リビング床の上に雑誌を高く積みあげたりして楽しんでいました。私としても、こういった日本のものはこちらではなかなか手に入りにくいものですし、いずれ子供が読めるようになる日がくるかな、と思っていました。
しかし、妻にとっては、漫画雑誌が中古品で汚い、サイズ的にも場所をとるため早く処分したい、という気持ちがあったようで、もういいかげんに捨ててもよいか、との相談を受けました。
たしかにちょっと汚れた中古雑誌がリビングに置きっぱなしになっていると嫌、という気持ちは理解できました。ただ、海外という事もあり、一度手放すともう一度手に入れるのは難しいものだったので、私の部屋の本棚に空きがあるのでそこに保管しておくのはどうか?と提案しました。すると、「でも邪魔だし汚い。それに娘は今まで床に放置して読んでないし、片付けしていないし、大事にしてるようには見えないし黙って捨ててもいいよね?」と、何がなんでも捨てたい、という模様でした。私が、「せめて娘に捨ててもいいか聞いてからにしたら?」と提案してみるも、「聞いたら絶対捨てたくないって言うに決まっているので聞かない」とのことでした。
正直どうしてそこまでして捨てたいのか理解できず、気は進まなかったのですが、渋々、
「こっそり捨てるのは結果的にバレなければ何も問題ないかもしれないけど、黙って捨てたって気づいたら子供心に結構ショックだと思う。だからどうしても捨てたいなら、バレないように捨てて。でも、バレたときに私はあなたの肩は持てないよ」と言いました。(その頃妻は気分がふさぎ込みになっていた時期で、あまり妻の意見を否定して落ち込まれてしまっても困るな、と思っていました。)
妻は娘は本どうせ大切にしていないし、バレるわけもない、言い、それらの漫画雑誌をリビングから私の本棚に移し、子供もそのまま気づかないまま一週間ほど経過、そして最終的に捨ててしまいました。
それから二ヶ月後ほど経った後、娘がふと、あの漫画雑誌はどこいったんだろう?と言って気づいてしまいました。私はいたたまれなくて何も言えなかったのですが、妻は結局娘に「あなたが大切にしていないから、いらないのだと思って捨ててしまった」と伝えてしまいました(正直自分が捨てたかっただよね ?とは思いましたが)。
娘にとってはやはりかなりショックを受けたようで、まだ自分が小さくてが読めないから読んでなかっただけで後で読みたかったのに、どうしても読みたいのに、楽しみにしていたのに、もうずっと読めない!と大泣きしてしまいました。これには私も心が痛くなったのですが、妻は娘と日本から代わりに違う漫画を取り寄せる、という約束をして、なんとか娘をなだめていました。
そのとき、娘はこれからは床においているだけでも大切なものは大切なのだからこれからは勝手には捨てないで!と訴えていました。記憶は不確かですが、そのときは妻も「分かった、でもそれならちゃんと片付けしてね」というような事を言っていたと思います。
問題はその後です。
この件で、子供のものとはいえ、やっぱり黙って勝手に捨てるのはよくない、と夫婦ともに学んだ、と思ったのですが、しばらくして妻とその件について話してみると、
「いちいち子供に確認していたら家の中がいっぱいになって何も置けなくなるし、これからも子供のものは黙って勝手に捨てていく。前回漫画を捨ててバレた件は代わりの本を取り寄せる事で万事解決したのだし、なんの問題もない」という言うのです。
これには私はちょっと耳を疑った(正直、妻の人格を疑った)のですが、彼女としては、自分の行いは何も悪くないと、本気で思っているようなのです。
私は人の物を黙って勝手に捨てるのは基本的に悪い事で、仮にそれが大人相手なら口を聞いてくれないレベルで信頼を失う行為だと考えています。大人同士であれば、そのような事をしてくる相手を避けることで対処できますが、子供は親を避けて生きる事はできません。それだけに、こういった親への信頼を損ねかねない行為はには敏感になってほしい、というような事を妻にも伝えたのですが、妻は全く聞く耳をもたず、自分の何が悪いのかわからない、といった反応を返してきます。
家の物が増えすぎるのは確かに問題だけど、子供に増えすぎないようにいらないものを選ばせたり、片付けていないものは勝手に捨ててもいい、というような家庭のルールを作ったりするなど色々やりようはあるし、それにより子供の責任感を育てるいい機会でもある、というような事をかなりしつこく伝えたのですが、彼女は、いちいちそんなことをしていたら家が子供の物で溢れるし、勝手に捨てるしかない、と意見を曲げません。
何より私がショックを受けたことは、私と妻の子供の振る舞いの受け止め方の違いでした。
私は、親に勝手に漫画を捨てたられた、という事実に、幼いながら娘の心は傷ついた、と受けてめていたのです。ところが妻にとっては、最終的に別の漫画を日本から取り寄せ、それにより娘は喜んでいるのだから何の問題もない、何も反省する事はないと本気で考えているようなのです。
(正直自分との考え方が違いすぎて、それが妻の本心とは信じたくなく、本当にそう思っているのか何度も何度も確認してしまいました、が同じでした)
親が子供の物をこっそり捨てるという事はままあるにしても、それに子供に気づかれ、傷つけてしまった(と少なくとも私はそう思っています)にも関わらず何も悪くない、これからもどんどん勝手に捨てると開き直れるのは、正常な考え方なのでしょうか?
頻度は少ないですが、このような(私の考え方からすると)子供の信頼を失いかねないような行為を妻はなんの疑問もなく行おうとすることがあります。
たとえば、先日は娘がサンタクローズへのプレゼントのお願いをなかなか教えてくれず、何のプレゼントを買えばよいのか分からない、という事がありました。妻は娘に「じゃあ紙にサンタさんへのお願いを書いたらどう?」と提案しました。ここまでは理解できるのですが、問題はそのあとです。
娘ははじめ書く事自体も嫌がっていたのですが、妻は「絶対に見ないって約束するから書いて、それならいいでしょ」と言いました。娘はそれを聞いて若干訝しながらプレゼントのお願いを紙に書き始めました。
そこで子供に聞こえないように、妻に「もしかして後でこっそり見るつもり?」と聞いたら「そう」といいました。
私としては、これは約束の反故でありプライバシーの侵害であり騙しでもある、と感じたので、「さすがにそれ駄目じゃない?」と伝えたのですが、彼女は「じゃあどうやったらプレゼントを聞き出せるの?他にやり方ないんだから仕方ないじゃない」と言いました。
純粋な疑問として「紙をこっそり見るつもりならなんで、なぜ絶対見ないなんて約束したの?」と聞いたのですが、「そう言わないと書かないからでしょ、他にどんなやり方あるっていうの!?」と逆上されました。
私は娘を守らなければ、と反射的に感じ、「私が娘がほしいプレゼントが何かを当てる」というゲームを提案して、無事、娘を騙したりプライバシーの侵害する事なく娘の欲しいプレゼントを聞き出せました。
結果的に私にとってはそれで良かったのですが、妻の娘に対する対応はやはりおかしいと思ったので、その後に妻と話し合いをしたのですが、妻としては当初のとおり、紙に書かせてこっそり読むやり方の何が悪いのかがわからない、ネットでもそうやっている人はいる、と言いました。
私は、はじめからこっそり見るつもりなのになぜ「絶対に見ない約束するから書いて」なんて言ったのか?それじゃただ約束を破る以上に、騙し討ち、裏切りのようなものだと思う、こっそり見たことに気づいたら絶対傷つくよ、と伝えました。
しかし彼女の言い分としては「他にやり方がないから仕方ないし、最終的に娘は自分の欲しいプレゼントが手に入るので、たとえ騙された事に気づいたとしても娘は嬉しいはず」というものでした。私がやったように騙すような方法を使わなくても工夫すれば聞き出せるのだから、そういう努力をしようよ、とも言ったのですが、彼女にとっては、私が違う聞き出せたのは「たまたま娘の機嫌がよかったから聞き出せただけ」との事でした。
また妻にとってはこの手の嘘が「サンタクロースが実在するかのように振る舞う」嘘と比べて何が違うのかが分からない、とも言っていました。
正直これが彼女の本音だと信じたくはなかったので、かなりしつこく「そんなことして子供に気づかれたら親子の信頼を損うんじゃない?」「自分の親とか友達に同じことされたら傷つかない?」「大人相手にはそんな事しないでしょう?なぜ子供にはしていいの?」などと聞いてみたのですが、妻としては「自分なら最終的にほしいものがもらえるのだからむしろ嬉しい、見られても構わない」とのことでした。
最終的には「夫婦の意見の違いは違いとして認めて話は終わりましょう」という(なんとも不思議とまともに聞こえる)妻の提案により話が終わりました。
現在娘は6才、活発な性格で、私の心配とは裏腹に、娘と妻の関係は全く良好に見えます。
現時点では差し迫った問題はないのですが、娘の成長にともなって、妻の上のような考え方と行動が親子の信頼関係を壊す原因になりはしないか、娘が「母に信頼を裏切られた」と感じるような経験をする日がいつかくるのではないか。と心配しています。
これは心配しすぎでしょうか?
上で書いたような妻の考え方は、(今の私にとっては認める事は難しいですが)単に違いとして認めあえばよい、というレベルで、実はそこまで問題ないものなのでしょうか?
コメント ( 1 )
ここまでお嬢さんのことを思いやられるとは、優しいお父さんですね。
私は妻であり、娘も育てたので、
奥様の立場を代弁するような事しか思いつきませんが、率直に申し上げればご主人の思いやり「面倒くさい」です。
子育てしていれば、生活上、次々と小さな問題やトラブルが起きます。
子どもからの質問、捜し物、見て!来て!という事への対応。
褒めたり、諭したり、叱ったり、本当に小さな事ですがそれの繰り返しですよね。
そんな日々の中、漫画一冊もクリスマスもこなしていかなければならない問題のひとつ。そこまてこだわっていたら、先に進めません。
漫画。まだ6歳なら漫画より絵本がいいのでは?
クリスマスプレゼント。それじゃあ、紙に書いてもらわなければどうやってお嬢さんの欲しいものを聞き出すのですか?
なぜ
「待て、俺に任せとけ!と聞き出すこと、プレゼント購入等引き受けなかったのですか?
あとになってグズグズ言われたら、私も、はあ?ってなります。
奥様に任せるなら任せる。任せられないなら自分なりの方法で丸ごと引き受けるべきだと思います。
家庭は小さな世の中。
親子、夫婦と言えども、時には思い通りいかなかったり、意見のぶつかり合いがあって当然。
そこは日頃の思いやりや優しさの積み重ねがカバーしてくれると思います。