授かり婚・デキ婚の離婚率は高いって本当?夫婦仲良く幸せに過ごすポイント

授かり婚・デキ婚の離婚率は高いって本当?夫婦仲良く幸せに過ごすポイント

妊娠をきっかけとして結婚することを「授かり婚」や「デキ婚」と呼びます。
授かり婚やデキ婚と聞くと人によっては、「子どもができたから仕方なく結婚します」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?

  • デキ婚だと離婚率が高いって聞くけど本当?
  • 授かり婚だから、周りから余計な心配をされたことがある

などと悩む授かり婚カップルは少なくありません。

授かり婚が増えているとはいえ「結婚してから妊娠する」という順番が常識的と考える方はまだまだ多いようです。

いつの時代でも授かり婚をしているカップルは一定数いますし、以前に比べると最近は授かり婚への理解が高まってはいます。しかし、授かり婚に対してまだまだネガティブなイメージを抱く方は多いようです。

今回は、授かり婚やデキ婚は離婚率が高いと言われる理由を解説します。
また、授かり婚やデキ婚の方にむけて夫婦仲良く幸せに過ごすポイントについてもご紹介します。

授かり婚やデキ婚だからといって心配する必要はありません!夫婦仲良く過ごすコツをお伝えします。

目次

授かり婚の方が離婚率が高いってウソ?ホント?

授かり婚の方が離婚率が高いってウソ?ホント?

そもそも授かり婚をした夫婦は本当に離婚率が高いのでしょうか?
本記事を書くにあたり、厚生労働省が発表しているデータを確認してみました。

授かり婚で結婚した人の割合について

授かり婚で結婚した人の割合について:令和元年18.4%

厚生労働省が発表している「令和3年度出生に関する統計の概況」によると、授かり婚で結婚した割合は令和元年で全体の18.4%となります。

その割合は年々低下しており、平成7年の時点では22.5%と今より4%ほど高い数値となっておりました。そのため、日本における授かり婚の割合は、年々少しずつ減ってきている傾向にあります。

とはいえ、100組結婚した内、18組は授かり婚で結婚しているので、身近でもよくある出来事ですね。

授かり婚をしている割合が最も多い年代は「15~19歳」

同じく、厚生労働省が発表している「令和3年度出生に関する統計の概況」には、授かり婚をした年代の割合も開示しております。

引用: 母の年齢階級別にみた「結婚期間が妊娠期間より短い出生」の「嫡出第 1 子出生」に占める割合

その結果は以下の通りです。

年齢別に授かり婚をしている割合について

15~19歳約8割
20~24歳約6割
25~29歳約2割
30~34歳約1割

このように年代別に見ると、特に10代後半から24歳までは、先に子供が出来たため、結婚を決意した割合が6割以上という結果になっています。

一方、20代後半からは、年齢を重ねるごとに結婚をしてから子供を授かるケースが1~2割程度と、計画的に子供を作っているケースがほとんどとなります。

授かり婚の離婚率について

授かり婚で結婚した夫婦の離婚率が高いという噂もありますが、実際の離婚率はどのような数値になっているのかも、厚生労働省が発表している「令和4年度 離婚に関する統計の概況」を参考に確認してみました。

引用:令和4年度 離婚に関する統計の概況

こちらをみてみると、配偶者がいる(お子様がいる)家庭においての離婚率をグラフで表示しています。
こちらをみてわかる通り、令和2年度の19歳以下の離婚率が80%、20~24歳の離婚率が50%と非常に高い数値を占めています。

年代別に見ると、15~19歳は授かり婚で結婚する割合が80%とあることから、離婚率が高いと言われる所以かもしれません。

とはいえ、全体の総数を見ると24歳未満で結婚する割合は、他の年代と比べると少ないです。

結論:24歳未満で授かり婚をした場合の離婚率は高い

これまでのことをまとめると、以下のような表にまとめることができます。

結婚した年齢授かり婚の割合離婚率
15~19歳約80%80%
20~24歳約60%50%
25~29歳約20%22~23%
30~34歳約10%13~15%

このような形で、年代別の授かり婚の割合・離婚率を加味すると、24歳未満で授かり婚をした場合の離婚率は統計的に高い傾向あります。

授かり婚・デキ婚の離婚率が高いと言われる理由5選

授かり婚・デキ婚の離婚率が高いと言われる理由5選

「授かり婚」や「デキ婚」という言葉が広く定着していることから分かるように、子どもがいる夫婦のうち、約2割が妊娠をきっかけに結婚していると言われています。

しかし、まだまだ授かり婚やデキ婚にネガティブなイメージを持つ方は少なくありません。
なぜ、授かり婚やデキ婚の離婚率が高いと言われてしまうのでしょうか?

ここでは、授かり婚やデキ婚の離婚率が高いと言われる理由を解説します。

離婚率が高いと言われる理由①:
お互いのことをよく知らないまま結婚するから

妊娠をきっかけに結婚する授かり婚やデキ婚の場合、結婚を意識するほどの深い付き合いがないまま結婚に至ることがあります。

もちろん、長い交際期間を経てお互いのことをよく理解したカップルが授かり婚をするケースもあります。しかし、授かり婚やデキ婚は、比較的交際期間が短いカップルが多いようです。

ネット上でも「付き合って半年でのデキ婚は離婚しやすいのか?」という質問が投稿されています。

付き合ってから半年以内くらいでデキ婚してる人って離婚しやすいですか?

yahoo知恵袋

パートナーのことを知るためにはどうしても時間が必要です。
交際期間が短いとパートナーのことをよく知らないまま結婚することになるでしょう。

結婚してからパートナーとの価値観や生活習慣の違いに気付いて「こんなはずではなかった…」と後悔してしまう方も少なくないようです。

また、授かり婚の場合、結婚後は数か月の妊娠生活を経てすぐに子育てがスタートします。

夫婦2人だけで過ごせる時間が極端に少なく、2人きりの新婚生活をゆっくり楽しめません。

出産後は赤ちゃん中心の生活となるため「新婚生活を楽しむどころではない!」というカップルは多いようです。

夫婦の絆を深める大切な新婚生活を堪能できないのも、授かり婚の離婚率を高める要因なのかもしれませんね。

離婚率が高いと言われる理由②:
心の準備ができないまま結婚するから

妊娠がきっかけで結婚する授かり婚やデキ婚の場合、結婚はもちろん。
親になる心の準備ができていない状態で妊娠の事実を知ることになります。

そのため、結婚や出産までの短い期間で心の準備をしなければなりません。

突然の妊娠で、なかなか覚悟が決まらなかったり心構えができなかったりしても仕方がないのかもしれませんね。

結婚や親になることの覚悟がないまま結婚し出産してしまえば、うまくいかないこともあるでしょう。

その結果、離婚に至ることも考えられます。

離婚率が高いと言われる理由③:
結婚式を挙げにくいから

授かり婚の場合、結婚式を挙げないカップルも多いです。

妊娠中の妻の体調を考慮したり、資金面で先延ばしにしたりするケースは少なくありません。
出産後に結婚式を挙げようと考えていてもタイミングを逃してしまい結局挙げていないというカップルも多いようです。

離婚歴がある人の8割が結婚式を行っていない

離婚歴がある人の8割が挙式を挙げていない

結婚式場を運営するアニヴェルセルが出した調査によると、離婚歴がある方の約8割が結婚式を挙げていないという調査結果となっています。

結婚式を挙げなかったことが離婚の直接的な原因とは言えません。
しかし、結婚式を挙げたという事実は離婚を踏みとどまらせることもあるようです。

結婚式を挙げて両親や親族、友人などにお祝いしてもらったことはかけがえのない事実です。
また、お金をかけて盛大な結婚式を挙げたことも離婚を思いとどまらせる要因となり得るでしょう。

結婚式を挙げていなければ、世間体をあまり気にする必要がなく離婚につながりやすいのかもしれませんね。

離婚率が高いと言われる理由④:
年齢が若く、収入が低いから

前述した通り、授かり婚をしている年代として最も多いのが、15~19歳そして20~24歳と比較的、若くして結婚したケースに多いとされています。

年齢が若ければ若いほど、やりたいこともたくさんあるはずです。
しかし、結婚や出産によってやりたいことをあきらめなくてはならない場合もあるでしょう。

性教育の知識が浅く、思いもせずに子供を授かってしまうケースも・・・。
その結果、男性側が責任を取ることが出来ず、シングルマザーになってしまうことも残念ながらあります。

その結果、結婚自体を後悔してしまうこともあるのかもしれませんね。

また、10代や20代前半の若い世代は学生であったり働いていてもまだ収入が低かったりすることが考えられます。
結婚して家庭を守り、子どもを育てるためには安定した収入が必要です。

収入が低ければ家計は苦しくなるため、些細なことでも喧嘩になりやすいですよね。夫婦喧嘩ばかりでは離婚する確率も高まってしまうでしょう。

離婚率が高いと言われる理由⑤:
夫が出産や育児に非協力的だから

妊娠中の女性は心身共に大きな負担がかかります。
つわりや腰痛などの体調不良を乗り越え、無事出産しても産後の身体が回復するには時間が必要です。

しかし、育児は出産直後からスタートするため、ママは体を休める暇もありません。

産後の一番大変なもっとも助けを必要としているときに、夫が非協力的であればいろいろと問題が発生しても仕方がありません。

特に授かり婚の場合は、男性である夫が親になる覚悟ができていないケースが多いです。

親になる覚悟ができていない夫は非協力的になりやすく、妻の負担は大きくなり不満が募ってしまいます

産後クライシスに陥る危険が高まり、離婚率に至ってしまうことも考えられるでしょう。

授かり婚にはメリットもある

授かり婚にはメリットもある

日本では近年、結婚しない若者が増えており、未婚率の増加や出生率の低下が社会問題になっています。

高齢化が進む現代の日本において、順番はさておき、子どもができて結婚することはとても喜ばしいことですよね!

結婚しない若者が増える一方で、授かり婚にはメリットもあります。ここでは、授かり婚のメリットをご紹介します。

結婚を決意する決め手となる

授かり婚をするメリットの一つ目として「結婚を決意する決め手になる」ことです。

多様性が求められる現代では結婚や出産は人生の選択肢の1つであり、当たり前のことではなくなりつつあります。
当然、付き合っているからといって結婚に関する考え方が同じとは限りません。

  • 長く付き合っているのに、なかなかプロポーズしてくれない
  • 彼氏(彼女)が子どもを欲しいと思っていないみたい…

などと悩む方は少なくありません。

特に、交際期間が長くなると、結婚に踏み切るタイミングを逃してしまいがちです。
今の関係に満足している、居心地がいいなどといった理由から「結婚しない」という選択をするカップルも多いようです。

しかし、妊娠をきっかけに家庭を持つことや親になることへの心構えができるケースもあります。

自分は結婚したいのに、パートナーは全然考えてくれない!とヤキモキしている方にとっては、妊娠はいいきっかけになるかもしれませんね。

子どもがいることで離婚を踏みとどまる

子どもがいる夫婦が離婚する場合、親権や養育費など夫婦で決めなければならないことがたくさんあります。

また、子どもを引き取って養育するためにはお金がかかるため、離婚後の収入面も考えなくてはなりません。

結婚には「勢いも必要」などと言いますが、離婚は勢いだけではできません。
特に子どもがいる夫婦ならなおさらです。

子どもがいる場合、離婚は夫婦間の問題だけではありません。
子どもを最優先に考える必要があります。

子どもがいることで離婚を踏みとどまるケースはめずらしくありません。

特に子どもがまだ幼いうちは離婚すべきではないと考える夫婦は多いようです。

授かり婚でも心配無用!夫婦仲良く幸せに過ごすポイント

授かり婚でも心配無用!夫婦仲良く幸せに過ごすポイント

どんな夫婦でも離婚する可能性はあります。
授かり婚だからといって必ず離婚するわけではありません。

しかし、授かり婚は離婚率を高める要因がいくつかあるのも事実です。

ネット上では、授かり婚を後悔している方やデキ婚で不幸な生活を送っているという方の投稿がとても多く、目につきます。
本当に、授かり婚では幸せになれないのでしょうか?

授かり婚であっても、結婚後の夫婦の関わり合い方やお互いの行動次第で幸せに過ごせるはずです!

ここでは、授かり婚夫婦が幸せに過ごすポイントについてお伝えします。
「授かり婚だから心配…」と感じているのであれば、ぜひ以下のポイントを心がけてください!

夫婦で協力し合いながら子育てする

妊娠から出産までは長いと思ってもあっという間に過ぎてしまうものです。

授かり婚の場合、妊娠が分かり結婚し、さらに出産するという大イベントが駆け足で過ぎていきます。

結婚することが決まったら、ぜひ夫婦でしっかり話し合って今後の計画を立てましょう。

女性にとって出産は身体的にも負担が大きいのにもかかわらず、家事や育児は妻の負担が大きくなりがちです。
家事や育児は夫婦で協力して分担するようにしましょう。

特に育児に関しては、男性である夫の協力が不可欠です。
妻の負担を軽減するだけでなく、育児を通して父親としての自覚も芽生えるはずです。

夫婦で協力して子育てすることで、子どもの成長を一緒に喜び、分かち合うことができます。夫婦の絆も、より一層深められるはずですよ!

夫婦2人の時間を作る

交際期間が短い授かり婚カップルの場合、お互いのことをあまり知らないまま結婚や出産を迎えることになるでしょう。
出産後は慣れない育児に追われる毎日で、夫婦2人きりの時間を十分に楽しむことは難しいかもしれません。

出産までの期間はもちろん、出産後も夫婦2人で過ごす時間を作りお互いの理解を深めるように努めましょう。

お互いの実家が近いのであれば両親や兄弟に協力してもらうなど、時間をやりくりして夫婦2人の時間を捻出してください。

人に頼ることは悪いことじゃない

  • 夫婦の時間を作るために、親族に子守りをお願いすることが申し訳ない・・・。
  • 家族や親に迷惑をかけたくない

このように考えて、他人に頼らずに自分たちだけで抱え込んでしまう人がいます。子育てや結婚生活で分からないことや大変なことがあれば、お互いの両親など周りの人にどんどん頼りましょう。

困った時は素直に周りの人に頼ることも必要です。
特に両親は人生や子育てにおいて大先輩です。

自分たちだけでは解決できなかった問題を解決に導いてくれるかもしれません。

夫婦お互いの実家とは、日ごろからうまくコミュニケーションをとっておきましょう。
協力も仰ぎやすくなるはずですよ!

1人でゆっくりできる時間を作る

家族で一緒に過ごす時間も大切ですが、たまには1人で息抜きもしたいですよね!

自由に遊んでいる友人を横目に、家事や育児ばかりで遊びに行けないとなるとストレスを感じてしまうこともあります。
1人でゆっくり過ごす時間も大切です。

「小さな子どもがいるから遊びに行くなんて無理…」と諦めてしまわず、夫婦で話し合ってみましょう。
夫婦で協力すれば1人で出かけることも不可能ではないはずです。

夫婦で育児を分担したり、時には両親の協力を仰いだりして、自分の時間を捻出しましょう!

他人と比較しない

特に若くして授かり婚やデキ婚をした場合、周りの友人はまだ結婚していないことも多いはずです。

独身の友人が自由にお金をつかい、旅行に行ったり楽しそうに遊びに行ったりする姿を見てうらやましいと感じてしまうこともあるでしょう。

一方、自分は育児や家事に追われる毎日…。
おしゃれや趣味なども自由に楽しめていないなどと不満に思うこともあるはずです。

しかし、他人と比較してもなにもメリットはありません。

若いうちに子どもを授かり出産できたことは、身体的にも負担が少なく子育てが終わる頃になってもまだまだ元気でいられるでしょう。

若くてきれいなママやかっこいいパパは、子どもにとってもきっと自慢ですよ!

落ち着いたら結婚式も検討する

授かり婚の場合、結婚式を挙げない夫婦は多いようです。
出産して落ち着いたら…なんて考えているうちにタイミングを逃してしまうのかもしれませんね。

しかし、離婚歴がある方の8割が結婚式を挙げていないという調査結果があるのも現実です。

結婚式を挙げていないことが離婚の原因とは言えませんが、離婚を踏みとどまる要因にはなり得るかもしれません。

授かり婚に限らず、最近は結婚式を挙げないカップルも多いです。しかし、結婚式は、両親や親戚、友人たちに結婚を報告し感謝の気持ちを伝えるいい機会になります。

新しい家族としてけじめをつけ祝福される結婚式は、夫婦にとって一生の思い出になるはずです。

出産して落ち着いてから結婚式を挙げるのもいいですが、時間を空けるとタイミングを逃しがちです。

妊婦さんの体調を一番に考える必要はありますが、妊娠5〜6か月頃の安定期に入ってからのマタニティウエディングもおすすめですよ。

妊婦さんに配慮したスケジュールを組んでくれるウエディング会社もたくさんあるのでぜひ検討してみてください。

まとめ

どんな夫婦でも離婚する可能性はあります。授かり婚だから必ず離婚するわけではありません。

確かに、授かり婚は離婚率を高める要因がいくつかあります。
しかし、結婚後の夫婦の関わり合い方やお互いの行動次第で幸せに過ごせるはずです。

また、未婚率の増加や出生率の低下が社会問題となっている日本では、授かり婚やデキ婚は喜ばしいことと受け止められるようになりつつあります。しかし、まだまだネガティブなイメージを持つ方が多いのも現実です。

授かり婚やデキ婚に限らず、夫婦はなんでもしっかり話し合い協力し合うことが大切です。

夫婦で協力し合って子育てしていくことで、授かり婚だからといって離婚を心配するようなことはなくなるはずですよ!そうすれば自然に周りからも理解を得られるようになるでしょう。

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この記事を書いた人

PaMarryの編集部です。
編集部のメンバーは全員既婚者であり、かつ子供がいる家庭となります。
夫婦関係・育児・子育てにまつわる「あるある」「なるほど!」な記事を書いています。
ぜひ、夫婦問題の解決、子育て・育児のヒントにご活用ください。

『編集部管理者』
馬鳥 亮佑
ファザーリンクジャパン所属
https://fathering.jp/papafiles/common/20211206_batori.html
クーミル株式会社 代表取締役
https://coomil.co.jp/

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