- SNSで食費が月に2~3万円でという人を見ると不安になる
- 夫婦2人の1ヶ月の食費は平均いくら位なんだろう
- もう少し食費を抑えたいけど、食べる楽しみを我慢したくない
このままで大丈夫かしら・・・?
食費について悩んでいる夫婦2人暮らしの方にむけた記事です。
夫婦で食事を共にする時間は楽しみのひとつです。
一方で、気がかりなのが増えてしまいがちな食費。
「我が家の食費はかかり過ぎ?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では『無理をしないで食費を節約するためのコツ6選』を私の体験も交えて紹介します。
【この記事を書いている人】
60代主婦。定年退職するまで30年以上フルタイム勤務。退職後は専業主婦になり夫の収入で生活。毎月夫から自分の口座に振り込まれるお金で家計のやりくりをしている。
毎月の食費を見直すことは大切
「もう少し食費を抑えなくては」と節約をはじめても、なかなか思うようにはいかないもの。
仕事で遅くなった日はできあいのお惣菜で済ませたいこともあります。
たまには外食でストレスを解消したいですよね。
食べる楽しみを我慢してまで節約をしたくない!という方もいるでしょう。
しかし、この先「住宅ローン」や「教育費」などで支出が増えることはあっても減ることはありません。
今のまま何となくお金を使っていれば、家計が行き詰ってしまう可能性があります。
そのような事態にならないためにも、一刻も早く食費を見直すことが重要です。
夫婦2人暮らしの平均的な食費について
総務省が公表している統計データによると、2人以上世帯(平均2.93人)で食費の支出は月平均で75,834円でした。
世帯人数2.93人を2人に換算すると、一か月の平均が51,186円になります。
2人暮らしの平均的な食費は1か月約5万円
あくまで目安になりますが、夫婦2人の一般的な食費はひと月で約5万円ということになります。
食費の内訳をで最も多かったのは「調理食品(約7,800円)」でした。
私も共働きをしていた時に「レトルト」や「宅配食」をフル活用していましたので、この結果は納得です。
上記の画像について
※ 総務局の統計データ「2021年度 世帯当たり1か月間の収入と支出(世帯人数2.93人)」を世帯人数2名に換算して作成しています
※ 外食費の細目から「学校給食」を除外しています
※ 物価により支出も変動しますので、参考としてご覧ください。
参考文献:
・家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年度次 2021年度 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
・1世帯当たり1か月間の収入と支出(2021年度)
わが家の食費はかかり過ぎ?
自分の家の食費が平均値より多すぎると心配になりますよね。
実際に自分の家の食費が適正かどうか判断がつかず悩んでいる方も多いようです。
よくある食費に関する悩みの声
食費3万円って高い?安い?
2人で1ヶ月の食費3万円って高いですか?安いですか?
教えてgoo
夫30歳:21万(手取り) 嫁30歳:10万(失業給付金) 住居場所:関西
結婚して8ヶ月ほど過ぎました。
妻が現在、失業保険をもらっている状態ですが、子どもが出来た場合などを考えると、21万以内で生活しなくてはいけませんが、実際は赤字続きで黒字になったことがありません。食費の部分ですが参考程度に教えてください。
月4万円はかかりすぎ?
SNS等で「夫婦2人3万円」とか見かけるけど・・・
夫婦2人の食費について、月40,000円というのは一般的にかかり過ぎでしょうか?
【内訳】
・週5千円×4週 2万円
・米、酒類、嗜好品 1万円
・昼食1万円(夫婦2人分) 計4万円外食は各々のお小遣いから出しています。そんなに贅沢しているつもりもなかったのですが、SNS等を見ると家族4人3万円とか夫婦2人3万円(外食込)とかよく見かけます。あれは極端な例?一般的にはどれくらいが妥当なのでしょうか?
yahoo知恵袋
月6万円は多い?
4万円の人は生活を引き締めているの?
二人暮らしの食費と生活費なのですが毎月60,000円くらいです。
お菓子、お酒、お米等と外食も含めてです。40000円でやっている又はそれ以下の人が多く見られるのですがその人たちはかなり生活を引き締めて居るのでしょうか?また、全部含めて60000円は多いですか?
yahoo知恵袋
夫婦2人暮らしの理想的な食費とは
結局のところ、夫婦2人の理想的な食費はいくらなのでしょうか?
結論から申し上げると、理想的な食費は各家庭によって違います。
生活環境も世帯収入も人それぞれだからです。
ファイナンシャルプランナー横山光昭氏は著書の中で、私が「なるほど」と感じたとろを紹介します。
世の中に出回る各 データのほとんどは 政府発表するものかシンクタンクなどが独自で調査したものです。
どれもこれも不特定多数の人の「平均値」ではありますが、それが必ずしも自分にとっての「 正解」とは限りません。
大切なのは、人それぞれ、自分の限られた収入の中でどう予算を配分していくかです。
平均的な金額や他人の情報で判断する考え方から、自分なりの価値観に基づいた考え方にシフトしていきましょう。
理想の食費は居住場所でも変わる
理想的な家計の支出割合(家計の黄金比率)は住んでいる地域によっても大きく変化します。
例えば、2人暮らしの共働き夫婦(手取り28万円)の場合、理想の食費の割合は住んでいる場所でも変わります。
- 都市部→15%(42,000円)
- 地方 →14%(39,200円)
このように住んでいる場所によっても、固定費(特に家賃など)にかなりの差があります。
そのため、ご自身が住んでいる地域によっても変動幅が大きいのです。
POINT:食費の金額より「支出割合」に注目しよう
食費をやりくりするときは『食費の金額』よりも『食費が家計全体の中で占める割合』に意識を向けることが重要です。
同じ2人暮らしの夫婦でも、収入や年齢によっても「家計の黄金比率」が異なるからです。
子供ができれば、成長に応じて「家計の黄金比率」も変化します。
同じ2人暮しの夫婦でも、60代の私は「被服費」は3%もいりません。
一方で「医療費」の1.5%は少なすぎます。
結婚生活のステージごとに「家計の黄金比率」の実例を紹介している本もあります。
子育て世代にも参考になると思います。
下記サイトには、横山光昭さんの「家計の黄金比率」を基にした自動計算ツールが掲載されていますので活用してみてください。
生活費の予算はいくら?家計の黄金比率をシミュレーションしてみよう | 節約リッチ生活 (setsuyaku-rich.com)
夫婦二人の食費を無理せず節約するためのコツ6選
ここからは、食費を無理せず節約するためのコツを6つ紹介します。
いずれも、私が実践して効果があった対策をお伝えいたします。
- 家計簿アプリを利用して家計の支出割合を把握する
- 「家計の黄金比率」を参考に費目ごとの予算を決める
- 家計全体のバランスをみて食費の予算を決める
- 食費の中で節約できそうな品目にターゲットをしぼる
- 「宅食サービス」や「調理食品」にかけるお金を調理家電に投資する
- 食費の平均値や他人の家計事情は気にしない
節約術①:家計簿アプリを利用して家計の支出割合を把握する
まずは家計簿をつけて、家計の支出割合を把握するところからはじめましょう。
「家計簿のつけ方がよくわからない」
「費目別につけるのはめんどう」
このような方は『家計簿アプリ』がおすすめです。
私が使用しているアプリは、レシートを撮影するだけでデータを取り込んでくれます。
たまったレシートを片手に電卓をたたくという作業はいっさいなし。
手間いらずのため三日坊主の私でも継続できています。
何より『家計簿アプリ』をおすすめするポイントは費目別のグラフをつくってくれるところ。
食費の割合もひと目でわかります。
ポイント:
アプリに「預貯金」の項目がなかったら必ず追加してください(預貯金は必須費目です!)
「家計の黄金比率」を参考に費目ごとの予算を決める
家計全体の支出割合が把握できたら、費目ごとに予算(毎月使っていいお金)を決めましょう。
「家計の黄金比率」と比較して、極端に比率が高い費目については、夫婦で原因と対策を話し合ってください。
特に固定費を見直すと、大幅に支出を減らすことができます。
実際の我が家の固定費について
以下は、私が定年退職で収入が減ったのをきっかけに行った固定費の節約です
(もっと前からやっておけばよかったと後悔しています)
- 固定電話を解約
- スマホを大手キャリアから格安に乗りかえ
- 通話料無料のアプリ電話を利用
- 電力会社とガス会社を料金プランの安い会社に乗りかえ
- 公共料金などの振込手数料が無料のネット銀行に生活口座を移動
- 何となく契約していたサブスクをすべて解約
家計全体のバランスをみて食費の予算を決める
食費の予算を決めるとき、無理して「家計の黄金比率」とぴったり合わせる必要はありません。
その家にとって適正な食費は、個人や夫婦の価値観によって変わってくるからです。
「とにかく食べることが大好き」「オーガニック食材にこだわりたい」など食費にある程度お金をかけたいという方は、他の費目を節約する方法を考えましょう。
ただし、ひとつの費目に極端にお金をかけ過ぎるのはNGです。
たとえば「エステに大金をつぎ込み、食費を極力まできりつめたら健康をそこねてしまった」などは本末転倒です。
横山氏は支出の割合が「浪費によって大幅に(理想の割合の3倍以上など)ずれてしまうのは問題」としています。
家計全体のバランスを見ながら、自分たちにとって適正な食費を決めましょう。
食費の中で節約できそうな品目にターゲットをしぼる
食費の予算が決まったら、節約できそうな品目は何か夫婦で話し合いましょう。
先ほど紹介した「家計簿アプリ」を利用すると、食費の内訳も記録をすることができます。
こちらは私が仕事をしていた頃の「家計簿アプリ」の画像です。
食費の内訳をざっくり6つに分けています。(細かくしすぎないのが長続きのコツです)
食費のうち「宅食サービス」「調理食品」「お菓子」「外食」は節約の余地があると考え項目に入れました。
一方、お肉や魚、お米などの食材は価格だけでなく品質も重視して選ぶようにしています。
「酒類」は夫と相談の上、食費から外して夫のお小遣いにしました。
- 夫「外呑みを減らす分、晩酌くらい好きにさせてね」
- 妻「ダイエットを兼ねてコンビニスイーツをもう少し我慢しよう」
「宅食サービス」や「調理食品」にかけるお金を調理家電に投資する
「宅食サービス」や「調理食品」は仕事に家事に忙しい女性にとってありがたいアイテムです。
私も退職前はどちらも愛用していました。
しかし自分で調理するよりどうしても割高になってしまうのが悩みの種でした。
ところが某家電メーカーのオーブンレンジを手に入れてから「宅食サービス」や「調理食品」に頼る頻度が少なくなりました。
お肉や魚とカットした野菜をプレートに並べてオートボタンを押すだけで、それなりの料理ができるからです。
休みの日に野菜だけカットしておくと、さらに調理時間が短くなります。忙しい朝もパンと卵を一気に焼くこともでき大助かり!
購入時はお金がかかりますが、長い目で見ると食費の節約になりますよ。
さっと作れるオーブンレンジメニューの写真
オーブンレンジに食材を入れるだけで、目玉焼きや、トースト、ウィンナーを焼くなど一気に行うことができます。
他人の家計事情や平均値は気にしない
「3万円で食費をやりくりしている人いるけど、うちは使い過ぎ?」
「平均的な食費と比べてうちはどうなの?」
このような声をネットでよく見かけます。
確かに他人の財布はとても気になりますよね。どうしても自分のうちと比較しがちです。
でも、よその家計事情や平均値を気にしてクヨクヨする必要はありません。
同じ2人暮らしの夫婦でもそれぞれ生活事情が違うからです。
たとえば「食費を3万円台に抑えています」という人は、実家からお米や野菜をもらっているのかもしれません。
「食費に10万円かけています」という人は、将来親と同居予定で住宅資金を貯める必要がないのかもしれません。
一生のうちに自分たちが使えるお金は限られています。夫婦お互いの健康と価値観を大切にしながら、自分たちに合った家計管理をしていきましょう。
最後に
夫婦2人暮らしのうちは、まだ経済的に余裕があります。ただ長い結婚生活の中で、支出はどんどん増えていきます。
子供が成長すれば「教育費」だけでなく「食費」も増えるでしょう。
子供がいなくても年を重ねれば「医療費」の負担が大きくなります。
今のうちから将来を見すえて、夫婦で協力し合ってしっかり家計を守っていきましょう。
こちらの記事では、「食費を減らす節約術」をより具体的に紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。